PostgreSQL: INSERT INTO SELECT を使ってテーブルを別のデータベースにコピーする方法
PostgreSQLでテーブルを別のデータベースにコピーする方法
pg_dump と psql を使用する方法
これは、最も基本的な方法です。以下の手順で実行できます。
- コピー元のデータベースをダンプする。
pg_dump -Fc -t テーブル名 データベース名 > dump.sql
-Fc
: カスタムフォーマットでダンプ-t
: コピーしたいテーブル名データベース名
: コピー元のデータベース名dump.sql
: ダンプファイル名
psql データベース名
- ダンプファイルをインポートする。
\i dump.sql
この方法は、テーブルの構造とデータだけでなく、制約やインデックスなどもコピーできます。
INSERT INTO SELECT を使用する方法
CREATE TABLE コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1 型1,
カラム名2 型2,
...
);
カラム名1
: カラム名型1
: カラムの型...
: 他のカラムも同じように記述
INSERT INTO SELECT
を使用して、データをコピーする。
INSERT INTO コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1,
カラム名2,
...
)
SELECT
カラム名1,
カラム名2,
...
FROM コピー元データベース名.テーブル名;
pglogical を使用する方法
これは、論理レプリケーションを使用してテーブルをコピーする方法です。以下の手順で実行できます。
- pglogicalをインストールする。
yum install pglogical
- コピー元のデータベースとコピー先のデータベースをpglogicalで登録する。
pglogical register-database --dbname データベース名
- 論理レプリケーションを有効にする。
pglogical start
- サブスクリプションを作成する。
pglogical create subscription --subscription-name サブスクリプション名 --provider-database データベース名 --table-name テーブル名
サブスクリプション名
: サブスクリプション名
- シンプルな方法でコピーしたい場合は、
INSERT INTO SELECT
を使用するのがおすすめです。 - 制約やインデックスも含めてコピーしたい場合は、
pg_dump
とpsql
を使用するのがおすすめです。 - リアルタイムに更新を反映したい場合は、pglogical を使用するのがおすすめです。
# コピー元のデータベースをダンプする
pg_dump -Fc -t テーブル名 データベース名 > dump.sql
# コピー先のデータベースに接続する
psql データベース名
# ダンプファイルをインポートする
\i dump.sql
# コピー先のデータベースに空のテーブルを作成する
CREATE TABLE コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1 型1,
カラム名2 型2,
...
);
# INSERT INTO SELECT を使用して、データをコピーする
INSERT INTO コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1,
カラム名2,
...
)
SELECT
カラム名1,
カラム名2,
...
FROM コピー元データベース名.テーブル名;
pglogical を使用する方法
# pglogicalをインストールする
yum install pglogical
# コピー元のデータベースとコピー先のデータベースをpglogicalで登録する
pglogical register-database --dbname データベース名
# 論理レプリケーションを有効にする
pglogical start
# サブスクリプションを作成する
pglogical create subscription --subscription-name サブスクリプション名 --provider-database データベース名 --table-name テーブル名
各方法の詳細については、上記の解説を参照してください。
PostgreSQLでテーブルを別のデータベースにコピーするその他の方法
pg_copy を使用する方法
pg_copy
は、PostgreSQL に付属のユーティリティツールです。このツールを使用して、テーブルデータを別のデータベースにコピーできます。
pg_copy -c "COPY テーブル名 FROM 'データベース名' TO 'データベース名'"
-c
: コマンドを実行
エクスポート・インポートツールを使用する方法
いくつかのエクスポート・インポートツールを使用して、PostgreSQL テーブルデータを別のデータベースにコピーできます。
- pgAdmin
- DBeaver
- SQuirreL SQL Client
これらのツールは、GUI を使用してテーブルデータを簡単にコピーできます。
外部キー制約を使用して、別のデータベースのテーブルにデータをコピーできます。
CREATE TABLE コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1 型1,
カラム名2 型2,
...
FOREIGN KEY (カラム名2) REFERENCES コピー元データベース名.テーブル名 (カラム名2)
);
INSERT INTO コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1,
カラム名2,
...
)
SELECT
カラム名1,
カラム名2,
...
FROM コピー元データベース名.テーブル名;
カラム名2
: コピー元テーブルの主キー
この方法は、テーブル間の関連性を維持したい場合に便利です。
CREATE TRIGGER コピートリガー
AFTER INSERT ON コピー元データベース名.テーブル名
FOR EACH ROW
EXECUTE PROCEDURE コピー先データベース名.コピープロシージャ();
CREATE PROCEDURE コピー先データベース名.コピープロシージャ()
AS
BEGIN
INSERT INTO コピー先データベース名.テーブル名 (
カラム名1,
カラム名2,
...
)
VALUES (
NEW.カラム名1,
NEW.カラム名2,
...
);
END;
コピートリガー
: トリガー名
この方法は、テーブルに新しいデータが追加されたときに、別のデータベースのテーブルに自動的にコピーしたい場合に便利です。
自作ツールを使用する方法
上記の方法でうまくいかない場合は、自作ツールを使用してテーブルデータをコピーできます。
- Python
- Java
- C#
これらの言語を使用して、PostgreSQL に接続してテーブルデータを別のデータベースにコピーするプログラムを作成できます。
- GUI を使用してコピーしたい場合は、エクスポート・インポートツールを使用するのがおすすめです。
- テーブル間の関連性を維持したい場合は、外部キー制約を使用するのがおすすめです。
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