パーティショニングで巨大テーブルを安全に分割：MySQLの運用効率を劇的に向上

2024-04-07

MySQLデータベースの最大テーブルサイズ

主な要因:

MySQLのバージョン: バージョンによって、サポートされる最大テーブルサイズが異なります。
ストレージエンジン: InnoDB、MyISAMなど、使用しているストレージエンジンによって、最大テーブルサイズが異なります。
オペレーティングシステム: 使用しているオペレーティングシステムのファイルシステムによって、最大ファイルサイズが制限される場合があります。

各バージョンの最大テーブルサイズ:

バージョン	最大テーブルサイズ
5.6 以前	64GB
5.7	512GB
8.0	64TB

ストレージエンジン	最大テーブルサイズ
InnoDB	64TB
MyISAM	4GB (32ビットシステム) / 64TB (64ビットシステム)

オペレーティングシステムによる制限:

ext4: 最大ファイルサイズ: 16TB

これらの制限を克服する方法:

テーブルパーティショニング: 1つの大きなテーブルを複数の小さなテーブルに分割することで、テーブルサイズを制限内に収めることができます。
BLOB/TEXT型のデータを外付けストレージに格納: 画像や動画などのBLOB/TEXT型のデータを、MySQLデータベースとは別のストレージに格納することで、テーブルサイズを削減できます。

補足:

上記の情報は、あくまで一般的な目安です。実際の最大テーブルサイズは、環境によって異なる場合があります。
詳細については、MySQLの公式ドキュメントを参照してください。

用語解説:

MySQL: オープンソースのデータベース管理システム
データベース: データを組織的に格納するための仕組み
テーブル: データベース内のデータの集合
ストレージエンジン: データベースがデータを格納および管理する方法
パーティショニング: 1つの大きなテーブルを複数の小さなテーブルに分割すること
BLOB/TEXT型: 画像や動画などのバイナリデータを格納するためのデータ型

CREATE TABLE my_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  data BLOB
) ENGINE=InnoDB;

このコードは、my_tableという名前のテーブルを作成します。

id列は、主キーであり、自動的に増加する整数型です。
name列は、最大255文字の文字列型です。
data列は、BLOB型であり、画像や動画などのバイナリデータを格納できます。

このテーブルは、InnoDBストレージエンジンを使用するため、最大64TBのデータ格納できます。

パーティショニングを使用して、テーブルサイズを制限する例:

CREATE TABLE my_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  data BLOB
) ENGINE=InnoDB
PARTITION BY RANGE (
  PARTITION p0 VALUES LESS THAN (10000),
  PARTITION p1 VALUES LESS THAN (20000),
  PARTITION p2 VALUES LESS THAN (30000)
);

p0パーティションには、id列が10000未満のデータが格納されます。

この方法により、1つのパーティションのサイズを制限し、テーブル全体のサイズを管理しやすくなります。

BLOB/TEXT型のデータを外部ストレージに格納する例:

CREATE TABLE my_table (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL,
  image_url VARCHAR(255) NOT NULL
);

# 画像ファイルを保存する外部ストレージ
# (例: Amazon S3)
# 
# 画像ファイルのURLを格納するimage_url列