SQLiteで主キーを定義する際の考慮事項
SQLite で主キーデータ型として BIGINT 以外を使用できるのか?
メモリ使用量の削減:
- TEXT: 主キーとして短いテキスト値を使用する場合、TEXT データ型を使用すると、VARCHAR データ型よりもメモリ使用量を節約できます。
- INTEGER: より小さな整数を格納する場合、INTEGER データ型を使用するとメモリ使用量を節約できます。
処理速度の向上:
- 例えば、INTEGER 主キーは TEXT 主キーよりも高速に照合されます。
- PRIMARY KEY 列の値に基づいて頻繁にクエリを実行する場合、適切なデータ型を選択することでクエリのパフォーマンスを向上させることができます。
データの整合性:
- これにより、重複データのエントリを防ぎ、データの整合性を保つことができます。
- UNIQUEIDENTIFIER: 主キーとしてグローバルに一意な値を保証したい場合は、UNIQUEIDENTIFIER データ型を使用することができます。
SQLite で使用できる主キーデータ型は以下の通りです:
- UNIQUEIDENTIFIER: グローバルに一意な値を格納します。
- BLOB: バイナリデータを格納します。
- TEXT: 文字列を格納します。
- REAL: 浮動小数点数を格納します。
- BIGINT: 大きな整数を格納します。
- INTEGER: 整数値を格納します。最も一般的な主キーデータ型です。
主キーデータ型を選択する際の考慮事項:
- データの整合性要件
- クエリのパフォーマンス要件
- 格納するデータの種類と量
SQLite でさまざまな主キーデータ型を使用する例
INTEGER 主キー
CREATE TABLE customers (
customer_id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
email TEXT UNIQUE
);
この例では、customer_id
列が主キーとして定義されています。INTEGER データ型を使用し、AUTOINCREMENT
キーワードを使用して自動的に値が生成されます。
BIGINT 主キー
CREATE TABLE products (
product_id BIGINT PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
name TEXT NOT NULL,
price REAL NOT NULL
);
TEXT 主キー
CREATE TABLE orders (
order_id TEXT PRIMARY KEY,
customer_id INTEGER NOT NULL,
order_date DATE NOT NULL,
total_amount REAL NOT NULL
);
この例では、order_id
列が主キーとして定義されています。TEXT データ型を使用し、一意な値を保証するためにUNIQUE 制約を追加しています。
BLOB 主キー
CREATE TABLE images (
image_id BLOB PRIMARY KEY,
image_data BLOB NOT NULL
);
この例では、image_id
列が主キーとして定義されています。BLOB データ型を使用し、バイナリ画像データを格納します。
UNIQUEIDENTIFIER 主キー
CREATE TABLE users (
user_id UNIQUEIDENTIFIER PRIMARY KEY,
username TEXT NOT NULL,
password TEXT NOT NULL
);
SQLite では、各テーブルに ROWID
という隠し列が自動的に作成されます。この列には、テーブル内の各行に固有の整数値が格納されています。明示的に主キーを定義していない場合、ROWID
がデフォルトの主キーとして使用されます。
CREATE TABLE my_table (
column1 TEXT,
column2 INTEGER
);
上記の例では、ROWID
が my_table
テーブルの主キーとなります。
複合主キーを使用する:
複数の列を組み合わせて主キーにすることができます。これは、複数の列の値に基づいて行を一意に識別したい場合に便利です。
CREATE TABLE customers (
customer_id INTEGER,
last_name TEXT,
first_name TEXT,
PRIMARY KEY (customer_id, last_name, first_name)
);
上記の例では、customer_id
、last_name
、first_name
列の組み合わせが customers
テーブルの主キーとなります。
外部キー制約を使用する:
外部キー制約を使用して、別のテーブルの主キーを参照する列を主キーとして定義することができます。これは、リレーションシップデータベースで参照整合性を保つのに役立ちます。
CREATE TABLE orders (
order_id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
customer_id INTEGER NOT NULL,
FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers(customer_id)
);
上記の例では、orders
テーブルの customer_id
列が外部キーとして定義され、customers
テーブルの customer_id
列を参照します。これは、orders
テーブルの各行が customers
テーブルの既存の行を参照することを保証します。
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