【保存データの自由度を爆上げ】HTML5データベースとlocalStorageで実現するサブドメインを超えたデータ連携

2024-07-04

HTML5データベースとlocalStorageをサブドメイン間で共有できますか?

HTML5データベースとlocalStorageは、デフォルトではサブドメイン間で共有できません。

理由:

  • HTML5データベースとlocalStorageは、ブラウザのオリジンという概念に基づいてデータを格納します。オリジンは、プロトコルホスト名ポート番号の組み合わせで構成されます。
  • サブドメインは、ホスト名の異なるオリジンとみなされます。そのため、異なるサブドメイン間でデータを共有するには、特別な手段が必要となります。

解決策:

Web Storage API

Web Storage APIは、HTML5データベースとlocalStorageを拡張するAPIです。このAPIには、postMessageという機能があり、サブドメイン間でデータをやり取りすることができます。

Cookie

Cookieは、ブラウザがサーバーに保存する小さなデータファイルです。Cookieは、サブドメイン間でデータを共有することができますが、セキュリティ上の問題があるため、推奨される方法ではありません

サーバーサイドの処理を使用して、サブドメイン間でデータを共有することもできます。例えば、データベースにデータを格納し、必要なときにAPIを使ってアクセスすることができます。

各方法の利点と欠点:

方法利点欠点
Web Storage APIサブドメイン間でデータを共有できるデータ量に制限がある
Cookie簡単に使用できるセキュリティ上の問題がある
サーバーサイドの処理柔軟性が高い開発コストがかかる



サブドメイン間でデータを共有するサンプルコード

データを送信する側のコード

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Data Sender</title>
</head>
<body>
  <script>
    // データを格納する
    const data = {
      name: 'John Doe',
      email: '[email protected]',
    };

    // データを送信する
    window.addEventListener('DOMContentLoaded', () => {
      const targetOrigin = 'https://subdomain2.example.com';
      const message = {
        type: 'sendData',
        data: data,
      };
      window.opener.postMessage(message, targetOrigin);
    });
  </script>
</body>
</html>
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
  <title>Data Receiver</title>
</head>
<body>
  <script>
    // メッセージを受信する
    window.addEventListener('message', (event) => {
      if (event.origin === 'https://subdomain1.example.com') {
        const message = event.data;
        if (message.type === 'sendData') {
          console.log('Received data:', message.data);
        }
      }
    });
  </script>
</body>
</html>

説明:

  1. データを送信する側は、dataという変数にデータを格納します。
  2. window.addEventListener('DOMContentLoaded')イベントリスナーを使用して、ページが読み込まれたときにpostMessageメソッドを呼び出します。
  3. postMessageメソッドは、メッセージと送信先のオリジンを指定して呼び出されます。
  4. データを受信する側は、window.addEventListener('message')イベントリスナーを使用して、メッセージを受信します。
  5. メッセージのオリジンが送信元のオリジンと一致し、メッセージの種類がsendDataである場合、メッセージのデータはコンソールに記録されます。

このコードはあくまでも例であり、実際の用途に合わせて変更する必要があります。

注意事項:

  • Web Storage APIは、ブラウザによってサポートされているバージョンが異なる場合があります。
  • postMessageメソッドは、送信できるデータ量に制限があります。
  • サブドメイン間でデータを共有する場合、セキュリティ対策を講じる必要があります。



サブドメイン間でデータを共有するその他の方法

IndexedDBは、HTML5で導入されたクライアントサイドのデータベースAPIです。Web Storage APIよりも多くの機能を提供し、より多くのデータを格納することができます。IndexedDBは、サブドメイン間でデータを共有するために使用することができますが、Web Storage APIと同様に、ブラウザによってサポートされているバージョンが異なる場合があります。

WebSocketsは、クライアントとサーバー間で双方向のリアルタイム通信を可能にするAPIです。WebSocketsを使用して、サブドメイン間でデータを共有することができます。ただし、WebSocketsはサーバー側の処理が必要となるため、Web Storage APIやCookieよりも複雑です。

Server-Sent Events (SSE)

SSEは、サーバーからクライアントにイベントをストリーミング配信するAPIです。SSEを使用して、サブドメイン間でデータを共有することができます。ただし、SSEは双方向通信をサポートしていないため、WebSocketsよりも機能が制限されます。

WebRTCは、ブラウザ間でリアルタイムのピアツーピア通信を可能にするAPIです。WebRTCを使用して、サブドメイン間でデータを共有することができます。ただし、WebRTCは複雑なAPIであり、すべてのブラウザでサポートされているわけではありません。

方法利点欠点
IndexedDB大量のデータを格納できるブラウザによってサポートされているバージョンが異なる
WebSockets双方向通信が可能サーバー側の処理が必要
SSEサーバーからクライアントにデータをプッシュできる双方向通信をサポートしていない
WebRTCリアルタイムのピアツーピア通信が可能複雑なAPIであり、すべてのブラウザでサポートされているわけではない

    database html dns


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