NULL値を理解してデータベースをマスターしよう!

2024-04-02

データベースにおけるNULL値とは?

NULL値が発生する例

NULL値は様々な状況で発生します。以下は、その例です。

  • データ収集時に、情報が得られなかった場合
  • データ入力時に、誤って値を入力しなかった場合
  • データがまだ決まっていない場合
  • データが削除された場合

NULL値と空欄の違い

NULL値空欄は、一見同じように見えますが、異なる意味を持っています。

  • 空欄: データが入力されていない状態
  • NULL値: データが存在しないことを表す特別な値

つまり、空欄は単に値が入力されていないだけですが、NULL値は意図的に値を割り当てていないことを示します。

NULL値は、データベースの処理において特別な扱いを受けます。例えば、

  • 算術演算: NULL値を含む列を演算すると、結果もNULL値になる
  • 比較演算: NULL値と他の値を比較すると、結果は常に不明になる
  • 集計関数: COUNT関数など、NULL値を無視して計算する関数がある

NULL値のメリットとデメリット

NULL値には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • データの欠損を明確に表現できる
  • データの整合性を保てる
  • 処理が複雑になる
  • 結果の解釈が難しくなる

NULL値は、適切に使用すれば、データの整合性を保ち、データベースの処理を効率化することができます。しかし、不適切に使用すると、結果の解釈が難しくなったり、処理が複雑になったりするため、注意が必要です。




-- テーブル作成
CREATE TABLE employees (
  id INT NOT NULL,
  name VARCHAR(255) NULL,
  age INT NULL
);

-- データ挿入
INSERT INTO employees (id, name, age) VALUES (1, 'John Doe', 30);
INSERT INTO employees (id, name) VALUES (2, 'Jane Doe');

-- NULL値の確認
SELECT * FROM employees;

-- 結果
-- id | name        | age
-- -- | --         | --
-- 1  | John Doe   | 30
-- 2  | Jane Doe   | NULL

-- NULL値を含む列の演算
SELECT id, name, age + 1 FROM employees;

-- 結果
-- id | name        | age + 1
-- -- | --         | --
-- 1  | John Doe   | 31
-- 2  | Jane Doe   | NULL

-- NULL値を含む列の比較
SELECT * FROM employees WHERE age > 30;

-- 結果
-- id | name        | age
-- -- | --         | --
-- 1  | John Doe   | 30

-- NULL値を無視して集計
SELECT COUNT(*) FROM employees;

-- 結果
-- 2

このコードでは、employees というテーブルを作成し、idnameage という列を定義しています。nameage 列はNULL値を許容します。

コードを実行すると、以下の結果になります。

  • SELECT * FROM employees; で、name 列と age 列にNULL値があることが確認できます。
  • SELECT id, name, age + 1 FROM employees; で、age 列にNULL値を含む行の age + 1 は、NULL値になります。
  • SELECT * FROM employees WHERE age > 30; で、age 列にNULL値を含む行は、比較結果が不明なため、結果に含まれません。
  • SELECT COUNT(*) FROM employees; で、NULL値を含む行もカウントされます。

このサンプルコードは、データベースにおけるNULL値の動作を理解するのに役立ちます。




NULL値の扱い方:その他の方法

DEFAULT値の使用

DEFAULT値 は、列に値が挿入されない場合に自動的に割り当てられる値です。例えば、

-- テーブル作成
CREATE TABLE employees (
  id INT NOT NULL,
  name VARCHAR(255) DEFAULT 'Unknown',
  age INT DEFAULT NULL
);

このコードでは、name 列のDEFAULT値は Unknownage 列のDEFAULT値は NULL に設定されています。

CHECK制約の使用

CHECK制約 は、列の値に制限を設けるものです。例えば、

-- テーブル作成
CREATE TABLE employees (
  id INT NOT NULL,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  age INT CHECK (age > 18)
);

このコードでは、age 列の値が18より大きいことをCHECK制約で制限しています。

CASE式の使用

CASE式 は、条件に応じて異なる値を返す式です。例えば、

SELECT name,
  CASE WHEN age IS NULL THEN 'Unknown'
  ELSE age
  END AS age
FROM employees;

このコードでは、age 列がNULL値の場合は Unknown、そうでなければ age の値を返すようにCASE式を使用しています。

NULL値を扱う方法はいくつかあり、それぞれメリットとデメリットがあります。状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。


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