SSIS Excel インポートで列のデータ型が誤って認識される場合の解決策
SSIS (SQL Server Integration Services) を使用して Excel ファイルをインポートする際に、列のデータ型が誤って認識されることがあります。これは、Excel ファイルのフォーマットや設定、SSIS の設定などが原因で発生します。
原因
- Excel ファイルのフォーマット: Excel ファイルの列に数値や日付など、データ型を明確に示す書式が設定されていない場合、SSIS は列のデータ型を正しく推測できない可能性があります。
- Excel ファイルのロケール: Excel ファイルのロケール設定が SSIS のロケール設定と異なる場合、数値や日付などのデータ型が誤って解釈される可能性があります。
- SSIS の設定: SSIS のデータ型推測設定が誤っている場合、列のデータ型が正しく認識されない可能性があります。
解決策
Excel ファイルのフォーマット設定を確認する
Excel ファイルの列に、数値や日付など、データ型を明確に示す書式を設定します。例えば、数値列には「数値」書式、日付列には「日付」書式を設定します。
Excel ファイルのロケール設定が SSIS のロケール設定と一致していることを確認します。ロケール設定が異なる場合、数値や日付などのデータ型が誤って解釈される可能性があります。
SSIS のデータ型推測設定を確認する
SSIS のデータ型推測設定が誤っていないことを確認します。データ型推測設定は、SSIS パッケージの「接続マネージャー」のプロパティで設定できます。
列のデータ型を手動で設定する
SSIS の「データ変換」コンポーネントを使用して、列のデータ型を手動で設定することができます。
カスタム スクリプトを使用する
上記の解決策で問題が解決しない場合は、カスタム スクリプトを使用して、列のデータ型をプログラムで変換することができます。
上記の情報に加えて、以下の点にも注意が必要です。
- SSIS で使用する Excel ファイルは、できるだけシンプルなフォーマットにする。
- Excel ファイルに空のセルやエラー値が含まれていないことを確認する。
- SSIS パッケージをデバッグして、データ型変換が正しく行われていることを確認する。
// データ変換コンポーネントの入力列を取得
var inputColumn = dataflowTask.Inputs[0].Columns["列名"];
// 列のデータ型を DT_I4 (32 ビット整数) に設定
inputColumn.DataType = DataType.DT_I4;
// 変換を適用
dataflowTask.ApplyChanges();
スクリプト タスクを使用する
SSIS のスクリプト タスクを使用して、列のデータ型をプログラムで設定することができます。スクリプト タスクでは、Microsoft Visual Basic .NET または Microsoft C# を使用してコードを書くことができます。
カスタム コンポーネントを使用する
列のデータ型を指定するカスタム コンポーネントを作成することができます。カスタム コンポーネントは、.NET Framework を使用して開発することができます。
データ型マッピングファイルを使用する
Excel ファイルの列と SSIS の列のデータ型をマッピングするファイルを作成することができます。データ型マッピングファイルは、XML 形式で記述されます。
各方法のメリットとデメリット
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
データ型推測を使用しない | すべての列のデータ型を確実に制御できる | 手間がかかる |
スクリプト タスク | 柔軟性が高い | スクリプト開発の知識が必要 |
カスタム コンポーネント | 再利用可能なコンポーネントを作成できる | 開発の手間がかかる |
データ型マッピングファイル | 設定ファイルでデータ型を管理できる | 設定ファイルの作成・管理が必要 |
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