Djangoの「in/not in」クエリ:サンプルコードとベストプラクティス

2024-07-27

Djangoにおける「in/not in」クエリについて

Djangoは、Pythonで書かれたWebフレームワークであり、データベースとのやり取りを容易にする機能を提供しています。その中でも、「in/not in」クエリは、特定の値のリストを含む/含まないレコードを取得する際に役立ちます。

クエリの種類

Djangoでは、以下の2種類の方法で「in/not in」クエリを実行できます。

  • filter()メソッド: 特定の条件を満たすレコードを抽出します。

クエリの実例

例1:filter()メソッドを使った「in」クエリ

from django.db.models import Q

# 特定のIDを持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(id__in=[1, 2, 3])

# 特定の著者を持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(author__in=["John Doe", "Jane Doe"])

例2:exclude()メソッドを使った「not in」クエリ

# 特定のIDを持たないレコードを取得
books = Book.objects.exclude(id__in=[1, 2, 3])

# 特定の著者を持たないレコードを取得
books = Book.objects.exclude(author__in=["John Doe", "Jane Doe"])

クエリのパフォーマンス

「in/not in」クエリは、使用する値のリストのサイズによってパフォーマンスが大きく左右されます。リストのサイズが大きい場合、クエリの実行時間が長くなる可能性があります。

  • 複数の条件を組み合わせる場合は、Qオブジェクトを使うことができます。
  • 空のリストを渡すと、すべてのレコードが抽出されます。



from django.db.models import Q

# 特定のIDを持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(id__in=[1, 2, 3])

# 特定の著者を持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(author__in=["John Doe", "Jane Doe"])

# 特定の価格帯のレコードを取得
books = Book.objects.filter(price__in=[1000, 2000, 3000])

# 特定のカテゴリを持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(category__in=["小説", "歴史", "科学"])

# 特定のタグを持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(tags__in=["Python", "Django", "Web開発"])
# 特定のIDを持たないレコードを取得
books = Book.objects.exclude(id__in=[1, 2, 3])

# 特定の著者を持たないレコードを取得
books = Book.objects.exclude(author__in=["John Doe", "Jane Doe"])

# 特定の価格帯以外のレコードを取得
books = Book.objects.exclude(price__in=[1000, 2000, 3000])

# 特定のカテゴリ以外を持つレコードを取得
books = Book.objects.exclude(category__in=["小説", "歴史", "科学"])

# 特定のタグ以外を持つレコードを取得
books = Book.objects.exclude(tags__in=["Python", "Django", "Web開発"])

例3:Qオブジェクトを使った複数の条件の組み合わせ

# 特定の著者と特定の価格帯を持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(
    Q(author__in=["John Doe", "Jane Doe"]) & Q(price__in=[1000, 2000, 3000])
)

# 特定のカテゴリ以外で、特定のタグを持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(
    ~Q(category__in=["小説", "歴史", "科学"]) & Q(tags__in=["Python", "Django", "Web開発"])
)

例4:空のリストを渡す

# すべてのレコードを取得
books = Book.objects.filter(id__in=[])

# すべてのレコードを取得
books = Book.objects.exclude(id__in=[])
  • 実際のコードは、ご自身の環境に合わせて変更する必要があります。



# 特定のIDを持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(id__in=[1, 2, 3])

# 特定の著者を持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(author__in=["John Doe", "Jane Doe"])

filter()メソッドとQオブジェクト

from django.db.models import Q

# 特定の著者と特定の価格帯を持つレコードを取得
books = Book.objects.filter(
    Q(author__in=["John Doe", "Jane Doe"]) & Q(price__in=[1000, 2000, 3000])
)

exclude()メソッド

# 特定のIDを持たないレコードを取得
books = Book.objects.exclude(id__in=[1, 2, 3])

# 特定の著者を持たないレコードを取得
books = Book.objects.exclude(author__in=["John Doe", "Jane Doe"])

values_list()メソッド

# 特定のIDを持つレコードのIDを取得
book_ids = Book.objects.filter(id__in=[1, 2, 3]).values_list("id", flat=True)

# 特定の著者を持つレコードの著者名を取得
author_names = Book.objects.filter(author__in=["John Doe", "Jane Doe"]).values_list("author", flat=True)

raw SQL

# 特定のIDを持つレコードを取得
books = Book.objects.raw("SELECT * FROM books WHERE id IN (1, 2, 3)")

# 特定の著者を持つレコードを取得
books = Book.objects.raw("SELECT * FROM books WHERE author IN ('John Doe', 'Jane Doe')")

比較

方法メリットデメリット
filter() + __inシンプル複数の条件を組み合わせにくい
filter() + Q複数の条件を組み合わせやすい複雑になりやすい
exclude()不要なレコードを除外しやすい否定条件を記述する必要がある
values_list()特定の列の値のみを取得できる複雑なクエリには向かない
raw SQL柔軟性が高い複雑で、誤りやすい

sql django



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