CSV ファイルを SQLite に爆速インポート! 知っておくべき 4 つの方法
SQLite の .import コマンドによる挿入速度が非常に遅い理由と解決策
遅い処理速度の原因
.import コマンドが遅い理由はいくつか考えられます。
- ファイルサイズ: 挿入するファイルが大きければ大きいほど、処理速度は遅くなります。
- データ形式: 挿入するデータ形式が複雑であれば複雑であるほど、処理速度は遅くなります。
- ハードウェア: 使用しているコンピュータのハードウェアが古かったり、処理能力が低かったりすると、処理速度が遅くなります。
- SQLite バージョン: 使用している SQLite バージョンが古かったり、バグがあったりすると、処理速度が遅くなります。
解決策
.import コマンドの処理速度を改善するには、以下の方法を試すことができます。
- ファイルサイズを小さくする: 挿入するファイルサイズを小さくするには、不要な行や列を削除したり、圧縮したりすることができます。
- データ形式を単純化する: 挿入するデータ形式を単純化するには、複雑なデータ構造を単純な構造に変換したり、不要なデータ項目を削除したりすることができます。
- ハードウェアをアップグレードする: 使用しているコンピュータのハードウェアをアップグレードすると、処理速度を向上させることができます。
その他の解決策
上記に加えて、以下の解決策も試すことができます。
- INSERT ステートメントを使用する: .import コマンドよりも INSERT ステートメントの方が処理速度が速い場合があるため、INSERT ステートメントを使用してデータを挿入することができます。
- バッチ処理を使用する: 大量のデータを挿入する場合は、バッチ処理を使用してデータを分割して挿入することで、処理速度を向上させることができます。
- メモリデータベースを使用する: SQLite のメモリデータベースを使用すると、ディスクデータベースよりも処理速度が速くなります。
注意事項
.import コマンドを使用する場合は、以下の点に注意してください。
- .import コマンドは、トランザクション内で使用することはできません。
- .import コマンドは、インデックスを作成しません。
SQLite の .import コマンドは、CSV ファイルなどのテキストデータを SQLite データベースに直接挿入する便利なツールですが、場合によっては非常に遅い処理速度になることがあります。上記の解決策を試すことで、.import コマンドの処理速度を改善することができます。
sqlite> .import data.csv my_table
このコードは、data.csv
という名前の CSV ファイルを my_table
という名前の SQLite テーブルにインポートします。
CSV ファイルは、次の形式である必要があります。
- 各行はカンマで区切られたデータ項目で構成されている必要があります。
- 最初の行は、テーブルの列名を示すヘッダー行である必要があります。
- データ項目は、テキスト、数値、または日付時刻のいずれでもかまいません。
オプション
.import コマンドには、以下のオプションを使用できます。
-separator CHARACTER
: 区切り文字を指定します。デフォルトはカンマです。-columns COL1,COL2,...
: インポートする列を指定します。-types TYPE1,TYPE2,...
: 各列のデータ型を指定します。-header
: 最初の行をヘッダー行として処理します。
例
以下の例は、data.csv
という名前の CSV ファイルを my_table
という名前の SQLite テーブルにインポートし、区切り文字をセミコロン (;) に設定し、最初の行をヘッダー行として処理しない方法を示しています。
sqlite> .import -separator ';' -noheader data.csv my_table
SQLite に大量のデータを挿入するその他の方法
INSERT ステートメントは、データを SQLite データベースに挿入する最も基本的な方法です。 INSERT ステートメントは、.import コマンドよりも柔軟性が高く、より高速に処理できる場合があります。
INSERT INTO table_name (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);
以下の例は、my_table
という名前のテーブルに 1 行のデータを挿入する方法を示しています。
INSERT INTO my_table (name, age, city)
VALUES ('Alice', 30, 'Seattle');
バッチ処理
BEGIN;
-- 100 行ごとにデータを挿入する
FOR i IN 1..1000 DO
INSERT INTO my_table (name, age, city)
VALUES ('Alice', 30, 'Seattle');
END FOR;
COMMIT;
バルクインサート API
SQLite 3.8.2 以降では、バルクインサート API を使用してデータを挿入することができます。バルクインサート API は、INSERT ステートメントよりも高速で、メモリ使用量が少ないという利点があります。
#include <sqlite3.h>
int main() {
sqlite3 *db;
sqlite3_stmt *stmt;
int rc;
rc = sqlite3_open("my_database.db", &db);
if (rc != SQLITE_OK) {
fprintf(stderr, "Failed to open database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
return 1;
}
rc = sqlite3_prepare_v2(db, "INSERT INTO my_table (name, age, city) VALUES (?, ?, ?)", -1, &stmt, NULL);
if (rc != SQLITE_OK) {
fprintf(stderr, "Failed to prepare statement: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
return 1;
}
sqlite3_bind_text(stmt, 1, "Alice", -1, SQLITE_TRANSIENT);
sqlite3_bind_int(stmt, 2, 30);
sqlite3_bind_text(stmt, 3, "Seattle", -1, SQLITE_TRANSIENT);
for (int i = 0; i < 1000; i++) {
rc = sqlite3_step(stmt);
if (rc != SQLITE_DONE) {
fprintf(stderr, "Failed to insert row: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
return 1;
}
}
sqlite3_finalize(stmt);
sqlite3_close(db);
return 0;
}
CSV ファイルの直接読み込み
SQLite 3.8.10 以降では、ATTACH
コマンドと FOREIGN TABLE
クエリを使用して、CSV ファイルを直接読み込むことができます。
ATTACH 'data.csv' AS csv_table;
SELECT * FROM csv_table;
DETACH 'csv_table';
サードパーティ製ライブラリ
SQLite に大量のデータを挿入するサードパーティ製ライブラリもいくつかあります。これらのライブラリは、.import コマンドや INSERT ステートメントよりも高速で使いやすい場合があるという利点があります。
最適な方法を選択する
挿入するデータ量、ハードウェアの性能、および開発者のスキルなど、さまざまな要因に応じて、最適な方法は異なります。
sqlite