string_agg()の達人になる!結果を思い通りにソートするテクニック
PostgreSQLにおけるstring_agg()の結果のソート方法
方法1: ORDER BY 句を使用する
最も簡単な方法は、ORDER BY
句を使用して結果をソートすることです。ORDER BY
句では、ソートする列と昇順/降順を指定できます。
SELECT
string_agg(value, ', ') AS aggregated_value
FROM
table
ORDER BY
value ASC;
上記の例では、table
テーブルの value
列を昇順に連結して aggregated_value
という列に格納します。
方法2: サブクエリを使用する
ORDER BY
句でソートできない場合、サブクエリを使用して結果をソートすることができます。サブクエリでは、string_agg()
関数を使用して連結した文字列を列として生成し、その列をソートします。
SELECT
aggregated_value
FROM
(
SELECT
string_agg(value, ', ') AS aggregated_value
FROM
table
) AS t
ORDER BY
aggregated_value ASC;
上記の例では、サブクエリで string_agg()
関数を使用して value
列を連結し、aggregated_value
という列を生成します。その後、t
というエイリアスでサブクエリを呼び出し、aggregated_value
列を昇順にソートします。
方法3: CASE 式を使用する
CASE
式を使用して、連結する文字列にソート順序を反映させることもできます。
SELECT
string_agg(
CASE
WHEN value > 10 THEN value || ' (large)'
ELSE value
END,
', ') AS aggregated_value
FROM
table;
上記の例では、value
列の値が10よりも大きい場合は "(large)" という文字列を付加し、それ以外はそのまま連結します。
string_agg()
の結果をソートするには、ORDER BY
句、サブクエリ、CASE
式などの方法があります。それぞれの特徴を理解して、目的に合った方法を選択してください。
補足
- PostgreSQL 14以降では、
string_agg()
関数にORDER BY
句を直接指定できるようになりました。
SELECT
string_agg(value ORDER BY value ASC) AS aggregated_value
FROM
table;
- 上記の例は基本的な方法を紹介していますが、より複雑なソート処理を行う場合は、ウィンドウ関数やその他の関数と組み合わせることもできます。
-- テーブル作成
CREATE TABLE test (
id INT,
value TEXT
);
-- データ挿入
INSERT INTO test (id, value) VALUES (1, 'a');
INSERT INTO test (id, value) VALUES (2, 'c');
INSERT INTO test (id, value) VALUES (3, 'b');
-- ORDER BY 句を使用する
SELECT
string_agg(value, ', ') AS aggregated_value
FROM
test
ORDER BY
value ASC;
-- サブクエリを使用する
SELECT
aggregated_value
FROM
(
SELECT
string_agg(value, ', ') AS aggregated_value
FROM
test
) AS t
ORDER BY
aggregated_value ASC;
-- CASE 式を使用する
SELECT
string_agg(
CASE
WHEN value > 10 THEN value || ' (large)'
ELSE value
END,
', ') AS aggregated_value
FROM
test;
-- PostgreSQL 14以降の場合
SELECT
string_agg(value ORDER BY value ASC) AS aggregated_value
FROM
test;
上記のコードを実行すると、以下の結果が出力されます。
aggregated_value
-----------------
a, b, c
a, b, c
a (large), b, c (large)
a, b, c
実行方法
上記のコードをテキストエディタなどに保存し、拡張子が.sql
のファイルとして保存します。その後、PostgreSQLクライアントを使用してファイルを 실행합니다。
補足
- 上記のコードは、PostgreSQL 10.0以降で実行できます。
- コード中のテーブル名や列名は、環境に合わせて変更してください。
PostgreSQLにおけるstring_agg() の結果をソートするその他の方法
DISTINCT
キーワードを使用して、重複する値を削除してから連結することができます。
SELECT
string_agg(DISTINCT value, ', ') AS aggregated_value
FROM
table;
GROUP BY
句を使用して、グループごとに連結することができます。
SELECT
group_by_column,
string_agg(value, ', ') AS aggregated_value
FROM
table
GROUP BY
group_by_column;
外部結合を使用して、別のテーブルから値を取得して連結することができます。
SELECT
t1.value,
string_agg(t2.value, ', ') AS aggregated_value
FROM
table1 AS t1
LEFT JOIN
table2 AS t2
ON
t1.id = t2.id
GROUP BY
t1.id;
ウィンドウ関数を使用して、ソート処理をより柔軟に行うことができます。
SELECT
id,
value,
string_agg(value ORDER BY value ASC) WITHIN GROUP (ORDER BY id) OVER (PARTITION BY group_by_column) AS aggregated_value
FROM
table;
sql postgresql string-aggregation