SQL Server 2005でVARBINARYフィールドを使用する際の注意事項
SQL Server 2005におけるVARBINARYフィールドのサイズ
SQL Server 2005のVARBINARYフィールドは、バイナリデータを格納するために使用されます。そのサイズは、データの種類と使用されるVARBINARYデータ型によって異なります。
VARBINARYデータ型
SQL Server 2005では、2種類のVARBINARYデータ型が使用できます。
- VARBINARY(n):nバイトの固定長のバイナリデータを格納します。nは1から8,000までの整数です。
- VARBINARY(MAX):最大2GBまでの可変長のバイナリデータを格納します。
フィールドサイズ
VARBINARYフィールドのサイズは、以下の式で計算されます。
- VARBINARY(n):n + 2バイト
- VARBINARY(MAX):実際のデータ長 + 2バイト
例
- **VARBINARY(50)**フィールドの場合、最大50バイトのデータを格納できます。実際のデータ長が20バイトの場合、フィールドサイズは22バイトになります。
注意事項
- VARBINARY(MAX)フィールドは、8,000バイトを超えるデータを格納するために使用されます。
- VARBINARY(MAX)フィールドを使用するには、SQL Server 2005 Enterprise Editionが必要です。
- VARBINARY(MAX)フィールドは、インデックスに使用できません。
-- VARBINARY(50)フィールドの例
CREATE TABLE MyTable (
ID INT,
Data VARBINARY(50)
);
INSERT INTO MyTable (ID, Data)
VALUES (1, 0x0102030405);
SELECT * FROM MyTable;
-- VARBINARY(MAX)フィールドの例
CREATE TABLE MyTable2 (
ID INT,
Data VARBINARY(MAX)
);
INSERT INTO MyTable2 (ID, Data)
VALUES (1, 0x0102030405060708090A);
SELECT * FROM MyTable2;
上記のコードは、VARBINARY(50)フィールドとVARBINARY(MAX)フィールドを持つ2つのテーブルを作成します。
MyTable
テーブルには、ID列と50バイトまでのバイナリデータを格納するData列があります。
コードを実行すると、両方のテーブルにデータが挿入されます。
- 上記のコードは、SQL Server 2005で実行する必要があります。
SQL Server 2005でバイナリデータを格納する他の方法
IMAGEデータ型
IMAGEデータ型は、最大2GBまでのバイナリデータを格納するために使用されます。VARBINARY(MAX)データ型と異なり、IMAGEデータ型はインデックスに使用できます。
BLOBデータ型
BLOB (Binary Large Object) データ型は、最大2GBまでのバイナリデータを格納するために使用されます。IMAGEデータ型と異なり、BLOBデータ型はストリーム処理に使用できます。
FILESTREAMデータ型
FILESTREAMデータ型は、ファイルシステムに直接格納されるバイナリデータを格納するために使用されます。FILESTREAMデータ型は、大容量のバイナリデータを格納する必要がある場合に便利です。
どの方法を選択するべきか
使用する方法は、格納するデータの種類と要件によって異なります。
- 小さなバイナリデータを格納する場合は、VARBINARYフィールドを使用するのが最も簡単です。
- 大容量のバイナリデータを格納する必要がある場合は、IMAGEデータ型、BLOBデータ型、またはFILESTREAMデータ型を使用する必要があります。
- インデックスにバイナリデータを含める必要がある場合は、IMAGEデータ型を使用する必要があります。
- ファイルシステムに直接バイナリデータを格納する必要がある場合は、FILESTREAMデータ型を使用する必要があります。
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