DELETE文 vs TRUNCATE TABLE：SQL Serverデータベースの全データを高速削除する方法
SQL Serverデータベースの全データを削除するには、主に以下の2つの方法があります。
- DELETE文を使用する
- TRUNCATE TABLE命令を使用する
DELETE文は、条件を指定してデータを削除するSQL文です。全データを削除するには、条件を指定せずに実行します。
DELETE FROM [テーブル名];
例:
DELETE FROM dbo.Customers;
このクエリは、dbo.Customersテーブルのすべてのデータを削除します。
TRUNCATE TABLE命令は、指定したテーブルのデータを高速に削除するSQL命令です。DELETE文とは異なり、トランザクションログを生成しません。
TRUNCATE TABLE [テーブル名];
TRUNCATE TABLE dbo.Customers;
一般的に、以下の条件に基づいて方法を選択することをお勧めします。
- データ量が少ない場合: DELETE文またはTRUNCATE TABLE命令のどちらを使用しても問題ありません。
- データ量が多い場合: TRUNCATE TABLE命令を使用すると、DELETE文よりも高速に処理できます。
- トランザクションログが必要な場合: DELETE文を使用する必要があります。TRUNCATE TABLE命令はトランザクションログを生成しないため、後でデータを復元することができません。
注意事項
- データを削除する前に、必ずバックアップを取っておいてください。
- 誤ったテーブルを削除しないよう、十分注意してください。
- DELETE文またはTRUNCATE TABLE命令を実行する前に、権限を持っていることを確認してください。
上記以外にも、SQL Server Management Studioなどのツールを使用して、GUI上でデータを削除する方法もあります。
DELETE FROM dbo.Customers;
説明
DELETE: データを削除するSQL文を表します。FROM: 削除対象のテーブルを指定します。dbo.Customers: 今回の例では、dboスキーマにあるCustomersテーブルを削除します。
- このコードを実行すると、
dbo.Customersテーブルのすべてのデータが削除されます。削除後のデータは復元できませんので、ご注意ください。 - 削除を実行する前に、必ずデータベースのバックアップを取っておきましょう。
- 権限のあるユーザーのみが、このコードを実行できます。
補足
- サンプルコードでは、
WHERE句を使用していません。これは、すべてのデータを削除するためです。特定の条件に合致するデータのみを削除したい場合は、WHERE句を追加する必要があります。 - DELETE文の詳細については、SQL Serverのドキュメントを参照してください。
SQL Serverデータベースの全データを削除するその他の方法
前述の通り、SQL Serverデータベースの全データを削除するには、主にDELETE文とTRUNCATE TABLE命令の2つの方法があります。
しかし、状況によっては、以下の方法も検討できます。
- DROP DATABASE命令を使用する
- Bcpユーティリティを使用する
- SSMSを使用する
DROP DATABASE命令は、SQL Serverデータベースを丸ごと削除するSQL命令です。この命令を実行すると、データベース内のすべてのデータと構造が削除されます。
DROP DATABASE [データベース名];
DROP DATABASE MyDatabase;
このクエリは、MyDatabaseという名前のデータベースを削除します。
- DROP DATABASE命令は、データベースを完全に削除します。削除後のデータベースは復元できませんので、ご注意ください。
Bcpユーティリティは、SQL Serverデータベースと外部ファイル間でデータをコピーするためのコマンドラインツールです。このツールを使用して、データベースからすべてのデータをエクスポートし、その後ファイルを削除することで、全データを削除することができます。
bcp dbo.Customers OUT MyData.csv -c -T -N
DEL MyData.csv
このコマンドは、dbo.CustomersテーブルのすべてのデータをMyData.csvというCSVファイルにエクスポートし、その後ファイルを削除します。
- Bcpユーティリティを使用するには、コマンドプロンプトを開く必要があります。
- データのエクスポートと削除に時間がかかる場合があります。
- 大量のデータを処理する場合は、パフォーマンス上の問題が発生する可能性があります。
SQL Server Management Studio (SSMS)は、SQL Serverを管理するためのグラフィカルツールです。SSMSを使用して、GUI上でデータベースを削除することができます。
手順:
- SSMSで、削除するデータベースに接続します。
- オブジェクトエクスプローラーで、削除するデータベースを右クリックします。
- コンテキストメニューから削除を選択します。
- 確認ダイアログでOKをクリックします。
- SSMSを使用してデータベースを削除するには、sysadmin権限を持っている必要があります。
- データ量が多い場合は、DROP DATABASE命令またはBcpユーティリティを使用すると高速に処理できます。
- GUI上で操作したい場合は、SSMSを使用します。
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