MySQL/MariaDBで発生する「CREATE ASSERTION」エラーの原因と解決策

2024-05-20

MySQL/MariaDBで「CREATE ASSERTION」を実行時に発生するエラーの原因と解決策

MySQLとMariaDBでは、CREATE ASSERTIONを使用して、データの整合性を検証するアサーションを作成できます。しかし、場合によっては、CREATE ASSERTIONを実行時に予期せぬエラーが発生することがあります。

エラーの原因

このエラーが発生する主な原因は2つあります。

  1. MySQL/MariaDBがアサーションをサポートしていない

MySQL 5.7以前とMariaDB 10.2以前では、CREATE ASSERTION構文はサポートされていません。そのため、これらのバージョンでCREATE ASSERTIONを実行すると、構文エラーが発生します。

  1. アサーションの条件が不正である

CREATE ASSERTIONで指定するアサーションの条件が、論理的に矛盾していたり、データベース内のデータ型と一致していなかったりすると、エラーが発生します。

解決策

上記の原因を踏まえ、以下の解決策を試してみてください。

MySQL/MariaDBのバージョンを確認する

使用しているMySQL/MariaDBのバージョンが5.7以降、MariaDB 10.2以降であることを確認してください。

代替手段を使用する

MySQL/MariaDBでアサーションがサポートされていない場合は、トリガーやストアドプロシージャなどの代替手段を使用して、データの整合性を検証することができます。

    上記の情報に加えて、以下の点にも注意してください。

    • アサーションは、データベースのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。そのため、本番環境で使用する場合には、慎重に検討する必要があります。
    • アサーションは、データベースのスキーマを変更する際に、自動的に更新されない可能性があります。そのため、スキーマを変更した場合は、アサーションも更新する必要があります。



    MySQL/MariaDBでアサーションを作成するサンプルコード

    • アサーションの条件は、論理的に矛盾しておらず、データベース内のデータ型と一致していること
    CREATE TABLE users (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      name VARCHAR(255) NOT NULL,
      email VARCHAR(255) NOT NULL UNIQUE,
      age INT NOT NULL
    );
    
    CREATE ASSERTION user_age_gt_18
    CHECK (age >= 18);
    

    説明

    上記のコードは、usersテーブルにアサーションを作成する例です。このアサーションは、usersテーブルに登録されているすべてのユーザーの年齢が18歳以上であることを検証します。

    アサーションを削除するには、以下のコマンドを使用します。

    DROP ASSERTION assertion_name;
    

    DROP ASSERTION user_age_gt_18;
    

    注意事項

    • 上記のサンプルコードはあくまでも一例であり、実際の使用状況に合わせて変更する必要があります。



      MySQL/MariaDBでデータ整合性を検証する代替手段

      トリガー

      メリット

      • アサーションよりも柔軟な検証が可能
      • データ変更時の処理をトリガーできる
      • アサーションよりも複雑な構文
      • パフォーマンスへの影響が大きくなる可能性がある
      CREATE TRIGGER user_age_check BEFORE INSERT ON users
      FOR EACH ROW
      BEGIN
        IF NEW.age < 18 THEN
          SIGNAL SQLSTATE '45000' SET MESSAGE_TEXT = 'ユーザーの年齢は18歳以上である必要があります';
        END IF;
      END;
      

      ストアドプロシージャ

      • トリガーよりも複雑な処理が可能
      • 再利用可能なコードとして作成できる
      • トリガーよりも処理速度が遅い
      • 開発コストが高い
      CREATE PROCEDURE check_user_age(user_id INT)
      BEGIN
        DECLARE user_age INT;
      
        SELECT age INTO user_age FROM users WHERE id = user_id;
      
        IF user_age < 18 THEN
          SIGNAL SQLSTATE '45000' SET MESSAGE_TEXT = 'ユーザーの年齢は18歳以上である必要があります';
        END IF;
      END;
      

      ビュー

      • データの整合性を検証するためのビューを作成できる
      • ビューはSELECTクエリとして使用できる
      • データの更新はできない
      CREATE VIEW valid_users AS
      SELECT * FROM users
      WHERE age >= 18;
      

