SQL Server 2005でNULL値のサイズを削減するためのベストプラクティス:ストレージの無駄遣いをなくす

2024-06-05

SQL Server における NULL 値のサイズは、データ型とストレージ方法によって異なります。

データ型ごとのサイズ

  • 整数型:
    • NULL: 1 ビットのみ使用されます。
  • 文字列型:
    • NULL: NVARCHAR 型の場合は 2 バイト、その他の文字列型の場合は 1 バイトを使用します。
  • その他: データ型によって異なります。 詳細については、以下のリソースを参照してください。

ストレージ方法によるサイズの差異

  • 行ストレージ: NULL 値は、行内のビットマップで管理されます。 このため、テーブル内に NULL 値が多い場合は、ストレージ領域の無駄遣いになる可能性があります。
  • 列ストレージ: NULL 値は、各列ごとに個別に管理されます。 このため、行ストレージよりもストレージ効率が高くなりますが、より複雑なインデックス構造が必要となります。

メモリ最適化テーブルにおけるサイズ

メモリ最適化テーブルでは、NULL 値の管理方法が異なります。 詳細については、以下のリソースを参照してください。

    補足

    • 上記の情報は、SQL Server 2005 以降に適用されます。
    • 実際のサイズは、ハードウェア構成や設定によって異なる場合があります。



      -- 各データ型の NULL 値のサイズを確認する
      SELECT
          data_type,
          data_type_size,
          NULL_value_size
      FROM
      (
          SELECT
              data_type,
              data_type_size,
              CASE
                  WHEN data_type IN ('bigint', 'int', 'smallint', 'tinyint') THEN 1
                  WHEN data_type IN ('bit') THEN 1
                  WHEN data_type LIKE 'nchar(%)' OR data_type LIKE 'nvarchar(%)' THEN 2
                  WHEN data_type LIKE 'varchar(%)' OR data_type LIKE 'char(%)' THEN 1
                  WHEN data_type IN ('datetime', 'datetime2', 'smalldatetime', 'date', 'time') THEN 8
                  WHEN data_type IN ('real') THEN 4
                  WHEN data_type IN ('float') THEN 8
                  WHEN data_type IN ('money', 'smallmoney') THEN 4
                  WHEN data_type IN ('decimal(%)') THEN
                      CASE
                          WHEN SUBSTRING(data_type, PATINDEX(',', data_type) + 1) = 0 THEN 2
                          ELSE
                              SUBSTRING(data_type, PATINDEX(',', data_type) + 1) + 2
                      END
                  ELSE 1
              END AS NULL_value_size
          FROM
              sys.types
          WHERE
              data_type NOT IN ('image', 'text', 'ntext', 'xml')
      ) AS t1;
      

      コードの説明

      1. sys.types テーブルから、すべてのデータ型とそのサイズを取得します。
      2. CASE 式を使用して、各データ型の NULL 値のサイズを判定します。
      3. 結果を data_type, data_type_size, NULL_value_size の列に格納します。

      実行方法

      1. 上記のコードを SQL Server Management Studio で実行します。
      2. 結果セットが表示されます。 各行には、データ型、データ型のサイズ、NULL 値のサイズが表示されます。
      • 特定のデータ型の NULL 値のサイズを確認するには、WHERE 句を使用して条件を絞り込むことができます。
      • メモリ最適化テーブルの NULL 値のサイズは、上記のコードでは確認できません。 メモリ最適化テーブルの NULL 値のサイズを確認するには、sys.dm_os_memory_objects DMV を使用してください。



      SQL Server 2005 で NULL 値のサイズを確認するその他の方法

      DBCC PAGE コマンドを使用して、特定のページのデータ構造を調べることができます。 この方法で、そのページに格納されている NULL 値のサイズを確認することができます。

      DBCC PAGE (<ページ番号>, 1)
      

      sys.dm_db_partition_stats DMV は、各パーティションの統計情報に関する情報を提供します。 この情報には、NULL 値のサイズも含まれます。

      SELECT
          p.partition_id,
          p.index_id,
          p.partition_number,
          p.avg_record_size,
          p.data_pages,
          (p.data_pages * 8192) AS data_space,
          (p.avg_record_size * p.data_pages * 8192) AS total_data_space,
          (p.avg_record_size * p.data_pages * 8192) - (p.used_data_pages * 8192) AS unused_data_space
      FROM
          sys.dm_db_partition_stats AS p
      WHERE
          p.object_id = <テーブル ID>
          AND p.index_id = 0
      

      サードパーティ製のツールを使用する

      SQL Server のストレージスペースを分析するサードパーティ製のツールを使用することができます。 これらのツールの中には、NULL 値のサイズを含む、ストレージスペースの詳細な情報を提供するものがあります。


          sql-server t-sql sql-server-2005


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