【初心者向け】MySQL クエリ結果からユーザー変数を設定して、もっと便利にプログラミング！

2024-04-02

MySQL クエリ結果からユーザー変数を設定することは、さまざまな状況で役立ちます。例えば、以下のようなケースが考えられます。

クエリ結果に基づいて条件分岐を行う
ループ処理の中で、クエリ結果を逐次処理する
クエリ結果を別のクエリのパラメータとして使用する

方法

MySQL でクエリ結果からユーザー変数を設定するには、以下の2つの方法があります。

SELECT ステートメントと SET ステートメント

この方法は、最もシンプルで分かりやすい方法です。以下の手順で実行します。

クエリ結果を取得する SELECT ステートメントを実行します。
SET ステートメントを使用して、SELECT ステートメントの結果をユーザー変数に設定します。

# ユーザー変数 @user_id を初期化
SET @user_id = 0;

# ユーザーIDを取得
SELECT id FROM users WHERE name = 'John Doe';

# クエリ結果からユーザー変数を設定
SET @user_id = LAST_INSERT_ID();

# ユーザー変数を使用して処理を行う
...

SET @variable = (SELECT ...) 構文

この方法は、SELECT ステートメントと SET ステートメントを1行で記述できます。以下の構文を使用します。

SET @variable = (SELECT ...);

# ユーザー変数 @user_id をユーザー名 "John Doe" のIDに設定
SET @user_id = (SELECT id FROM users WHERE name = 'John Doe');

# ユーザー変数を使用して処理を行う
...

注意事項

ユーザー変数はセッションスコープなので、接続が切断されると消去されます。
ユーザー変数は文字列型として扱われます。数値型や日付型など、他のデータ型を使用したい場合は、型変換する必要があります。

上記以外にも、ストアドプロシージャやトリガーを使用して、クエリ結果からユーザー変数を設定することができます。

例題

以下の例題は、SELECT ステートメントと SET ステートメントを使用して、クエリ結果からユーザー変数を設定する方法を示しています。

# ユーザーテーブル
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

# ユーザーデータ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe'), ('Jane Doe');

# ユーザーIDを取得
SELECT id FROM users WHERE name = 'John Doe';

# クエリ結果からユーザー変数を設定
SET @user_id = LAST_INSERT_ID();

# ユーザー変数を使用して、ユーザー情報を取得
SELECT name FROM users WHERE id = @user_id;

この例題では、users テーブルにユーザー情報を挿入した後、SELECT ステートメントを使用してユーザーIDを取得します。次に、SET ステートメントを使用して、取得したユーザーIDをユーザー変数 @user_id に設定します。最後に、SELECT ステートメントとユーザー変数 @user_id を使用して、ユーザー名を取得します。

応用例

ログイン処理
ユーザー情報の編集
データ分析

# ユーザーテーブル
CREATE TABLE users (
  id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  PRIMARY KEY (id)
);

# ユーザーデータ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe'), ('Jane Doe');

# ユーザーIDを取得
SET @user_id = (SELECT id FROM users WHERE name = 'John Doe');

# ユーザー変数を使用して、ユーザー情報を取得
SELECT name FROM users WHERE id = @user_id;

このサンプルコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

John Doe

解説

最初に、users テーブルを作成し、ユーザーデータ（名前）を挿入します。
次に、SELECT ステートメントと SET ステートメントを使用して、ユーザー名 "John Doe" のユーザーIDを取得し、ユーザー変数 @user_id に設定します。
最後に、SELECT ステートメントとユーザー変数 @user_id を使用して、ユーザー名 "John Doe" を取得します。

# ユーザーIDを取得
SET @user_id = (SELECT id FROM users WHERE name = 'John Doe');

# ユーザー変数を使用して、ユーザー情報を取得
SELECT name FROM users WHERE id = @user_id;

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_user_id (
  IN user_name VARCHAR(255),
  OUT user_id INT
)
BEGIN
  # ユーザーIDを取得
  SELECT id INTO user_id FROM users WHERE name = user_name;
END //

DELIMITER ;

# ユーザーIDを取得
CALL get_user_id('John Doe', @user_id);

# ユーザー変数を使用して、ユーザー情報を取得
SELECT name FROM users WHERE id = @user_id;

上記のサンプルコードを参考に、さまざまな方法でクエリ結果からユーザー変数を設定してみてください。

クエリ結果からユーザー変数を設定するその他の方法

ユーザー定義関数を使用して、クエリ結果をユーザー変数に設定することができます。以下の手順で実行します。

クエリ結果を処理するユーザー定義関数を作成します。
SELECT ステートメントでユーザー定義関数を呼び出し、ユーザー変数に設定します。

# ユーザー定義関数
CREATE FUNCTION get_user_id (user_name VARCHAR(255)) RETURNS INT
BEGIN
  RETURN (SELECT id FROM users WHERE name = user_name);
END;

# ユーザー変数にユーザーIDを設定
SET @user_id = get_user_id('John Doe');

# ユーザー変数を使用して処理を行う
...

# 仮想テーブル
CREATE TEMPORARY TABLE tmp_users (
  id INT NOT NULL,
  name VARCHAR(255) NOT NULL
);

# 仮想テーブルにクエリ結果を挿入
INSERT INTO tmp_users (id, name)
SELECT id, name FROM users WHERE name = 'John Doe';

# ユーザー変数にユーザーIDを設定
SET @user_id = (SELECT id FROM tmp_users);

# ユーザー変数を使用して処理を行う
...