LATERAL JOIN 以外の方法:サブクエリ、EXISTS、IN、CROSS JOIN

2024-04-02

PostgreSQLにおけるLATERAL JOINとサブクエリの違い

LATERAL JOINは、PostgreSQL 9.3で導入された新しい機能です。サブクエリよりも簡潔で効率的なコードを書くことができます。

LATERAL JOINとサブクエリの主な違い

項目LATERAL JOINサブクエリ
構文より簡潔冗長
性能場合によっては高速場合によっては低速
可読性場合によっては分かりやすい場合によっては分かりにくい
複雑なクエリ苦手得意

LATERAL JOINの使用例

SELECT t1.name, t2.age
FROM users t1
LATERAL JOIN (
  SELECT age
  FROM addresses
  WHERE user_id = t1.id
) t2;

このクエリは、usersテーブルとaddressesテーブルを結合し、usersテーブルの各行に対してaddressesテーブルから一致する行をすべて取得します。

サブクエリの使用例

SELECT t1.name,
  (SELECT age
   FROM addresses
   WHERE user_id = t1.id) AS age
FROM users t1;

このクエリは、LATERAL JOINを使用したクエリと同じ結果を出力しますが、サブクエリを使用しています。

どちらを使うべきかは、クエリの内容とパフォーマンス要件によって異なります。

  • 簡潔で効率的なコードを書きたい場合は、LATERAL JOINを使用します。
  • 複雑なクエリを書く場合は、サブクエリを使用します。
  • パフォーマンスが重要な場合は、どちらの方法が高速かベンチマークテストを行う必要があります。

補足

  • LATERAL JOINは、行ベースの処理に適しています。
  • サブクエリは、列ベースの処理に適しています。

  • LATERAL JOINを使用して、各ユーザーの注文数を取得する。
SELECT t1.name, COUNT(*) AS order_count
FROM users t1
LATERAL JOIN orders t2 ON t1.id = t2.user_id;
  • サブクエリを使用して、各ユーザーの最新の注文を取得する。
SELECT t1.name, t2.order_date
FROM users t1
JOIN (
  SELECT user_id, MAX(order_date) AS order_date
  FROM orders
  GROUP BY user_id
) t2 ON t1.id = t2.user_id;

LATERAL JOINとサブクエリは、PostgreSQLでテーブルを結合するための2つの方法です。どちらを使うべきかは、クエリの内容とパフォーマンス要件によって異なります。




PostgreSQL LATERAL JOIN サンプルコード

usersテーブル

idname
1Alice
2Bob
3Charlie
iduser_idorder_date
112023-01-01
222023-02-01
312023-03-01
432023-04-01

サンプルクエリ

各ユーザーの注文数を取得する

SELECT u.name, COUNT(*) AS order_count
FROM users u
LATERAL JOIN orders o ON u.id = o.user_id
GROUP BY u.id;

このクエリは、usersテーブルとordersテーブルをuser_idで結合し、各ユーザーの注文数を表示します。

結果

name | order_count
-------|------------
Alice | 2
Bob   | 1
Charlie | 1
SELECT u.name, o.order_date
FROM users u
LATERAL JOIN (
  SELECT user_id, MAX(order_date) AS order_date
  FROM orders
  GROUP BY user_id
) o ON u.id = o.user_id;

このクエリは、サブクエリを使用して、各ユーザーの最新の注文を取得します。サブクエリは、ordersテーブルをuser_idでグループ化し、各グループの最新の注文日を取得します。

name | order_date
-------|------------
Alice | 2023-03-01
Bob   | 2023-02-01
Charlie | 2023-04-01

各ユーザーとそのユーザーが住んでいる都市を取得する

SELECT u.name, u.city
FROM users u
LATERAL JOIN (
  SELECT user_id, city
  FROM addresses
  WHERE country = 'Japan'
) a ON u.id = a.user_id;

このクエリは、サブクエリを使用して、Japanに住んでいるユーザーとそのユーザーの都市を取得します。サブクエリは、addressesテーブルからcountryJapanである行を抽出します。

name | city
-------|---------
Alice | Tokyo
Bob   | Osaka

LATERAL JOINは、サブクエリよりも簡潔で効率的なコードを書くことができます。しかし、複雑なクエリの場合は、サブクエリの方が分かりやすい場合があります。




サブクエリ

LATERAL JOIN と同じ結果を達成するためにサブクエリを使用できます。

SELECT t1.name, (
  SELECT age
  FROM addresses
  WHERE user_id = t1.id
) AS age
FROM users t1;

EXISTS キーワードを使用して、テーブルに一致する行があるかどうかを確認できます。

SELECT t1.name
FROM users t1
WHERE EXISTS (
  SELECT *
  FROM addresses
  WHERE user_id = t1.id
);

このクエリは、addresses テーブルに user_id が一致する行がある users テーブルのすべての行を返します。

IN キーワードを使用して、値のリストと一致する行を抽出できます。

SELECT t1.name
FROM users t1
WHERE t1.id IN (
  SELECT user_id
  FROM addresses
);

CROSS JOIN は、すべての行をすべての行と結合します。

SELECT *
FROM users
CROSS JOIN addresses;

このクエリは、users テーブルのすべての行と addresses テーブルのすべての行を結合します。


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