【保存方法完全網羅】データベースにリストを格納!SQL、LINQ、LINQ to SQL、NoSQLのサンプルコード付き
データベーステーブルの列にリストを格納する方法:SQL、LINQ、LINQ to SQL
文字列型 (Varchar/Text) の列を使用する
最も単純な方法は、リストを文字列に変換して、文字列型 (Varchar/Text) の列に格納することです。
利点:
- 実装が簡単
- ほとんどのデータベースでサポートされている
欠点:
- データベース操作のパフォーマンスが低下する可能性がある
- リストの構造や型に関する情報を失う
- データの整合性を保つのが難しい
例:
CREATE TABLE my_table (
id INT PRIMARY KEY,
data VARCHAR(255)
);
INSERT INTO my_table (id, data) VALUES (1, '[1, 2, 3]');
JSON 型の列を使用する
近年、多くのデータベースでは JSON 型をサポートしています。 JSON を使用すると、リストを含む構造化データを格納できます。
- 比較的新しい機能だが、多くのデータベースでサポートされている
- 一部の古いデータベースではサポートされていない
- SQL クエリで JSON データを処理するには、追加のライブラリが必要になる場合がある
CREATE TABLE my_table (
id INT PRIMARY KEY,
data JSON
);
INSERT INTO my_table (id, data) VALUES (1, '[1, 2, 3]');
カスタム型を使用する
データベースによっては、カスタム型を作成して、リストなどの構造化データを格納することができます。
- データベース操作のパフォーマンスを最適化できる
- 比較的新しい機能だが、高度な要件を満たすことができる
- 実装が複雑
- すべてのデータベースでサポートされているわけではない
CREATE TABLE my_table (
id INT PRIMARY KEY,
data my_list_type
);
CREATE TYPE my_list_type AS ARRAY (INT);
INSERT INTO my_table (id, data) VALUES (1, '[1, 2, 3]');
LINQ to SQL を使用する
LINQ to SQL は、.NET Framework で提供されるオブジェクト関係マッピング (ORM) ツールです。 LINQ to SQL を使用すると、リストなどのコレクションをデータベーステーブルの列にマップすることができます。
- オブジェクト指向のコードでデータベース操作を簡単に実行できる
- .NET Framework でサポートされている
- 学習曲線がやや高い
- LINQ to SQL に依存するため、移植性が制限される
using System.Data.Linq;
class MyTable
{
int Id;
List<int> Data;
}
DataContext db = new DataContext("myDatabase");
var table = db.GetTable<MyTable>();
var row = new MyTable();
row.Id = 1;
row.Data = new List<int> { 1, 2, 3 };
table.InsertOnSubmit(row);
db.SubmitChanges();
Entity Framework Core を使用する
Entity Framework Core は、.NET Core で提供される ORM ツールです。 Entity Framework Core は、LINQ to SQL の後継であり、多くの機能強化がされています。
- LINQ to SQL よりも機能が豊富で、使いやすくなっている
- クロスプラットフォーム対応
- LINQ to SQL よりも新しい技術であり、習得に時間がかかる場合がある
using (var db = new MyDbContext())
{
var table = db.MyTables;
var row = new MyTable();
row.Id = 1;
row.Data = new List<int> { 1, 2, 3 };
db.MyTables.Add(row);
db.SaveChanges();
}
どの方法が最適かは、要件や使用するデータベースによって異なります。
要件を検討する際に考慮すべき事項:
- データベース操作のパフォーマンス
- データの整合性
- 開発の容易性
- SQL Server Express または LocalDB
- Visual Studio
- .NET Framework 4.0 以降
手順:
- Visual Studio で新しい C# プロジェクトを作成します。
- プロジェクトに LINQ to SQL データベースモデルを追加します。
- 以下のコードを
MyDataContext.dbml
ファイルに追加します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<DatabaseDataContext xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:ado="http://schemas.microsoft.com/ado.net/2007/06" xmlns="http://schemas.microsoft.com/linqtosql/model">
<EntityTables>
<EntityTable tableName="my_table">
<Column name="id" type="System.Int32" primaryKey="true" autoIncrement="true" />
