MariaDBで文字列操作:REPLACE関数、SUBSTRING_INDEX関数、UPDATEステートメント

2024-04-11

MariaDBでREGEXP_REPLACEを使った正規表現による検索置換の正しい構文

MariaDBの REGEXP_REPLACE 関数は、文字列内の正規表現パターンを別の文字列に置換するために使用されます。これは、データのクリーニング、書式の変更、テキスト処理など、さまざまなタスクに役立ちます。

構文

REGEXP_REPLACE(str, pattern, replacement [, flags])

引数

  • str: 置換対象となる文字列
  • pattern: 検索する正規表現パターン
  • replacement: 置換後の文字列
  • flags: オプションのフラグ (省略可能)

以下の例では、文字列 str 内のすべての数字を * に置換します。

SELECT REGEXP_REPLACE('This is a test 12345', '[0-9]+', '*');

出力:

This is a test ****

正規表現パターン

REGEXP_REPLACE 関数は、Perl互換正規表現 (PCRE) を使用します。PCRE は、さまざまなパターンにマッチする強力なツールです。

フラグ

flags 引数を使用して、置換動作を制御できます。使用可能なフラグは以下の通りです。

  • i: 大文字と小文字を区別しない
  • g: すべてのパターンを置換する (デフォルトは最初のパターンのみ)
  • m: マルチラインモード (改行文字を含めて検索)
  • s: ドット(.) が改行文字を含むすべての文字にマッチする
  • e: replacement を式として評価する
  • 特定の文字列を置換したい場合は、= 演算子を使用できます。
SELECT REGEXP_REPLACE('This is a test', 'test', 'replaced');
This is a replaced
  • 複数の置換規則を適用したい場合は、CASE 式を使用できます。
SELECT CASE
    WHEN REGEXP_LIKE(str, '[0-9]+') THEN REGEXP_REPLACE(str, '[0-9]+', '*')
    ELSE str
END;

この例では、文字列内の数字は * に置換され、それ以外の文字列はそのまま保持されます。

注意

  • 正規表現は複雑になる可能性があります。使用する前に、テストとデバッグを十分に行ってください。
  • 誤った正規表現を使用すると、意図しない結果になる可能性があります。



-- 数字をアスタリスク(*)に置換する
SELECT REGEXP_REPLACE('This is a test 12345', '[0-9]+', '*');

-- 小文字の "a" を大文字の "A" に置換する
SELECT REGEXP_REPLACE('This is a test', 'a', 'A', 'i');

-- 最初の数字のみをアスタリスク(*)に置換する
SELECT REGEXP_REPLACE('This is a test 12345', '[0-9]+', '*', 'g');

-- "test" を "replaced" に置換する
SELECT REGEXP_REPLACE('This is a test', 'test', 'replaced');

-- 文字列内の数字をアスタリスク(*)に置換し、それ以外の文字列はそのまま保持する
SELECT CASE
    WHEN REGEXP_LIKE(str, '[0-9]+') THEN REGEXP_REPLACE(str, '[0-9]+', '*')
    ELSE str
END;

これらのサンプルコードを実行して、REGEXP_REPLACE 関数の動作を確認してみてください。

  • 上記のサンプルコードは、MariaDB 10.5.12 でテストされています。
  • 他のバージョンの MariaDB では、構文や機能が異なる場合があります。



MariaDBで正規表現による検索置換を行う他の方法

REPLACE 関数は、指定された文字列を別の文字列に置換します。正規表現を使用することはできませんが、単純な置換作業には役立ちます。

SELECT REPLACE('This is a test 12345', '12345', '*');
This is a test ****

SUBSTRING_INDEX 関数は、文字列を指定された区切り文字で分割し、指定された部分文字列を抽出します。正規表現を使用することはできませんが、特定のパターンにマッチする部分文字列を置換するのに役立ちます。

SELECT SUBSTRING_INDEX('This is a test 12345', ' ', 3);
12345

UPDATE ステートメントを使用して、テーブル内のデータを更新することができます。REGEXP_REPLACE 関数を使用して、列内のデータを正規表現で置換することができます。

UPDATE table
SET column = REGEXP_REPLACE(column, pattern, replacement);

ストアドプロシージャを使用して、複雑な検索置換処理をカプセル化することができます。正規表現を使用して、複数の置換規則を適用したり、条件に基づいて置換を行うことができます。

使用する方法は、検索置換処理の複雑さに依存します。

  • 単純な置換作業には、REPLACE 関数が最適です。
  • 特定のパターンにマッチする部分文字列を置換する場合は、SUBSTRING_INDEX 関数が役立ちます。
  • テーブル内のデータを更新する場合は、UPDATE ステートメントと REGEXP_REPLACE 関数を使用します。
  • 複雑な検索置換処理を行う場合は、ストアドプロシージャを作成することを検討します。

以下のサンプルコードは、上記の方法で正規表現による検索置換を行う例を示しています。

REPLACE 関数

SELECT REPLACE('This is a test 12345', '12345', '*');

SUBSTRING_INDEX 関数

SELECT SUBSTRING_INDEX('This is a test 12345', ' ', 3);

UPDATE ステートメント

UPDATE table
SET column = REGEXP_REPLACE(column, pattern, replacement);

ストアドプロシージャ

DELIMITER //

CREATE PROCEDURE my_procedure(
    IN str VARCHAR(255),
    IN pattern VARCHAR(255),
    IN replacement VARCHAR(255)
)
BEGIN
    DECLARE new_str VARCHAR(255);

    SET new_str = REGEXP_REPLACE(str, pattern, replacement);

    UPDATE table
    SET column = new_str;
END //

DELIMITER ;

CALL my_procedure('This is a test 12345', '[0-9]+', '*');


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