MySQLで発生する「Illegal mix of collations」エラーの徹底解説

2024-04-02

MySQLで「Illegal mix of collations」エラーが発生した場合、複数の原因が考えられます。このエラーは、異なる照合順序を持つカラムを比較しようとした時に発生します。

原因

  • 異なる照合順序を持つカラムを比較しようとしている
  • テーブルとカラムの照合順序が一致していない
  • クライアントとサーバーの照合順序が一致していない
  • 文字列リテラルの照合順序が明示的に指定されていない

解決策

カラムの照合順序を確認する

エラーメッセージには、問題のあるカラムの名前と照合順序が表示されます。まず、問題のあるカラムの照合順序を確認し、それが意図したものであるかどうかを確認します。

SHOW COLUMNS FROM table_name;

テーブルとカラムの照合順序が一致していない場合は、テーブルまたはカラムの照合順序を変更する必要があります。

テーブルの照合順序を変更する

ALTER TABLE table_name COLLATE collation_name;
ALTER TABLE table_name ALTER COLUMN column_name COLLATE collation_name;
SHOW VARIABLES LIKE 'character_set_client';
SHOW VARIABLES LIKE 'collation_connection';
SHOW VARIABLES LIKE 'character_set_server';
SHOW VARIABLES LIKE 'collation_server';
-- MySQL Workbenchの場合
1. クライアント接続
2. サーバー > 接続 > 文字セット > クライアントのデフォルト文字セット
3. 必要な照合順序を選択

-- コマンドラインの場合
mysql --default-character-set=collation_name
SET GLOBAL character_set_server = collation_name;
SET GLOBAL collation_server = collation_name;

文字列リテラルの照合順序を明示的に指定することで、暗黙的な型変換によるエラーを防ぐことができます。

SELECT * FROM table_name WHERE column_name = 'string_literal' COLLATE collation_name;

上記の方法で解決できない場合は、MySQLの公式ドキュメントを参照するか、専門家に相談することをおすすめします。




-- テーブル作成
CREATE TABLE test_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255) COLLATE utf8mb4_general_ci,
  age INT
);

-- データ挿入
INSERT INTO test_table (id, name, age) VALUES (1, '田中', 20);
INSERT INTO test_table (id, name, age) VALUES (2, '佐藤', 30);

-- エラー発生
SELECT * FROM test_table WHERE name = '佐藤' COLLATE utf8mb4_bin;

-- 解決方法1: テーブルの照合順序を変更
ALTER TABLE test_table COLLATE utf8mb4_bin;

-- 解決方法2: クライアントの照合順序を変更
mysql --default-character-set=utf8mb4_bin

-- 解決方法3: 文字列リテラルの照合順序を明示的に指定
SELECT * FROM test_table WHERE name = '佐藤' COLLATE utf8mb4_bin;

上記のサンプルコードでは、以下の操作を行っています。

  1. test_tableというテーブルを作成します。
  2. nameカラムの照合順序をutf8mb4_general_ciに設定します。
  3. 2件のデータ (田中, 20) と (佐藤, 30) を挿入します。
  4. nameカラムをutf8mb4_bin照合順序で比較しようとすると、「Illegal mix of collations」エラーが発生します。
  5. 3つの解決方法を説明します。

ALTER TABLEコマンドを使用して、test_tableテーブルの照合順序をutf8mb4_binに変更します。

mysqlコマンドを実行する際に、--default-character-set=utf8mb4_binオプションを指定して、クライアントの照合順序をutf8mb4_binに変更します。

WHERE句で比較する文字列リテラルの照合順序をCOLLATE utf8mb4_binで明示的に指定します。

上記以外にも、さまざまな解決方法があります。詳細は、MySQLの公式ドキュメントを参照してください。




CAST()関数を使用して、比較する値の照合順序を明示的に変換することができます。

SELECT * FROM test_table WHERE name = CAST('佐藤' AS CHAR(255) COLLATE utf8mb4_bin);
SELECT * FROM test_table WHERE name = CONVERT('佐藤' USING utf8mb4_bin);

BINARYキーワードを使用して、比較をバイナリ照合順序で行うことができます。

SELECT * FROM test_table WHERE name = '佐藤' BINARY;

LIKE演算子を使用する

LIKE演算子は、照合順序を考慮せずに比較を行うことができます。

SELECT * FROM test_table WHERE name LIKE '佐藤';

照合順序を無視する

@@sql_mode変数をNO_COLLATION_CHECKに設定することで、照合順序のチェックを無効にすることができます。

SET @@sql_mode = 'NO_COLLATION_CHECK';

SELECT * FROM test_table WHERE name = '佐藤';

SET @@sql_mode = '';

注意

照合順序を無視することは、データの整合性を損なう可能性があるため、注意が必要です。


mysql collation


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