もう悩まない!PostgreSQL「CREATE DATABASE cannot run inside a transaction block」エラーの完全解決マニュアル

2024-05-24

PostgreSQLにおける「CREATE DATABASE cannot run inside a transaction block」エラーの原因と解決策

このエラーは、トランザクションブロック内でCREATE DATABASEコマンドを実行しようとした場合に発生します。

PostgreSQLでは、データベースの作成はシステム全体に影響を与える操作として扱われます。一方、トランザクションは、データベースに対する一連の操作を原子的に実行するための仕組みです。システム全体に影響を与える操作と、原子性を担保するトランザクションは、論理的に矛盾するため、CREATE DATABASEコマンドはトランザクションブロック内で実行できないようになっています。

解決策

このエラーを解決するには、以下の2つの方法があります。

トランザクションブロックの外側でCREATE DATABASEコマンドを実行する

最も単純な解決策は、CREATE DATABASEコマンドをトランザクションブロックの外側で実行することです。以下の例のように、BEGINCOMMITなどのトランザクション開始・終了コマンドの外側で実行します。

-- トランザクションブロック外で実行
CREATE DATABASE my_database;

-- ... (トランザクション処理) ...

SET autocommitを使用して自動コミットを有効にする

一時的に自動コミットを有効にすることで、トランザクションブロック内でCREATE DATABASEコマンドを実行することもできます。以下のコマンドを実行してから、CREATE DATABASEコマンドを実行し、最後にSET autocommitを元の値に戻します。

SET autocommit = ON;

-- トランザクションブロック内で実行
CREATE DATABASE my_database;

SET autocommit = OFF;

補足事項

  • PostgreSQL 14以降では、CREATE DATABASEコマンドに@notransactionオプションを追加することで、トランザクションブロック内でも実行できるように設定できます。

    上記以外にも、データベースのバージョンや使用しているライブラリによって、異なる解決策がある場合があります。問題が解決しない場合は、使用しているバージョンのドキュメントを参照するか、データベース管理者に問い合わせてください。




    PostgreSQLにおける「CREATE DATABASE cannot run inside a transaction block」エラーの解決策:サンプルコード

    -- トランザクションブロック外で実行
    CREATE DATABASE my_database;
    
    -- ... (トランザクション処理) ...
    
    -- 自動コミットをONに設定
    SET autocommit = ON;
    
    -- トランザクションブロック内で実行
    BEGIN;
        -- ... (トランザクション処理) ...
    
        -- データベースを作成
        CREATE DATABASE my_database;
    
        -- ... (トランザクション処理) ...
    COMMIT;
    
    -- 自動コミットをOFFに設定
    SET autocommit = OFF;
    

    補足

    • 上記コードは、PostgreSQL 10以降で使用できます。
    • データベース名 my_database は、任意に変更してください。
    • トランザクションブロック内の処理内容はお好みに合わせて変更してください。



    サブトランザクションを使用する

    PostgreSQL 14 以降では、サブトランザクションを使用して CREATE DATABASE コマンドをトランザクションブロック内で実行できます。サブトランザクションは、親トランザクションから独立してコミットまたはロールバックできるネストされたトランザクションです。

    以下の例では、親トランザクション内でサブトランザクションを作成し、そのサブトランザクション内で CREATE DATABASE コマンドを実行しています。

    BEGIN;
    
        -- サブトランザクションを開始
        SAVEPOINT sp_create_db;
    
        -- データベースを作成
        CREATE DATABASE my_database;
    
        -- エラーが発生した場合、サブトランザクションをロールバック
        IF pg_errtypename() IS NOT NULL THEN
            ROLLBACK TO SAVEPOINT sp_create_db;
            RAISE ERROR;
        END IF;
    
    COMMIT;
    

    CREATE DATABASE を別のプロセスで実行する

    別のプロセスで CREATE DATABASE コマンドを実行することで、トランザクションブロックの影響を受けずに実行できます。

    以下の例では、psql コマンドを使用して別のプロセスで CREATE DATABASE コマンドを実行しています。

    psql -c "CREATE DATABASE my_database"
    
    CREATE FUNCTION create_database(dbname text)
    RETURNS void
    LANGUAGE plpgsql
    AS $$
    BEGIN
        CREATE DATABASE dbname;
    END;
    $$;
    
    SELECT create_database('my_database');
    

    注意事項

    • サブトランザクションを使用するには、PostgreSQL 14 以降が必要です。
    • plpgsql 関数を使用して CREATE DATABASE コマンドを実行するには、plpgsql 言語を使用する必要があります。

    これらの方法は、状況に応じて使い分けることができます。どの方法が最適かは、個々のニーズと要件によって異なります。


      database postgresql


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