【保存版】SQLiteでUnicode文字列を扱う!NVARCHAR、TEXT、BLOBを使いこなそう
SQLite には、VARCHAR
と NVARCHAR
という 2 つの文字列データ型があります。どちらも可変長の文字列を格納できますが、エンコード方式が異なります。
- VARCHAR: バイト単位でエンコードされた文字列を格納します。これは、ASCII や ANSI などのシングルバイト文字セットで使用されます。
- NVARCHAR: Unicode 文字を格納します。これは、UTF-8 や UTF-16 などのマルチバイト文字セットで使用されます。
SQLite では、NVARCHAR
と NVARCHAR2
という 2 つのデータ型も定義されています。しかし、これらのデータ型は実際には使用されません。SQLite はすべてのテキストデータを Unicode として扱います。
NVARCHAR と NVARCHAR2 を使用する理由はいくつかあります。
- 他のデータベースとの互換性: 他のデータベースシステム (Microsoft SQL Server など) と互換性のあるスキーマを作成する場合、NVARCHAR と NVARCHAR2 を使用できます。
- コード生成ツールの使用: コード生成ツールを使用する場合、NVARCHAR と NVARCHAR2 を使用すると、ツールが適切なデータ型を生成するのに役立ちます。
- SQLite はすべてのテキストデータを Unicode として扱うため、NVARCHAR と NVARCHAR2 の間で実際の違いはありません。
NVARCHAR と NVARCHAR2 は、SQLite で使用できるデータ型ですが、実際には使用されません。他のデータベースとの互換性やコード生成ツールの使用が必要な場合にのみ使用してください。
例
CREATE TABLE my_table (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name VARCHAR(255),
description NVARCHAR(2048)
);
この例では、my_table
というテーブルが作成されます。このテーブルには、id
という整数の主キー列、name
という最大長 255 バイトの文字列列、description
という最大長 2048 バイトの Unicode 文字列列があります。
以下のコードは、SQLite で NVARCHAR と NVARCHAR2 を使用する例です。
-- データベースを作成する
CREATE DATABASE my_database.db;
-- データベースに接続する
USE my_database.db;
-- my_table テーブルを作成する
CREATE TABLE my_table (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name NVARCHAR(255),
description NVARCHAR(2048)
);
-- データを挿入する
INSERT INTO my_table (name, description) VALUES ('山田 太郎', 'ソフトウェアエンジニア');
INSERT INTO my_table (name, description) VALUES ('田中 花子', '学生');
-- データを取得する
SELECT * FROM my_table;
このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。
id | name | description
-------+--------------+-----------------------
1 | 山田 太郎 | ソフトウェアエンジニア
2 | 田中 花子 | 学生
説明
CREATE DATABASE my_database.db;
コマンドは、my_database.db
という名前のデータベースを作成します。USE my_database.db;
コマンドは、作成したデータベースに接続します。CREATE TABLE my_table (id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT, name NVARCHAR(255), description NVARCHAR(2048));
コマンドは、my_table
という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、id
という整数の主キー列、name
という最大長 255 バイトの Unicode 文字列列、description
という最大長 2048 バイトの Unicode 文字列列があります。INSERT INTO my_table (name, description) VALUES ('山田 太郎', 'ソフトウェアエンジニア');
コマンドは、my_table
テーブルに山田 太郎
という名前とソフトウェアエンジニア
という説明を持つレコードを挿入します。SELECT * FROM my_table;
コマンドは、my_table
テーブルにあるすべてのレコードを取得します。
補足
- このコードは、SQLite 3.36.0 以降で使用できます。
- このコードは、Windows、macOS、Linux で実行できます。
SQLite で Unicode 文字列を格納するには、NVARCHAR
以外にもいくつかの方法があります。
- TEXT: 可変長の文字列を格納できます。デフォルトで Unicode エンコーディングを使用します。
- BLOB: バイナリデータを格納できます。Unicode 文字列をバイト列として格納できます。
- サードパーティのライブラリ: ICU や SQLiteICU などのサードパーティのライブラリを使用して、Unicode 文字列を格納できます。
各方法の詳細
- TEXT:
TEXT
データ型は、可変長の文字列を格納するために最も一般的に使用されます。デフォルトで Unicode エンコーディングを使用するため、Unicode 文字列を格納するのに適しています。 - BLOB:
BLOB
データ型は、バイナリデータを格納するために使用されます。Unicode 文字列をバイト列として格納することもできますが、TEXT
データ型よりも効率が劣る場合があります。
Unicode 文字列を格納する方法は、状況によって異なります。
- シンプルなケース:
TEXT
データ型が最も簡単で効率的な方法です。 - より多くの制御が必要な場合: サードパーティのライブラリを使用すると、より多くの制御と機能を利用できます。
- バイナリデータと混在させる場合:
BLOB
データ型を使用すると、Unicode 文字列をバイナリデータと混在させることができます。
以下のコードは、TEXT
データ型を使用して Unicode 文字列を格納する例です。
CREATE TABLE my_table (
id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT,
description TEXT
);
INSERT INTO my_table (name, description) VALUES ('山田 太郎', 'ソフトウェアエンジニア');
INSERT INTO my_table (name, description) VALUES ('田中 花子', '学生');
SELECT * FROM my_table;
このコードは、NVARCHAR
を使用した例とほぼ同じ結果を出力します。
sqlite