<Column name="data" type="System.String" />
</EntityTable>
</EntityTables>
</DatabaseDataContext>
- 以下のコードを
Program.cs
ファイルに追加します。
using System;
using System.Data.Linq;
class MyTable
{
int Id;
string Data;
}
class Program
{
static void Main(string[] args)
{
using (var db = new MyDataContext("myDatabase"))
{
var table = db.GetTable<MyTable>();
var row = new MyTable();
row.Data = "[1, 2, 3]"; // リストを文字列に変換して格納
table.InsertOnSubmit(row);
db.SubmitChanges();
var retrievedRow = table.FirstOrDefault(r => r.Id == 1);
if (retrievedRow != null)
{
var list = Newtonsoft.Json.JsonConvert.DeserializeObject<List<int>>(retrievedRow.Data); // 文字列をリストに変換して取り出す
Console.WriteLine(string.Join(", ", list)); // リストの内容を出力
}
}
}
}
- プロジェクトを実行します。
このコードは、my_table
テーブルに新しい行を挿入し、data
列にリスト [1, 2, 3]
を格納します。
次に、コードはテーブルから行を取得し、data
列の値を JSON 文字列からリストに変換します。
最後に、コードはリストの内容をコンソールに出力します。
留意事項:
- この例では、Newtonsoft.Json ライブラリを使用して JSON 文字列をリストに変換しています。 このライブラリは NuGet パッケージ マネージャーを使用してインストールする必要があります。
- 実際のアプリケーションでは、パフォーマンスとセキュリティを考慮して、リストを格納するより効率的な方法を選択する必要がある場合があります。
XML は、構造化データを記述するための標準的な形式です。 多くのデータベースでは、XML 型の列をサポートしており、リストを含む構造化データを格納することができます。
CREATE TABLE my_table (
id INT PRIMARY KEY,
data XML
);
INSERT INTO my_table (id, data) VALUES (1, '<list><item>1</item><item>2</item><item>3</item></list>');
分離されたテーブルを使用する
リストを格納する専用のテーブルを作成し、主キーと外部キーを使用してメインテーブルと関連付けることができます。
- リストの構造や型を柔軟に変更できる
- テーブル間の結合が必要になるため、クエリが複雑になる可能性がある
- データベースの設計が複雑になる
CREATE TABLE my_table (
id INT PRIMARY KEY
);
CREATE TABLE my_list (
id INT PRIMARY KEY,
table_id INT,
value INT,
FOREIGN KEY (table_id) REFERENCES my_table(id)
);
INSERT INTO my_table (id) VALUES (1);
INSERT INTO my_list (id, table_id, value) VALUES (1, 1, 1);
INSERT INTO my_list (id, table_id, value) VALUES (2, 1, 2);
INSERT INTO my_list (id, table_id, value) VALUES (3, 1, 3);
NoSQL データベースを使用する
MongoDB や CouchDB などの NoSQL データベースは、構造化データや非構造化データを柔軟に格納するのに適しています。
- リストを含む構造化データや非構造化データを簡単に格納できる
- スケーラビリティとパフォーマンスに優れている
- SQL データベースほど高度なクエリ機能が備わっていない場合がある
- リレーショナルデータモデルに慣れていない開発者にとっては習得が難しい場合がある
// MongoDB を使用する場合
const MongoClient = require('mongodb').MongoClient;
const client = new MongoClient('mongodb://localhost:27017');
(async () => {
await client.connect();
const db = client.db('myDatabase');
const collection = db.collection('myTable');
const document = {
id: 1,
data: [1, 2, 3]
};
await collection.insertOne(document);
const retrievedDocument = await collection.findOne({ id: 1 });
if (retrievedDocument) {
const list = retrievedDocument.data;
console.log(list.join(', '));
}
await client.close();
})();
- スケーラビリティ
sql linq linq-to-sql