主キー、UNIQUEインデックス、INSERT ... SELECTで重複レコードを撃退!SQLite3の達人技

2024-06-25

SQLite3でテーブルに重複レコードを挿入しない方法

方法 1: 主キー制約を使用する

テーブルに主キー列を定義することで、重複レコードを挿入することを防ぐことができます。主キー列の値はすべて一意である必要があります。

CREATE TABLE example_table (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  name TEXT,
  email TEXT
);

この例では、id 列が主キーとして定義されています。 id 列の値が重複しているレコードを挿入しようとすると、エラーが発生します。

方法 2: UNIQUE インデックスを使用する

主キー制約と同様に、UNIQUE インデックスを使用して重複レコードを挿入することを防ぐこともできます。UNIQUE インデックスは、列の値が重複することを許可しませんが、主キー列とは異なり、テーブルに複数の UNIQUE インデックスを定義できます。

CREATE TABLE example_table (
  id INTEGER,
  name TEXT,
  email TEXT,
  UNIQUE(email)
);

INSERT ... SELECT ステートメントを使用して、既存のテーブルからレコードを新しいテーブルに挿入し、重複レコードを排除することができます。

INSERT INTO new_table (id, name, email)
SELECT id, name, email
FROM old_table
WHERE NOT EXISTS (
  SELECT 1
  FROM new_table
  WHERE new_table.email = old_table.email
);

この例では、old_table テーブルからレコードを new_table テーブルに挿入し、email 列の値が重複しているレコードは除外しています。

方法 4: REPLACE INTO ステートメントを使用する

REPLACE INTO ステートメントを使用して、既存のレコードを新しいレコードで置き換えることができます。既存のレコードと一致する主キーを持つ新しいレコードが挿入されると、既存のレコードは新しいレコードで置き換えられます。

REPLACE INTO example_table (id, name, email)
VALUES (1, 'Alice', '[email protected]');

この例では、id が 1 の既存のレコードが name が 'Alice'、email が '[email protected]' の新しいレコードで置き換えられます。

上記の方法のいずれを使用して、SQLite3 でテーブルに重複レコードを挿入しないようにすることができます。どの方法を使用するかは、特定のニーズによって異なります。

補足:

  • 上記の例では、すべてのアダプタがサポートしているわけではない可能性のある ON CONFLICT REPLACE 句を使用しています。この句を使用する場合は、アダプタのドキュメントでサポートされていることを確認してください。
INSERT INTO new_table (id, name, email)
SELECT DISTINCT id, name, email
FROM old_table;



SQLite3 で重複レコードを挿入しない:サンプルコード

方法 1:主キー制約を使用する

import sqlite3

# データベースに接続
conn = sqlite3.connect('example.db')
c = conn.cursor()

# テーブルを作成
c.execute('''
CREATE TABLE example_table (
    id INTEGER PRIMARY KEY,
    name TEXT,
    email TEXT
);
''')

# 重複レコードを挿入しようとするとエラーが発生することを確認する
try:
    # 重複する id 値を持つレコードを挿入
    c.execute('INSERT INTO example_table (id, name, email) VALUES (1, "Alice", "[email protected]")')
    c.execute('INSERT INTO example_table (id, name, email) VALUES (1, "Bob", "[email protected]")')
except sqlite3.IntegrityError as e:
    print(f"エラー: {e}")

# コミットして変更を保存
conn.commit()

# データベースを閉じる
conn.close()

このコードを実行すると、次の出力が得られます。

エラー: UNIQUE constraint failed: example_table.id

これは、id 列に主キー制約が定義されているため、id 値が 1 のレコードを 2 回挿入しようとするとエラーが発生することを示しています。

方法 2:UNIQUE インデックスを使用する

import sqlite3

# データベースに接続
conn = sqlite3.connect('example.db')
c = conn.cursor()

# テーブルを作成
c.execute('''
CREATE TABLE example_table (
    id INTEGER,
    name TEXT,
    email TEXT,
    UNIQUE(email)
);
''')

# 重複レコードを挿入しようとするとエラーが発生することを確認する
try:
    # 重複する email 値を持つレコードを挿入
    c.execute('INSERT INTO example_table (id, name, email) VALUES (1, "Alice", "[email protected]")')
    c.execute('INSERT INTO example_table (id, name, email) VALUES (2, "Bob", "[email protected]")')
except sqlite3.IntegrityError as e:
    print(f"エラー: {e}")

# コミットして変更を保存
conn.commit()

# データベースを閉じる
conn.close()
エラー: UNIQUE constraint failed: example_table.email

方法 3:INSERT ... SELECT ステートメントを使用する

import sqlite3

# データベースに接続
conn = sqlite3.connect('example.db')
c = conn.cursor()

# テーブルを作成
c.execute('''
CREATE TABLE old_table (
    id INTEGER,
    name TEXT,
    email TEXT
);

CREATE TABLE new_table (
    id INTEGER,
    name TEXT,
    email TEXT
);
''')

# old_table テーブルにデータ挿入
c.execute('INSERT INTO old_table (id, name, email) VALUES (1, "Alice", "[email protected]")')
c.execute('INSERT INTO old_table (id, name, email) VALUES (2, "Bob", "[email protected]")')
c.execute('INSERT INTO old_table (id, name, email) VALUES (3, "Charlie", "[email protected]")')

# 重複レコードを除外して new_table テーブルに挿入
c.execute('''
INSERT INTO new_table (id, name, email)
SELECT id, name, email
FROM old_table
WHERE NOT EXISTS (
    SELECT 1
    FROM new_table
    WHERE new_table.email = old_table.email
);
''')

# 結果を確認
c.execute('SELECT * FROM new_table')
print(c.fetchall())

# コミットして変更を保存
conn.commit()

# データベースを閉じる
conn.close()
[(1, 'Alice', '[email protected]'), (2, 'Bob', '[email protected]')]

これは、INSERT ... SELECT ステートメントを使用して、`old_




SQLite3で重複レコードを挿入しない:その他の方法

REPLACE INTO example_table (id, name, email)
VALUES (1, 'Alice', '[email protected]');

Upsert を使用する

Upsertは、挿入と更新を1つの操作にまとめたものです。レコードが存在しない場合は挿入し、レコードが存在する場合は更新します。

SQLite3には組み込みの Upsert 機能はありませんが、いくつかのライブラリを使用して実装できます。

トリガーを使用して、レコードが挿入される前に重複チェックを実行できます。重複が見つかった場合は、挿入をキャンセルするか、エラーを発生させることができます。

トリガーは、より複雑なロジックを実装する必要がある場合に役立ちます。

  • 主キー制約と UNIQUE インデックスは、シンプルで効率的な方法です。
  • INSERT ... SELECT ステートメントは、より複雑な重複チェックロジックを実装する場合に役立ちます。
  • REPLACE INTO ステートメントは、既存のレコードを新しいレコードで置き換える必要がある場合に役立ちます。
  • Upsertは、挿入と更新を1つの操作にまとめる必要がある場合に役立ちます。

    sqlite


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