MySQL インデックスのベストプラクティス:パフォーマンスとデータ整合性を両立する

2024-04-02

MySQL テーブル作成時のインデックスキーワードとその使用方法

インデックスの種類

MySQLにはいくつかの種類のインデックスがあります。代表的なものは以下の通りです。

  • PRIMARY KEY: 主キー。テーブル内で一意な値を持つ列に設定します。重複した値は挿入できません。
  • UNIQUE: 一意キー。PRIMARY KEYと同様に、一意な値を持つ列に設定します。ただし、NULL値を許可できます。
  • INDEX: 通常のインデックス。列の値に基づいて、データの検索を高速化します。
  • FULLTEXT: 全文検索インデックス。文字列列に対して、全文検索を行う際に使用します。

インデックスの使用方法

インデックスは、CREATE TABLEステートメントのINDEXキーワードを使って作成できます。

CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) UNIQUE,
  age INT INDEX
);

上記の例では、usersテーブルに4つの列を作成しています。

  • id列は主キーとして設定されています。
  • name列はNULL値を許可しない文字列列です。
  • age列には通常のインデックスが設定されています。

インデックスを使用するべき場合

インデックスは、以下の状況でデータ検索を高速化するために使用できます。

  • 特定の列で頻繁に検索を行う場合
  • データの並び替えや集計を行う場合
  • UNIQUE制約やPRIMARY KEY制約を設ける場合

インデックスの注意点

インデックスはデータ検索を高速化する一方で、以下の点に注意する必要があります。

  • インデックスを作成すると、テーブルのデータサイズが大きくなります。
  • すべての列にインデックスを作成すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

MySQLのインデックスは、テーブルのデータ検索を高速化するために有効な機能です。ただし、インデックスにはメリットとデメリットがあるため、状況に応じて適切なインデックスを作成することが重要です。




CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  email VARCHAR(255) UNIQUE,
  age INT,
  country VARCHAR(255),
  INDEX idx_name_email (name, email), -- 複合インデックス
  FULLTEXT INDEX idx_fulltext_name (name), -- 全文検索インデックス
  SPATIAL INDEX idx_location (country) -- 空間インデックス
);

このコードでは、以下のインデックスが作成されます。

  • PRIMARY KEYインデックス: id
  • UNIQUEインデックス: email
  • 複合インデックス: name列とemail
  • 全文検索インデックス: name
  • 空間インデックス: country

複合インデックス

idx_name_emailインデックスは、name列とemail列の両方を使って検索を行う際に使用できます。例えば、nameemailの両方を使ってユーザーを検索するような場合に有効です。

全文検索インデックス

idx_fulltext_nameインデックスは、name列に対して全文検索を行う際に使用できます。例えば、name列に含まれる部分文字列を持つユーザーを検索するような場合に有効です。

空間インデックス

idx_locationインデックスは、country列に含まれる空間データに基づいて検索を行う際に使用できます。例えば、特定の国のユーザーを検索するような場合に有効です。

上記のサンプルコードはあくまでも例です。実際のインデックス構成は、テーブルの用途やデータ量によって異なります。




MySQL テーブル作成時のインデックスを構成する他の方法

PRIMARY KEY制約とUNIQUE制約は、それぞれ主キーと一意キーを定義する際に使用します。これらの制約を定義すると、自動的にインデックスが作成されます。

CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL UNIQUE
);

上記の例では、id列は主キーとして設定され、自動的にインデックスが作成されます。また、name列は一意キーとして設定され、こちらも自動的にインデックスが作成されます。

ALTER TABLE ステートメント

テーブル作成後にインデックスを追加したい場合は、ALTER TABLEステートメントを使用できます。

ALTER TABLE users ADD INDEX idx_age (age);

上記の例では、usersテーブルにage列に対するインデックスidx_ageを追加します。

オンライン DDL ツール

MySQL Workbenchなどのオンライン DDL ツールを使って、GUI 上でインデックスを作成することもできます。

  • シンプルなインデックス構成の場合は、INDEXキーワードを使う方法が簡単です。
  • PRIMARY KEY や UNIQUE 制約を定義する場合は、それらの制約を使ってインデックスを定義するのが自然です。
  • GUI 上で操作したい場合は、オンライン DDL ツールを使うと便利です。

MySQLテーブル作成時にインデックスを構成するには、いくつかの方法があります。それぞれの方法の特徴を理解して、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


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