Windows環境でPHPとPostgreSQLを連携させる手順

2024-04-02

PHPでPostgreSQLを使うための設定方法

PHPでPostgreSQLデータベースを使用するには、まずPHPとPostgreSQLの両方をインストールする必要があります。その後、PHPがPostgreSQLと通信できるように、いくつかの設定を行う必要があります。この解説では、Windows環境でPHPとPostgreSQLを連携させるための手順を、分かりやすく説明していきます。

必要なもの

  • Windows PC
  • PHP
  • PostgreSQL
  • テキストエディタ(例:メモ帳、Sublime Text、Visual Studio Code)

手順

  1. PostgreSQLのインストール

PostgreSQLの公式サイトからインストーラーをダウンロードし、実行します。インストールウィザードに従って、PostgreSQLをインストールします。

  1. PHPのインストール

PHPの公式サイトから、Windows用のPHPインストーラーをダウンロードし、実行します。インストールウィザードに従って、PHPをインストールします。

  1. php_pgsql.dllのインストール

PHPとPostgreSQLを連携させるためには、php_pgsql.dllという拡張モジュールが必要です。このモジュールは、PHPの公式サイトからダウンロードできます。

ダウンロードしたphp_pgsql.dllファイルを、以下のフォルダにコピーします。

  • PHP 7.4の場合
C:\php\7.4\ext
C:\php\8.0\ext
  1. php.iniの設定

PHPの設定ファイルであるphp.iniを開きます。php.iniの場所は、以下の通りです。

C:\php\7.4\php.ini
C:\php\8.0\php.ini

php.iniファイルを開き、以下の設定を追加します。

extension=php_pgsql.dll
  1. Apacheの設定

Apacheを使用している場合は、Apacheの設定ファイルも編集する必要があります。Apacheの設定ファイルであるhttpd.confを開きます。httpd.confの場所は、以下の通りです。

C:\Apache24\conf\httpd.conf
LoadModule php7_module "C:\php\7.4\php7apache2_4.dll"
  • 上記の設定は、PHP 7.4を使用している場合の例です。PHP 8.0を使用している場合は、php7_modulephp8_moduleに変更する必要があります。

設定を反映するために、Apacheを再起動します。

  1. テスト

以下のコードをtest.phpという名前で保存し、ブラウザで開きます。

<?php
$conn = pg_connect("host=localhost port=5432 dbname=test user=postgres password=postgres");

if (!$conn) {
  echo "接続に失敗しました";
} else {
  echo "接続に成功しました";
}

pg_close($conn);
?>

ブラウザに "接続に成功しました" と表示されれば、設定が成功しています。

トラブルシューティング

  • 上記の手順でうまくいかない場合は、以下の点をチェックしてください。

    • PostgreSQLとPHPのバージョンが互換性があることを確認してください。
    • php_pgsql.dllファイルを正しいフォルダにコピーしたことを確認してください。
    • php.inihttpd.confの設定が正しいことを確認してください。

この解説では、Windows環境でPHPとPostgreSQLを連携させるための手順を説明しました。上記の




<?php

// PostgreSQLデータベースへの接続情報
$host = "localhost";
$port = "5432";
$dbname = "test";
$user = "postgres";
$password = "postgres";

// データベースへの接続
$conn = pg_connect("host=$host port=$port dbname=$dbname user=$user password=$password");

// 接続エラーチェック
if (!$conn) {
  echo "接続に失敗しました: " . pg_last_error($conn) . "\n";
  exit;
}

// SQLクエリの実行
$result = pg_query($conn, "SELECT * FROM users");

// クエリエラーチェック
if (!$result) {
  echo "クエリ実行に失敗しました: " . pg_last_error($conn) . "\n";
  exit;
}

// 結果の取得
while ($row = pg_fetch_assoc($result)) {
  echo "名前:" . $row["name"] . "\n";
  echo "メールアドレス:" . $row["email"] . "\n";
}

// データベース接続の切断
pg_close($conn);

?>
  1. PostgreSQLデータベースへの接続情報を変数に格納します。
  2. pg_connect() 関数を使用して、データベースに接続します。
  3. 接続に失敗した場合、エラーメッセージを出力して終了します。
  4. pg_query() 関数を使用して、SQLクエリを実行します。
  5. pg_fetch_assoc() 関数を使用して、クエリの結果を取得します。
  6. 結果をループ処理し、各レコードの内容を出力します。

このコードを参考に、PHPでPostgreSQLデータベースへの接続とデータの取得を試してみてください。




PHPでPostgreSQLを使うその他の方法

PDOを使用する

PDOは、PHPでデータベースに接続するための統一的なインターフェースを提供します。PDOを使用すると、PostgreSQLだけでなく、MySQLやOracleなどのさまざまなデータベースに接続することができます。

PDOを使用してPostgreSQLに接続するには、以下のコードを使用します。

<?php

$dsn = "pgsql:host=localhost port=5432 dbname=test user=postgres password=postgres";

try {
  $conn = new PDO($dsn);
  // データベース操作
} catch (PDOException $e) {
  echo "接続に失敗しました: " . $e->getMessage() . "\n";
  exit;
}

?>

pg_connect_poll() は、非同期的にPostgreSQLデータベースに接続する関数です。この関数を使用すると、接続処理が完了するまで他の処理を実行することができます。

pg_connect_poll() を使用するには、以下のコードを使用します。

<?php

$conn = pg_connect_poll("host=localhost port=5432 dbname=test user=postgres password=postgres");

// 接続完了待ち
while (!$conn) {
  usleep(100000); // 100ms待機
}

// データベース操作

?>

PgSQL extensionを使用する

PHPには、PostgreSQLデータベースとの接続を簡略化するPgSQL extensionが用意されています。このextensionを使用すると、PDOやpg_connect() 関数よりも簡単にPostgreSQLデータベースに接続することができます。

<?php

// PgSQL extensionの読み込み
require_once 'pgsql.php';

// データベースへの接続
$conn = pg_connect("host=localhost port=5432 dbname=test user=postgres password=postgres");

// データベース操作

?>
  • 複数のデータベースを使用する場合は、PDOを使用するのがおすすめです。
  • 非同期処理が必要な場合は、pg_connect_poll() を使用するのがおすすめです。
  • より簡単にPostgreSQLデータベースに接続したい場合は、PgSQL extensionを使用するのがおすすめです。

それぞれの方法の特徴を理解し、自分に合った方法を選びましょう。

この解説では、PHPでPostgreSQLを使うためのいくつかの方法を紹介しました。それぞれの方法の特徴を理解し、自分に合った方法を選んでみてください。


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