【超解説】SQLite の IS NULL 演算子と COALESCE 関数:空の値を判定・取得する方法
SQLite で空の値を取得する SELECT クエリ
IS NULL 演算子を使用する
IS NULL 演算子は、カラムの値が NULL かどうかをチェックするために使用されます。 次の例では、name
カラムが空のレコードのみが選択されます。
SELECT * FROM users WHERE name IS NULL;
利点:
- シンプルで分かりやすい
- すべての SQLite バージョンで利用可能
- 空の文字列 ("") と NULL 値を区別できない
COALESCE 関数を使用する
COALESCE 関数は、最初の引数が NULL の場合は 2 番目の引数を返し、そうでない場合は最初の引数を返します。 次の例では、name
カラムが空の場合、"Unknown" という文字列が返されます。
SELECT COALESCE(name, 'Unknown') FROM users;
その他の方法
上記以外にも、空の値を取得する方法はいくつかあります。 例えば、CASE
式や EXISTS
キーワードを使用することもできます。 詳しくは、SQLite の公式ドキュメントを参照してください。
補足:
- 上記の例では、
users
というテーブルを使用していますが、これは架空のテーブルです。 実際のテーブル名に置き換えてください。 - クエリを実行する前に、SQLite データベースに接続する必要があります。 接続方法は、使用しているプログラミング言語によって異なります。
- 本解説は、2024 年 3 月 28 日時点の情報に基づいています。
サンプルコード 1: IS NULL 演算子を使用する
import sqlite3
# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect('database.sqlite3')
cursor = connection.cursor()
# 空の `name` カラムを持つレコードを取得
query = """
SELECT * FROM users WHERE name IS NULL;
"""
cursor.execute(query)
# 結果の取得
for row in cursor.fetchall():
print(row)
# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()
サンプルコード 2: COALESCE 関数を使用する
import sqlite3
# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect('database.sqlite3')
cursor = connection.cursor()
# `name` カラムが空の場合、"Unknown" を返す
query = """
SELECT COALESCE(name, 'Unknown') FROM users;
"""
cursor.execute(query)
# 結果の取得
for row in cursor.fetchall():
print(row)
# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()
import sqlite3
# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect('database.sqlite3')
cursor = connection.cursor()
# `name` カラムが空の場合、"Unknown" を返す
query = """
SELECT
CASE WHEN name IS NULL THEN 'Unknown'
ELSE name
END AS name
FROM users;
"""
cursor.execute(query)
# 結果の取得
for row in cursor.fetchall():
print(row)
# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()
import sqlite3
# データベースへの接続
connection = sqlite3.connect('database.sqlite3')
cursor = connection.cursor()
# `name` カラムが空でないレコードを取得
query = """
SELECT * FROM users WHERE EXISTS (SELECT * FROM users WHERE name IS NOT NULL);
"""
cursor.execute(query)
# 結果の取得
for row in cursor.fetchall():
print(row)
# データベースのクローズ
cursor.close()
connection.close()
これらのサンプルコードは、ニーズに合わせて変更することができます。
空の値を取得するその他の方法
LENGTH() 関数を使用する
LENGTH() 関数は、文字列の長さを返します。 空の文字列の長さは 0 なので、次のように LENGTH()
関数を使って空の値を取得することができます。
SELECT * FROM users WHERE LENGTH(name) = 0;
SELECT * FROM users WHERE TRIM(name) = '';
- 空白文字を含む空の値を取得できる
CASE 式と WHEN 句を使用する
CASE 式と WHEN 句を使って、複数の条件に基づいて異なる値を返すことができます。 次の例では、name
カラムが空の場合、"Unknown" という文字列を返します。
SELECT
CASE WHEN name IS NULL THEN 'Unknown'
ELSE name
END AS name
FROM users;
- 複雑な条件を設定できる
- 他の方法よりも複雑
サブクエリを使用する
サブクエリ は、別のクエリの結果を返すクエリです。 次の例では、name
カラムが空でないレコードの ID を持つレコードのみを選択します。
SELECT * FROM users WHERE id IN (SELECT id FROM users WHERE name IS NOT NULL);
LIKE 演算子を使用する
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '';
- ワイルドカードを使って、部分一致検索を行うことができる
これらの方法は、それぞれ利点と欠点があります。 状況に合わせて最適な方法を選択してください。
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