SQL Server: CROSS JOIN と FULL OUTER JOIN の違いを徹底解説
SQL Server: CROSS JOIN と FULL OUTER JOIN の違い
CROSS JOIN
は、すべての行を結合する最も単純な結合方法です。 テーブルAにm行、テーブルBにn行ある場合、CROSS JOIN
はm行 * n行の結果セットを返します。 つまり、すべての行がすべての行と結合されます。
例:
SELECT *
FROM テーブルA
CROSS JOIN テーブルB;
この例では、テーブルAとテーブルBのすべての行が結合され、すべての列を含む m * n 行の結果セットが返されます。
FULL OUTER JOIN
は、両方のテーブルのすべての行を結合する結合方法です。 一致する行だけでなく、どちらかのテーブルにのみ存在する行もすべて返します。
SELECT *
FROM テーブルA
FULL OUTER JOIN テーブルB
ON テーブルA.ID = テーブルB.ID;
この例では、テーブルAとテーブルBのすべての行が結合されます。 ID が一致する行は結合され、一致しない行は NULL
値で埋められます。
それぞれの利点と欠点
CROSS JOIN
利点:
- シンプルで分かりやすい
- 処理速度が速い
- 不要なデータも結合されるため、結果セットが大きくなる
- どの行が結合されたのか分かりにくい
FULL OUTER JOIN
- 両方のテーブルのすべてのデータを取得できる
- CROSS JOIN よりも処理速度が遅い
- NULL 値が含まれるため、データ処理が複雑になる
- すべての行を結合したい場合は、
CROSS JOIN
を使用します。 - 一致する行だけでなく、どちらかのテーブルにのみ存在する行もすべて取得したい場合は、
FULL OUTER JOIN
を使用します。 - データ処理が複雑になることを避けたい場合は、
FULL OUTER JOIN
を使用します。
CROSS JOIN
と FULL OUTER JOIN
は、それぞれ異なる動作を持つ結合方法です。 それぞれの利点と欠点を理解し、適切な状況で使用することが重要です。
SELECT *
FROM テーブルA
CROSS JOIN テーブルB;
SELECT *
FROM テーブルA
FULL OUTER JOIN テーブルB
ON テーブルA.ID = テーブルB.ID;
-- テーブルA
CREATE TABLE テーブルA (
ID INT,
名前 VARCHAR(50)
);
INSERT INTO テーブルA (ID, 名前) VALUES (1, '田中'), (2, '佐藤');
-- テーブルB
CREATE TABLE テーブルB (
ID INT,
住所 VARCHAR(100)
);
INSERT INTO テーブルB (ID, 住所) VALUES (1, '東京'), (3, '大阪');
-- CROSS JOIN
SELECT *
FROM テーブルA
CROSS JOIN テーブルB;
-- 結果
-- ID | 名前 | ID | 住所
-- -- | -- | -- | --
-- 1 | 田中 | 1 | 東京
-- 1 | 田中 | 3 | 大阪
-- 2 | 佐藤 | 1 | 東京
-- 2 | 佐藤 | 3 | 大阪
-- FULL OUTER JOIN
SELECT *
FROM テーブルA
FULL OUTER JOIN テーブルB
ON テーブルA.ID = テーブルB.ID;
-- 結果
-- ID | 名前 | ID | 住所
-- -- | -- | -- | --
-- 1 | 田中 | 1 | 東京
-- 2 | 佐藤 | NULL | NULL
-- NULL | NULL | 3 | 大阪
この例では、テーブルAとテーブルBを結合しています。
CROSS JOIN
では、すべての行が結合されます。
CROSS JOIN と FULL OUTER JOIN 以外の方法
INNER JOIN は、一致する行のみを結合する方法です。
SELECT *
FROM テーブルA
INNER JOIN テーブルB
ON テーブルA.ID = テーブルB.ID;
この例では、テーブルAとテーブルBの ID が一致する行のみが結合されます。
LEFT JOIN は、テーブルAのすべての行と、テーブルBで一致する行を結合する方法です。 テーブルAにのみ存在する行もすべて返されます。
SELECT *
FROM テーブルA
LEFT JOIN テーブルB
ON テーブルA.ID = テーブルB.ID;
SELECT *
FROM テーブルA
RIGHT JOIN テーブルB
ON テーブルA.ID = テーブルB.ID;
UNION は、2つのSELECTクエリの結果を結合する方法です。
SELECT *
FROM テーブルA
UNION
SELECT *
FROM テーブルB;
EXCEPT は、2つのSELECTクエリの結果のうち、最初のクエリにのみ存在する行を返す方法です。
SELECT *
FROM テーブルA
EXCEPT
SELECT *
FROM テーブルB;
この例では、テーブルAにのみ存在する行が返されます。 テーブルBに存在する行は除外されます。
SELECT *
FROM テーブルA
INTERSECT
SELECT *
FROM テーブルB;
CROSS JOIN と FULL OUTER JOIN 以外にも、テーブルを結合する方法はいくつかあります。 それぞれの方法の特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することが重要です.
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