【保存データの自由度を爆上げ】HTML5データベースとlocalStorageで実現するサブドメインを超えたデータ連携
HTML5データベースとlocalStorageをサブドメイン間で共有できますか?
HTML5データベースとlocalStorageは、デフォルトではサブドメイン間で共有できません。
理由:
- HTML5データベースとlocalStorageは、ブラウザのオリジンという概念に基づいてデータを格納します。オリジンは、プロトコル、ホスト名、ポート番号の組み合わせで構成されます。
- サブドメインは、ホスト名の異なるオリジンとみなされます。そのため、異なるサブドメイン間でデータを共有するには、特別な手段が必要となります。
解決策:
Web Storage API
Web Storage APIは、HTML5データベースとlocalStorageを拡張するAPIです。このAPIには、postMessageという機能があり、サブドメイン間でデータをやり取りすることができます。
Cookie
Cookieは、ブラウザがサーバーに保存する小さなデータファイルです。Cookieは、サブドメイン間でデータを共有することができますが、セキュリティ上の問題があるため、推奨される方法ではありません。
サーバーサイドの処理を使用して、サブドメイン間でデータを共有することもできます。例えば、データベースにデータを格納し、必要なときにAPIを使ってアクセスすることができます。
各方法の利点と欠点:
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
Web Storage API | サブドメイン間でデータを共有できる | データ量に制限がある |
Cookie | 簡単に使用できる | セキュリティ上の問題がある |
サーバーサイドの処理 | 柔軟性が高い | 開発コストがかかる |
サブドメイン間でデータを共有するサンプルコード
データを送信する側のコード
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Data Sender</title>
</head>
<body>
<script>
// データを格納する
const data = {
name: 'John Doe',
email: '[email protected]',
};
// データを送信する
window.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
const targetOrigin = 'https://subdomain2.example.com';
const message = {
type: 'sendData',
data: data,
};
window.opener.postMessage(message, targetOrigin);
});
</script>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Data Receiver</title>
</head>
<body>
<script>
// メッセージを受信する
window.addEventListener('message', (event) => {
if (event.origin === 'https://subdomain1.example.com') {
const message = event.data;
if (message.type === 'sendData') {
console.log('Received data:', message.data);
}
}
});
</script>
</body>
</html>
説明:
- データを送信する側は、
data
という変数にデータを格納します。 window.addEventListener('DOMContentLoaded')
イベントリスナーを使用して、ページが読み込まれたときにpostMessage
メソッドを呼び出します。postMessage
メソッドは、メッセージと送信先のオリジンを指定して呼び出されます。- データを受信する側は、
window.addEventListener('message')
イベントリスナーを使用して、メッセージを受信します。 - メッセージのオリジンが送信元のオリジンと一致し、メッセージの種類が
sendData
である場合、メッセージのデータはコンソールに記録されます。
このコードはあくまでも例であり、実際の用途に合わせて変更する必要があります。
注意事項:
- Web Storage APIは、ブラウザによってサポートされているバージョンが異なる場合があります。
postMessage
メソッドは、送信できるデータ量に制限があります。- サブドメイン間でデータを共有する場合、セキュリティ対策を講じる必要があります。
サブドメイン間でデータを共有するその他の方法
IndexedDBは、HTML5で導入されたクライアントサイドのデータベースAPIです。Web Storage APIよりも多くの機能を提供し、より多くのデータを格納することができます。IndexedDBは、サブドメイン間でデータを共有するために使用することができますが、Web Storage APIと同様に、ブラウザによってサポートされているバージョンが異なる場合があります。
WebSocketsは、クライアントとサーバー間で双方向のリアルタイム通信を可能にするAPIです。WebSocketsを使用して、サブドメイン間でデータを共有することができます。ただし、WebSocketsはサーバー側の処理が必要となるため、Web Storage APIやCookieよりも複雑です。
Server-Sent Events (SSE)
SSEは、サーバーからクライアントにイベントをストリーミング配信するAPIです。SSEを使用して、サブドメイン間でデータを共有することができます。ただし、SSEは双方向通信をサポートしていないため、WebSocketsよりも機能が制限されます。
WebRTCは、ブラウザ間でリアルタイムのピアツーピア通信を可能にするAPIです。WebRTCを使用して、サブドメイン間でデータを共有することができます。ただし、WebRTCは複雑なAPIであり、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
IndexedDB | 大量のデータを格納できる | ブラウザによってサポートされているバージョンが異なる |
WebSockets | 双方向通信が可能 | サーバー側の処理が必要 |
SSE | サーバーからクライアントにデータをプッシュできる | 双方向通信をサポートしていない |
WebRTC | リアルタイムのピアツーピア通信が可能 | 複雑なAPIであり、すべてのブラウザでサポートされているわけではない |
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