PostgreSQLデータベースでBashシェルから複数のクエリを実行する方法
Bashシェルからpsqlコマンドで複数のクエリを実行する方法
方法 1: シェルスクリプトを使用する
- シェルスクリプト(例:
multiple_queries.sh
)を作成し、以下の内容を記述します。
#!/bin/bash
# PostgreSQLサーバーへの接続情報
host="localhost"
port="5432"
database="mydatabase"
username="postgres"
password="mypassword"
# 実行するSQLクエリを記述
sql1="SELECT * FROM customers;"
sql2="SELECT * FROM orders;"
# psqlコマンドを実行し、クエリを標準入力として渡す
psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W << EOF
$sql1
\g
$sql2
\g
EOF
- スクリプトを保存し、実行可能にします。
chmod +x multiple_queries.sh
./multiple_queries.sh
方法 2: echoコマンドを使用する
# PostgreSQLサーバーへの接続情報
host="localhost"
port="5432"
database="mydatabase"
username="postgres"
password="mypassword"
# 実行するSQLクエリを記述
sql1="SELECT * FROM customers;"
sql2="SELECT * FROM orders;"
# echoコマンドを使用して、クエリをpsqlの標準入力に渡す
echo "$sql1" | psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W
echo "\g"
echo "$sql2" | psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W
echo "\g"
方法 3: ヒアドキュメントを使用する
# PostgreSQLサーバーへの接続情報
host="localhost"
port="5432"
database="mydatabase"
username="postgres"
password="mypassword"
# 実行するSQLクエリを記述
sql1="SELECT * FROM customers;"
sql2="SELECT * FROM orders;"
# ヒアドキュメントを使用して、クエリをpsqlの標準入力に渡す
psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W << EOF
$sql1
\g
$sql2
\g
EOF
補足
- 上記の例では、パスワードを平文で記述しています。本番環境で使用場合は、環境変数などより安全な方法でパスワードを格納してください。
- クエリの実行結果をファイルに保存したい場合は、
\o filename
コマンドを使用します。 - エラー処理を行う場合は、
psql
コマンドの-e
オプションを使用します。
これらの方法を参考に、状況に合わせて適切な方法を選択してください。
#!/bin/bash
# PostgreSQLサーバーへの接続情報
host="localhost"
port="5432"
database="mydatabase"
username="postgres"
password="mypassword"
# 実行するSQLクエリを記述
sql1="SELECT * FROM customers;"
sql2="SELECT * FROM orders;"
# psqlコマンドを実行し、クエリを標準入力として渡す
psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W << EOF
$sql1
\g
$sql2
\g
EOF
# PostgreSQLサーバーへの接続情報
host="localhost"
port="5432"
database="mydatabase"
username="postgres"
password="mypassword"
# 実行するSQLクエリを記述
sql1="SELECT * FROM customers;"
sql2="SELECT * FROM orders;"
# echoコマンドを使用して、クエリをpsqlの標準入力に渡す
echo "$sql1" | psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W
echo "\g"
echo "$sql2" | psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W
echo "\g"
# PostgreSQLサーバーへの接続情報
host="localhost"
port="5432"
database="mydatabase"
username="postgres"
password="mypassword"
# 実行するSQLクエリを記述
sql1="SELECT * FROM customers;"
sql2="SELECT * FROM orders;"
# ヒアドキュメントを使用して、クエリをpsqlの標準入力に渡す
psql -h $host -p $port -d $database -U $username -W << EOF
$sql1
\g
$sql2
\g
EOF
説明
- 上記のコードは、
host
、port
、database
、username
、password
などの変数に、PostgreSQLサーバーへの接続情報を変数に格納しています。 sql1
とsql2
変数には、実行するSQLクエリを格納しています。- 各方法では、psqlコマンドを使用してデータベースに接続し、
sql1
とsql2
変数に格納されたクエリを実行します。 \g
コマンドは、クエリの実行結果をページング表示します。
- 接続情報やクエリは、ご自身の環境に合わせて変更してください。
- より複雑な処理を行う場合は、シェルスクリプティングの知識が必要となります。
PostgreSQLで複数のクエリを実行するその他の方法
PostgreSQL関数を使用する
PostgreSQLには、複数のクエリをまとめて実行できるいくつかの関数があります。以下に、その例をいくつか示します。
- plpgsql言語のEXECUTEブロック:
CREATE OR REPLACE FUNCTION execute_multiple_queries()
RETURNS void AS $$
BEGIN
EXECUTE 'SELECT * FROM customers;';
EXECUTE 'SELECT * FROM orders;';
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
この関数を呼び出すには、次のようにします。
SELECT execute_multiple_queries();
- DOコマンド:
DO $$
BEGIN
SELECT * FROM customers;
SELECT * FROM orders;
END;
$$;
pg_exec拡張モジュールを使用すると、シェルスクリプトからSQLクエリを実行できます。このモジュールは、PostgreSQLのcontribパッケージに含まれています。
pg_execモジュールを使用するには、まずモジュールをロードする必要があります。
LOAD LANGUAGE plpgsql;
CREATE EXTENSION pg_exec;
次に、以下のシェルスクリプトを作成して、クエリを実行します。
#!/bin/bash
psql -h localhost -p 5432 -d mydatabase -U postgres -c "SELECT * FROM customers;"
psql -h localhost -p 5432 -d mydatabase -U postgres -c "SELECT * FROM orders;"
PgSQLクライアントライブラリを使用する
PostgreSQLには、様々なプログラミング言語用のクライアントライブラリが用意されています。これらのライブラリを使用して、プログラムからSQLクエリを実行できます。
以下に、いくつかのライブラリの例を示します。
- JDBC: Java
- ODBC: C++, C#, Python, etc.
- libpq: C, C++
- pgGo: Go
- phpsql: PHP
Webブラウザを使用する
PostgreSQLのWebブラウザベースの管理ツールであるpgAdminを使用すると、WebブラウザからSQLクエリを実行できます。
方法の選択
- シンプルなタスクの場合: シェルスクリプトやechoコマンドを使用するのが簡単です。
- より複雑なタスクの場合: PostgreSQL関数、pg_exec拡張モジュール、またはPgSQLクライアントライブラリを使用する必要があります。
- Webブラウザ上で作業する場合: pgAdminを使用します。
database postgresql shell