開発者必見!SQLiteのジャーナリングモードを使いこなして、安心・安全なデータベース運用を実現

2024-05-23

SQLite におけるジャーナリングモード「-journal」とは?

ジャーナリングが有効な場合、SQLite はデータベースへの変更を 2 つのファイルに記録します。

  1. データベースファイル: これは、実際のデータとスキーマを格納するメインのデータベースファイルです。
  2. ジャーナルファイル: これは、データベースへの最近の変更を格納する一時ファイルです。

データベースへの変更が発生するたびに、SQLite はまずその変更をジャーナルファイルに書き込みます。その後、データベースファイル自体を更新します。この順序で行うことで、システムがクラッシュした場合でも、ジャーナルファイルを使用してデータベースを復元することができます。

ジャーナリングモードの種類

SQLite には、3 つのジャーナリングモードがあります。

  1. デフォルト: このモードでは、ジャーナリングは無効です。これは、パフォーマンスを優先するアプリケーションに適しています。ただし、データ損失のリスクが高くなります。
  2. WAL (Write-Ahead Logging): このモードでは、すべての変更が最初にジャーナルファイルに書き込まれ、その後データベースファイルに書き込まれます。これは、最も安全なモードですが、パフォーマンスへの影響が大きくなります。
  3. TRUNCATE: このモードでは、ジャーナルファイルは使用されません。代わりに、データベースファイルの末尾に新しい変更が書き込まれます。これは、WAL モードよりも高速ですが、データ損失のリスクが高くなります。

どのジャーナリングモードを選択すべきか?

最適なジャーナリングモードは、アプリケーションのニーズによって異なります。

  • データの整合性が最も重要 な場合は、WAL モード を選択してください。
  • パフォーマンスが最も重要 な場合は、デフォルトモード または TRUNCATE モード を選択してください。
  • データ損失とパフォーマンスのトレードオフ のバランスが必要な場合は、TRUNCATE モード を選択してください。

注意事項

  • ジャーナリングは、データベースファイルのサイズを増加させる可能性があります。
  • ジャーナルファイルは、定期的に削除する必要があります。



    -- デフォルトモード
    PRAGMA journal_mode=DEFAULT;
    
    -- WAL モード
    PRAGMA journal_mode=WAL;
    
    -- TRUNCATE モード
    PRAGMA journal_mode=TRUNCATE;
    

    上記のコードスニペットは、SQLite データベースのジャーナリングモードを設定する方法を示しています。

    • PRAGMA キーワードは、SQLite データベースエンジンに設定を変更する指示に使用されます。
    • journal_mode パラメータは、使用するジャーナリングモードを指定します。
    • DEFAULT キーワードは、デフォルトのジャーナリングモード (通常は無効) を使用することを示します。
    • WAL キーワードは、Write-Ahead Logging ジャーナリングモードを使用することを示します。
    • TRUNCATE キーワードは、TRUNCATE ジャーナリングモードを使用することを示します。

    例:

    次の例では、my_database.db という名前のデータベースのジャーナリングモードを WAL に設定する方法を示します。

    ATTACH DATABASE 'my_database.db' AS db;
    PRAGMA db.journal_mode=WAL;
    DETACH DATABASE db;
    
    • ジャーナリングモードを変更する前に、現在のジャーナリングモードを確認してください。



    SQLite データベースファイル名に .wal 拡張子を付けると、WAL モードでジャーナリングが有効になります。

    my_database.wal
    

    SQLite データベースオプションを使用する

    SQLite コマンドラインツールまたはプログラムライブラリを使用する場合、-journal オプションを使用してジャーナリングモードを設定できます。

    sqlite3 -journal WAL my_database.db
    

    SQLite 設定ファイルを使用して、デフォルトのジャーナリングモードを設定できます。設定ファイルは、~/.sqliterc または /etc/sqlite.conf などの場所に配置できます。

    journal_mode=WAL
    

    この設定により、すべての SQLite データベースに対して WAL モードがデフォルトとして使用されます。

    • SQLite データベースファイル名拡張子を使用する方法は、コマンドラインツールまたはプログラムライブラリを使用する場合にのみ有効です。
    • SQLite 設定ファイルを使用する方法は、すべての SQLite データベースに影響を与えるため、注意が必要です。
    • シンプルで使いやすい方法 を探している場合は、SQLite データベースファイル名拡張子 を使用する方がよいでしょう。
    • コマンドラインツールまたはプログラムライブラリを使用している場合 は、-journal オプションを使用するのがよいでしょう。
    • すべての SQLite データベースに対してデフォルトのジャーナリングモードを設定したい場合 は、SQLite 設定ファイル を使用する方がよいでしょう。

    sqlite sqlite-journal-mode


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