SQLite JSON1でJSONデータを自在に操作！抽出・設定方法から応用例まで徹底解説
SQLite JSON1: JSON データの抽出と設定
概要
JSON データの抽出
JSON1 には、JSON データから値を抽出するためのさまざまな関数があります。最も一般的なのは json_extract 関数です。この関数は、JSON パスを使用して、JSON データ内の特定の値を抽出します。
SELECT json_extract('{"name": "John Doe", "age": 30}', '$.name') AS name;
このクエリは、{"name": "John Doe", "age": 30} という JSON データから name プロパティを抽出します。結果は John Doe になります。
JSON データの設定
UPDATE users SET data = json_set(data, '$.email', '[email protected]') WHERE id = 1;
このクエリは、users テーブルの id が 1 のレコードの data 列を更新します。data 列には JSON データが格納されており、json_set 関数は email プロパティを [email protected] に設定します。
例
以下は、SQLite JSON1 を使用して JSON データを抽出および設定するいくつかの例です。
例 1: JSON データから値を抽出する
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
data JSON
);
INSERT INTO users (id, name, data) VALUES (1, 'John Doe', '{"email": "[email protected]", "age": 30}');
SELECT id, name, json_extract(data, '$.email') AS email, json_extract(data, '$.age') AS age
FROM users;
このクエリは、users テーブルからすべてのレコードを抽出し、id、name、email、age 列を表示します。
UPDATE users SET data = json_set(data, '$.address', json_object('street', '123 Main St', 'city', 'Anytown', 'state', 'CA', 'zip', '90210')) WHERE id = 1;
SELECT id, name, json_array_elements(json_extract(data, '$.hobbies')) AS hobbies
FROM users;
このクエリは、users テーブルからすべてのレコードを抽出し、id、name、hobbies 列を表示します。hobbies 列は、data 列内の hobbies 配列の要素をすべて含む SQLite 配列になります。
SQLite JSON1: サンプルコード
概要
JSON データの格納
CREATE TABLE users (
id INTEGER PRIMARY KEY,
name TEXT,
data JSON
);
INSERT INTO users (id, name, data) VALUES (1, 'John Doe', '{"email": "[email protected]", "age": 30}');
このコードは、users という名前のテーブルを作成し、3 つの列を定義します。
id: 主キーとなる整型数name: テキスト型の名前data: JSON データを格納する JSON 型
次に、John Doe という名前と {"email": "[email protected]", "age": 30} という JSON データを持つレコードをテーブルに挿入します。
JSON データの抽出
SELECT id, name, json_extract(data, '$.email') AS email, json_extract(data, '$.age') AS age
FROM users;
json_extract(data, '$.email')は、data列内のemailプロパティを抽出します。
JSON データの設定
UPDATE users SET data = json_set(data, '$.address', json_object('street', '123 Main St', 'city', 'Anytown', 'state', 'CA', 'zip', '90210')) WHERE id = 1;
このコードは、users テーブルの id が 1 のレコードの data 列を更新します。
json_set関数は、data列内のaddressプロパティを新しい JSON オブジェクトに設定します。- 新しい JSON オブジェクトには、
street、city、state、zipというプロパティが含まれています。
JSON データから配列を抽出
SELECT id, name, json_array_elements(json_extract(data, '$.hobbies')) AS hobbies
FROM users;
json_array_elements(json_extract(data, '$.hobbies'))は、data列内のhobbies配列の各要素を抽出します。hobbies列は、SQLite 配列になり、data列内のhobbies配列のすべての要素を格納します。
JSON データの条件付き更新
UPDATE users
SET data = json_set(data, '$.active', false)
WHERE last_login < CURRENT_DATE - INTERVAL '30 days';
このコードは、last_login が 30 日以上前のすべてのユーザーの active プロパティを false に更新します。
WHERE句は、last_loginが 30 日以上前のレコードのみを選択する条件を指定します。
JSON データを使用してクエリを条件付ける
SELECT * FROM users
WHERE json_contains(data, '$.skills', 'javascript');
このコードは、data 列内の skills 配列に javascript という文字列が含まれるすべてのユーザーを選択します。
json_contains関数は、JSON データ内に特定の文字列が含まれているかどうかを確認します。
これらのサンプルコードは、SQLite JSON1 を使用して JSON データを操作するための基本的な方法を示しています。JSON1 を使用して、より複雑な操作を実行することもできます。詳細については、SQLite JSON1 ドキュメントを参照してください。
SQLite JSON1: その他の方法
概要
JSON データの型変換
SELECT json_type('{"name": "John Doe"}');
JSON データの比較
SELECT json_eq('{"name": "John Doe"}', '{"name": "John Doe"}');
このクエリは、{"name": "John Doe"} と {"name": "John Doe"} という 2 つの JSON データが等しいかどうかを返します。結果は true になります。
JSON データの結合
SELECT json_merge('{"name": "John Doe"}', '{"age": 30}');
このクエリは、{"name": "John Doe"} と {"age": 30} という 2 つの JSON データを結合します。結果は {"name": "John Doe", "age": 30} になります。
JSON データのパッチ適用
SELECT json_patch('{"name": "John Doe"}', '[{"op": "replace", "path": "/name", "value": "Jane Doe"}]');
このクエリは、{"name": "John Doe"} という JSON データにパッチを適用します。パッチは、name プロパティを Jane Doe に置き換えます。結果は {"name": "Jane Doe"} になります。
JSON データの検証
SELECT json_valid('{"name": "John Doe"}');
留意事項
- SQLite JSON1 は、SQLite 3.8.2 以降でのみ使用できます。
- JSON1 は、SQLite のコアの一部ではなく、拡張機能であることに注意してください。JSON1 を使用するには、SQLite データベースに拡張機能をロードする必要があります。
- JSON1 は、パフォーマンスとメモリ使用量に大きな影響を与える可能性があります。JSON1 を使用する場合は、パフォーマンスとメモリ使用量を監視することをお勧めします。
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