【Androidアプリ開発者必見】SQLiteでテキストを主キーとして使うべき？メリット・デメリットと回避策

2024-05-19

Android SQLite でテキストを主キーとして使うのは悪なのか？

テキストを主キーとして使用する場合の利点と欠点

利点:

読みやすさ：主キーとして人間が読めるテキストを使用することで、データの識別が容易になります。
重複性の排除：主キーの制約により、同じテキスト値を持つレコードが複数存在することを防ぎます。

パフォーマンス：テキスト主キーは、数値主キーよりも照合処理に時間がかかる場合があります。
データベースの肥大化：テキスト主キーは、数値主キーよりも多くのストレージ領域を必要とします。
ソートとインデックス：テキスト主キーは、数値主キーよりもソートやインデックス処理に非効率的である可能性があります。
セキュリティ：テキスト主キーは、SQLインジェクションなどの脆弱性に対して脆弱になる可能性があります。

代替案

テキストを主キーとして使用することに抵抗がある場合は、以下の代替案を検討してください。

数値主キーとテキストの組み合わせ: 数値主キーを主キーとして使用し、テキスト値を別の列に格納します。
UUID (Universally Unique Identifier): 一意性の高いランダムなテキスト値を主キーとして使用します。
ハッシュ値: テキスト値のハッシュ値を主キーとして使用します。

テキストを主キーとして使用することは必ずしも悪いことではありませんが、上記の利点と欠点を理解した上で、慎重に判断する必要があります。データベースのパフォーマンス、サイズ、セキュリティなどの要件を考慮し、最適な主キーを選択することが重要です。

上記の情報に加えて、以下の点にも注意する必要があります。

使用している SQLite ライブラリや ORM によって、テキスト主キーのサポート状況が異なる場合があります。
アプリケーションの特定のニーズによっては、テキスト主キーの使用が適切な場合があります。

public class DatabaseHelper extends SQLiteOpenHelper {

    public static final int DATABASE_VERSION = 1;
    public static final String DATABASE_NAME = "my_database.db";

    private static final String TABLE_NAME = "my_table";
    private static final String COLUMN_ID = "id";
    private static final String COLUMN_TEXT = "text";

    public DatabaseHelper(Context context) {
        super(context, DATABASE_NAME, null, DATABASE_VERSION);
    }

    @Override
    public void onCreate(SQLiteDatabase db) {
        String sql = "CREATE TABLE " + TABLE_NAME + " ("
                + COLUMN_ID + " TEXT PRIMARY KEY, "
                + COLUMN_TEXT + " TEXT"
                + ")";
        db.execSQL(sql);
    }

    @Override
    public void onUpgrade(SQLiteDatabase db, int oldVersion, int newVersion) {
        // データベースのアップグレード処理
    }

    public void insertData(String text) {
        SQLiteDatabase db = getWritableDatabase();
        ContentValues values = new ContentValues();
        values.put(COLUMN_TEXT, text);
        db.insert(TABLE_NAME, null, values);
        db.close();
    }

    public String getData(String text) {
        SQLiteDatabase db = getReadableDatabase();
        String sql = "SELECT * FROM " + TABLE_NAME + " WHERE " + COLUMN_TEXT + " = ?";
        Cursor cursor = db.rawQuery(sql, new String[]{text});
        if (cursor.moveToFirst()) {
            String result = cursor.getString(cursor.getColumnIndex(COLUMN_TEXT));
            cursor.close();
            return result;
        } else {
            cursor.close();
            return null;
        }
    }
}

このコードでは、my_tableという名前のテーブルを作成し、id (テキスト) と text (テキスト) という 2 つの列を定義しています。 id 列は主キーとして設定されています。

insertData メソッドは、新しいテキスト値をデータベースに挿入します。 getData メソッドは、テキスト値に基づいてレコードを検索します。

このコードはあくまでも例であり、具体的なアプリケーションに合わせて変更する必要があります。

Android SQLite でテキストを主キーとして使用しない代替方法

以下、テキストを主キーとして使用しない代替方法をいくつかご紹介します。

数値主キーとテキストの組み合わせ

最も一般的で実用的な方法は、数値主キーとテキスト列を組み合わせる方法です。この方法では、以下の利点があります。

パフォーマンス: 数値主キーはテキスト主キーよりも照合処理が速いため、データベースのパフォーマンスが向上します。
スケーラビリティ: データベースが大きくなっても、数値主キーは効率的に管理できます。

一方、この方法には、以下の欠点もあります。

冗長性: 主キーとテキスト値の両方を格納する必要があるため、データの冗長性が発生します。

この方法は、データの一意性を保証し、高速でスケーラブルなデータベースを実現したい場合に適しています。

例:

CREATE TABLE my_table (
  id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
  text TEXT UNIQUE
);

UUID (Universally Unique Identifier)

UUID は、128 ビットのランダムな値で構成されるユニークな識別子です。主キーとして UUID を使用すると、以下の利点があります。

一意性: UUID は非常にランダムな値であるため、衝突の可能性が非常に低くなります。
可読性: UUID は人間が読める形式で表示されるため、デバッグやトラブルシューティングが容易になります。
分散システムへの適性: UUID は分散システムで使用されるように設計されているため、複数のアプリケーション間でデータを共有する必要がある場合に適しています。

CREATE TABLE my_table (
  id UUID PRIMARY KEY,
  text TEXT
);

ハッシュ値

テキスト値のハッシュ値を使用して主キーを生成することもできます。ハッシュ値は、テキスト値を一意の固定長の値に変換する関数です。主キーとしてハッシュ値を使用すると、以下の利点があります。

コンパクト性: ハッシュ値は、テキスト値よりもはるかに短い値であるため、ストレージ領域を節約できます。
高速処理: ハッシュ値の計算と照合は、テキスト値の比較よりも高速です。

衝突の可能性: 異なるテキスト値が同じハッシュ値を生成する可能性があるため、衝突が発生する可能性があります。

CREATE TABLE my_table (
  id TEXT PRIMARY KEY,
  text TEXT,
  hash_value TEXT
);

INSERT INTO my_table (id, text, hash_value)
VALUES (
  ?,
  ?,
  SHA1(?)
);

サロゲートキーは、データベース内で生成される人工的な主キーです。サロゲートキーは、数値シーケンスやUUIDなど、任意の方法で生成できます。主キーとしてサロゲートキーを使用すると、以下の利点があります。