MySQL文字列大文字化方法

2024-10-06

方法1: UPPER関数を使用する

UPPER関数は、文字列をすべて大文字に変換します。最初の文字だけを大文字にするには、SUBSTRING関数とCONCAT関数を使用して、最初の文字を大文字に変換し、残りの文字を小文字のまま連結します。

SELECT CONCAT(UPPER(SUBSTRING(column_name, 1, 1)), LOWER(SUBSTRING(column_name, 2))) AS capitalized_column
FROM your_table;

このクエリでは、column_name列の最初の文字を大文字に変換し、残りの文字を小文字に変換して、連結した結果をcapitalized_columnとして返します。

方法2: ユーザー定義関数を使用する

MySQLには、ユーザー定義関数を作成することができます。最初の文字を大文字にする関数を自分で作成することもできます。

DELIMITER $$

CREATE FUNCTION capitalize_first_letter(str VARCHAR(255)) RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
  RETURN CONCAT(UPPER(LEFT(str, 1)), LOWER(RIGHT(str, LENGTH(str) - 1)));
END $$

DELIMITER ;

この関数は、入力された文字列の最初の文字を大文字にし、残りの文字を小文字にして返します。関数を呼び出すには、次のようにします。

SELECT capitalize_first_letter(column_name) AS capitalized_column
FROM your_table;

例:

CREATE TABLE my_table (
  name VARCHAR(50)
);

INSERT INTO my_table (name) VALUES
('john doe'),
('jane smith'),
('michael johnson');

SELECT name, CONCAT(UPPER(SUBSTRING(name, 1, 1)), LOWER(SUBSTRING(name, 2))) AS capitalized_name
FROM my_table;

このクエリでは、my_tableテーブルのname列の最初の文字を大文字にし、残りの文字を小文字にした結果を表示します。




コード例の詳細な解説

先ほどのコード例をもう少し詳しく見ていきましょう。

UPPER関数とSUBSTRING関数、CONCAT関数を組み合わせた方法

SELECT CONCAT(UPPER(SUBSTRING(column_name, 1, 1)), LOWER(SUBSTRING(column_name, 2))) AS capitalized_column
FROM your_table;
  • CONCAT(): 大文字に変換した最初の文字と、小文字に変換した残りの文字を連結します。
  • LOWER(): 取り出した2文字目以降をすべて小文字に変換します。
  • SUBSTRING(column_name, 2): column_name列の2文字目以降を取り出します。

もしcolumn_nameに"john doe"という値が入っているとします。

  1. SUBSTRING(column_name, 1, 1)は"j"を返します。
  2. UPPER("j")は"J"に変換されます。
  3. LOWER("ohn doe")は"ohn doe"のままです。
  4. CONCAT("J", "ohn doe")は"John doe"と連結されます。
DELIMITER $$

CREATE FUNCTION capitalize_first_letter(str VARCHAR(255)) RETURNS VARCHAR(255)
BEGIN
  RETURN CONCAT(UPPER(LEFT(str, 1)), LOWER(RIGHT(str, LENGTH(str) - 1)));
END $$

DELIMITER ;

この関数は、

  • CONCAT()で両者を連結し、結果を返します。
  • RIGHT(str, LENGTH(str) - 1)で2文字目以降を取り出し、LOWER()で小文字に変換します。
  • LEFT(str, 1)で文字列の最初の1文字を取り出し、UPPER()で大文字に変換します。

この関数を一度作成すれば、他のクエリで繰り返し利用することができます。

どちらの方法を選ぶべきか?

  • 複数のクエリで同じ処理をしたい場合: ユーザー定義関数を作成しておくと便利です。
  • シンプルで済ませたい場合: UPPER関数とSUBSTRING関数、CONCAT関数を使った方法がおすすめです。
  • パフォーマンス: 多くのレコードに対して処理を行う場合、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。インデックスを作成したり、クエリを最適化したりすることで、パフォーマンスを改善できる場合があります。
  • 文字エンコーディング: 文字エンコーディングによっては、大文字小文字の変換が意図した通りに動作しない場合があります。
  • MySQLのバージョン: 上記のコードは、一般的なMySQLのバージョンで動作するはずです。しかし、非常に古いバージョンでは一部の関数がサポートされていない場合があります。
  • 正規表現: より複雑な文字列操作を行う場合は、正規表現を使うこともできます。
  • INITCAP関数: Oracleデータベースには、文字列の各単語の最初の文字を大文字にするINITCAP関数があります。MySQLには直接対応する関数はありませんが、同様の処理を自作関数で実現できます。

MySQLで文字列の最初の文字を大文字にする方法は、UPPER関数とSUBSTRING関数、CONCAT関数を使う方法と、ユーザー定義関数を作成する方法の2つが一般的です。どちらの方法を選ぶかは、処理の複雑さや頻度によって決まります。

さらに詳しく知りたい場合は、以下のキーワードで検索してみてください。

  • ユーザー定義関数
  • CONCAT関数
  • SUBSTRING関数
  • UPPER関数
  • MySQL 関数
  • MySQL 文字列操作



正規表現を用いた方法

MySQLの正規表現関数であるREGEXP_REPLACEを使って、より柔軟な文字列置換を行うことができます。

SELECT REGEXP_REPLACE

mysql string capitalize



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