MariaDB ストアドプロシージャー:カーソル、OUTパラメータ、TEMPORARY TABLE を活用した複数行処理

2024-04-02

MariaDB ストアドプロシージャーで複数行を返す方法

カーソルを使用する

MariaDB ストアドプロシージャーで複数行を返す最も一般的な方法は、カーソルを使用することです。カーソルは、結果セット内の行を順に処理するためのポインターです。

例:

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  DECLARE cursor_users CURSOR FOR
    SELECT * FROM users;

  OPEN cursor_users;

  FETCH NEXT FROM cursor_users INTO @id, @name, @email;

  WHILE ROW_COUNT() > 0 DO
    -- 各行の処理
    ...

    FETCH NEXT FROM cursor_users INTO @id, @name, @email;
  END WHILE;

  CLOSE cursor_users;
END //

DELIMITER ;

この例では、get_all_users というストアドプロシージャーを作成しています。このストアドプロシージャーは、users テーブルからすべての行を取得し、カーソルを使用して処理します。

OUT パラメータを使用して、ストアドプロシージャーから複数行を返すこともできます。OUT パラメータは、ストアドプロシージャーから呼び出し元に値を渡すための変数です。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users(OUT users VARCHAR(255))
BEGIN
  SET users = '';

  SELECT CONCAT(users, CONCAT(';', id, ',', name, ',', email))
  FROM users
  INTO users;

END //

DELIMITER ;

TEMPORARY TABLE を使用して、ストアドプロシージャー内で結果セットを一時的に保存し、複数行を返すこともできます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  CREATE TEMPORARY TABLE tmp_users (
    id INT,
    name VARCHAR(255),
    email VARCHAR(255)
  );

  INSERT INTO tmp_users
  SELECT * FROM users;

  SELECT * FROM tmp_users;

  DROP TEMPORARY TABLE tmp_users;
END //

DELIMITER ;

結果セットを JSON 形式で返す

MariaDB 10.2 以降では、JSON 形式で結果セットを返すことができます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  SELECT JSON_ARRAYAGG(JSON_OBJECT('id', id, 'name', name, 'email', email))
  FROM users;
END //

DELIMITER ;

MariaDB ストアドプロシージャーで複数行を返す方法はいくつかあります。上記で紹介した方法の中から、要件に合った方法を選択してください。




DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  DECLARE cursor_users CURSOR FOR
    SELECT * FROM users;

  OPEN cursor_users;

  FETCH NEXT FROM cursor_users INTO @id, @name, @email;

  WHILE ROW_COUNT() > 0 DO
    -- 各行の処理
    SELECT CONCAT('ID: ', @id, ', Name: ', @name, ', Email: ', @email);

    FETCH NEXT FROM cursor_users INTO @id, @name, @email;
  END WHILE;

  CLOSE cursor_users;
END //

DELIMITER ;

# ストアドプロシージャーの実行
CALL get_all_users();

OUT パラメータを使用する

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users(OUT users VARCHAR(255))
BEGIN
  SET users = '';

  SELECT CONCAT(users, CONCAT(';', id, ',', name, ',', email))
  FROM users
  INTO users;

END //

DELIMITER ;

# ストアドプロシージャーの実行
SET @users = '';
CALL get_all_users(@users);

# 結果の表示
SELECT @users;

TEMPORARY TABLE を使用する

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  CREATE TEMPORARY TABLE tmp_users (
    id INT,
    name VARCHAR(255),
    email VARCHAR(255)
  );

  INSERT INTO tmp_users
  SELECT * FROM users;

  SELECT * FROM tmp_users;

  DROP TEMPORARY TABLE tmp_users;
END //

DELIMITER ;

# ストアドプロシージャーの実行
CALL get_all_users();
DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  SELECT JSON_ARRAYAGG(JSON_OBJECT('id', id, 'name', name, 'email', email))
  FROM users;
END //

DELIMITER ;

# ストアドプロシージャーの実行
SELECT * FROM get_all_users();

これらのサンプルコードを参考に、MariaDB ストアドプロシージャーで複数行を返す方法を試してみてください。

注意

上記のサンプルコードは、あくまでも参考例です。実際の運用には、必要に応じて修正してください。




他の方法

SELECT INTO OUTFILE を使用して、結果セットをファイルに書き出すことができます。その後、ファイルを読み込んで処理することができます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  SELECT * FROM users
  INTO OUTFILE '/tmp/users.csv'
  FIELDS TERMINATED BY ',';
END //

DELIMITER ;

# ストアドプロシージャーの実行
CALL get_all_users();

# ファイルの読み込み
LOAD DATA INFILE '/tmp/users.csv'
INTO TABLE tmp_users
FIELDS TERMINATED BY ',';

# 処理
SELECT * FROM tmp_users;

PROCEDURE ANALYSE を使用して、ストアドプロシージャーの実行計画を分析することができます。実行計画には、結果セットの行数が含まれます。

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE get_all_users()
BEGIN
  SELECT * FROM users;
END //

DELIMITER ;

# ストアドプロシージャーの実行計画の分析
ANALYSE PROCEDURE get_all_users();

# 結果の表示
SELECT rows_examined FROM INFORMATION_SCHEMA.PROCEDURE_ANALYSIS
WHERE PROCEDURE_NAME = 'get_all_users';

INFORMATION_SCHEMACOLUMNS テーブルを使用して、テーブルの列数を確認することができます。

SELECT COUNT(*) AS row_count
FROM INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE TABLE_NAME = 'users';

上記の方法以外にも、特殊なケースでは、独自の処理を実装して複数行を返すことも可能です。


mariadb


ERPNext: Windows でオープンソース ERP を活用する

2 つの主要な方法があります。Docker を使用するDocker は、アプリケーションをコンテナーでパッケージ化および実行するためのプラットフォームです。 ERPNext を Docker コンテナーとしてインストールすると、Windows 固有の依存関係を気にすることなく簡単に実行できます。...


MySQL/MariaDBにおけるPERCENTILE_CONTの代替手段:データサイエンティストのためのベストプラクティス

代替手段として、以下の方法が考えられます。ウィンドウ関数MySQL 8.0以降とMariaDB 10. 3.3以降では、ウィンドウ関数を使用してPERCENTILE_CONTをより効率的に実装することができます。サブクエリ以下のサブクエリを使用して、PERCENTILE_CONTをエミュレートすることができます。...


【Mariadb】SQLでテーブル内のすべてのレコードをカウントする方法とは?ゼロカウントも網羅!

このチュートリアルでは、SELECT クエリを使用して、テーブル内のすべてのレコードをカウントする方法と、ゼロを含むカウントを表示する方法について説明します。例customers テーブルがあると仮定します。このテーブルには、顧客 ID、名前、およびメール アドレスに関する情報が含まれています。次のクエリは、テーブル内のすべてのレコードをカウントします。...


INFORMATION_SCHEMAを使用して列名と値を動的に設定する方法

クエリパラメータを使用するこれは、列名と値を直接クエリに渡す最も簡単な方法です。ストアドプロシージャは、列名と値を動的に設定するために使用できる再利用可能なコードブロックです。動的SQLを使用すると、実行時にクエリ文字列を構築できます。ユーザー変数を使用する...


MariaDB 10.11でパフォーマンス低下?統計情報再構築、クエリプラン確認、ヒストグラム統計無効化で改善

MariaDB 10. 3から10. 11にアップグレードした後、特定のテーブルに対するクエリが遅くなる問題が発生することがあります。これは、MariaDB 10. 11で導入された新しいクエリ最適化機能が、特定のワークロードに適していない場合に発生する可能性があります。...