      アプリケーション側のロジック

      • データベースに依存せずに整合性検証が可能
      • アプリケーションのロジックの一部として実装できる
      • データベースとアプリケーションのロジックを同期させる必要がある
      def validate_user(user):
        if user.age < 18:
          raise ValueError('ユーザーの年齢は18歳以上である必要があります')
      
        # 以下に、ユーザーのデータ処理を行うコード
      

      最適な方法の選択

      どの方法が最適かは、検証する整合性規則や、パフォーマンス要件、開発コストなどを考慮して決定する必要があります。

        上記以外にも、データ整合性を検証する方法があります。詳細は、MySQL/MariaDBのドキュメントを参照してください。


        mysql mariadb


        MySQL エラー 1452 解決のススメ: 子行追加・更新失敗のトラブルシューティング

        MySQL エラー 1452 は、子行を挿入または更新しようとするときに発生する一般的なエラーです。このエラーは、外部キー制約と呼ばれるデータの一貫性を保つためのルールが原因で発生します。原因このエラーが発生する主な理由は 3 つあります。...


        【初心者向け】MySQLテーブルの列が存在するかどうかを確認する方法

        方法1:SHOW COLUMNS ステートメントを使用するSHOW COLUMNS ステートメントは、指定したテーブルのカラム情報を表示します。このステートメントを使用すると、列の名前だけでなく、データ型、デフォルト値、NULL許容性などの情報も確認できます。...


        MySQLとMariaDBで知っておくべきSET NAMESとSET CHARSETの違いとは?

        SET NAMESとSET CHARSETは、どちらもMySQLとMariaDBでデータベース接続の文字セットを指定するために使用されるコマンドですが、微妙な違いがあります。SET NAMESクライアント接続の文字セットを指定します。データベース内のデータのエンコーディングを変更しません。...


        MariaDBとFlywayでデータベースのバージョンアップに伴うマイグレーションの互換性問題を解決する

        この問題を解決するには、いくつかの方法があります。マイグレーションを更新する最も簡単な方法は、マイグレーションを更新して新しいデータベースのバージョンと互換性を持たせることです。これを行うには、次の手順を実行します。マイグレーション ファイルを開きます。...


        SHOW CREATE DATABASEコマンドでデータベース作成時のSQLクエリを確認する

        方法1:SHOW CREATE DATABASEコマンドを使用するこれは、データベース作成時のSQLクエリを直接表示する最も簡単な方法です。以下のコマンドを実行します。例:このコマンドは、データベース作成時のDDL(データ定義言語)ステートメントをすべて出力します。...


        SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



        MySQL エラー 1093: FROM 句で更新対象テーブルを指定できない - 原因と解決方法

        MySQL で UPDATE クエリを実行時に、FROM 句で指定したテーブルを更新しようとすると、エラー 1093 "Can't specify target table for update in FROM clause" が発生します。これは、サブクエリを使用するなど、いくつかの状況で起こり得ます。


        MySQL Workbenchを使ってユーザーを作成し、データベースへのアクセス権を設定する方法

        MySQLにログインMySQLにログイン新しいユーザーを作成 以下のCREATE USERコマンドを使用して、新しいユーザーを作成します。 CREATE USER 'ユーザー名'@'ホスト名' IDENTIFIED BY 'パスワード'; ユーザー名: 新しいユーザーの名前 ホスト名: ユーザーが接続するホスト名。localhostを指定すると、ローカルホストからの接続のみ許可されます。 パスワード: ユーザーのパスワード


        "SELECT 'Hello, world!'": MySQLで文字列リテラルを囲む3つの方法

        一重引用符 (')最も一般的な区切り文字です。文字列リテラル内のすべての文字をそのまま解釈します。特殊文字のエスケープ処理は必要ありません。例:SELECT 'Hello, world!'以下の場合に使用されます。 文字列リテラル内に一重引用符を含める場合 特殊文字をエスケープ処理したい場合


        MySQL Workbenchでレコードを更新できない?エラーコード1175の解決策

        MySQL WorkbenchでUPDATE文を実行時に、エラーコード1175が発生することがあります。このエラーは、レコードの更新処理中に問題が発生したことを示します。原因エラーコード1175は以下の原因で発生します。更新対象のレコードが存在しない