「@」記号の使い方がわからない?このチュートリアルで解決!

2024-04-09

SQLにおける「@」記号の役割

変数プレースホルダ

概要:

SELECT文やUPDATE文などのSQLクエリ内で、変数の値を動的に埋め込むためのプレースホルダとして使用できます。

例:

-- 変数宣言
DECLARE @name VARCHAR(50);

-- 変数への値代入
SET @name = 'John Doe';

-- 変数を含むSELECT文
SELECT * FROM users WHERE name = @name;

上記の例では、@nameという変数プレースホルダにJohn Doeという値を代入し、その値に基づいてusersテーブルからレコードを検索しています。

メリット:

  • クエリをより柔軟かつ動的に作成できる
  • 同じクエリを繰り返し実行する際に、毎回手動で値を変更する必要がない

注意点:

  • 使用する前に変数に値を代入しておく必要がある
  • 変数名とカラム名は区別する必要がある

システム変数へのアクセス

データベースサーバーに関する情報や設定値を取得するためのシステム変数にアクセスするために使用できます。

SELECT @@VERSION;

上記の例では、@@VERSIONというシステム変数を使用して、データベースサーバーのバージョン情報を取得しています。

用途:

  • 接続しているデータベースサーバーに関する情報を取得する
  • クエリの実行環境を制御する
  • 使用できるシステム変数はデータベースサーバーによって異なる

ユーザー定義関数の呼び出し

データベースに登録されているユーザー定義関数を呼び出すために使用できます。

SELECT @result = dbo.fn_GetFullName(@firstName, @lastName);

上記の例では、dbo.fn_GetFullNameというユーザー定義関数を呼び出し、@firstName@lastNameという変数の値を渡して、@resultという変数に結果を格納しています。

  • コードの再利用性を高める
  • 複雑な処理を関数にまとめることで、クエリを簡潔に記述できる
  • 呼び出す前にユーザー定義関数が存在することを確認する必要がある
  • 関数の引数と戻り値の型を正しく指定する必要がある

SQLにおける「@」記号は、変数プレースホルダ、システム変数へのアクセス、ユーザー定義関数の呼び出しという3つの役割を持ちます。これらの役割を理解することで、より柔軟かつ効率的なSQLクエリを作成することができます。

補足

  • 上記以外にも、データベースサーバーによっては独自の機能のために「@」記号を使用している場合があります。
  • 詳細については、使用しているデータベースサーバーのマニュアルを参照してください。



-- 変数宣言
DECLARE @name VARCHAR(50), @age INT;

-- 変数への値代入
SET @name = 'John Doe';
SET @age = 30;

-- 変数を含むSELECT文
SELECT * FROM users WHERE name = @name AND age >= @age;

システム変数へのアクセス

-- 現在のデータベース名を取得
SELECT DATABASE_NAME();

-- 現在のユーザー名を取得
SELECT CURRENT_USER;

-- サーバーのバージョン情報を取得
SELECT @@VERSION;

ユーザー定義関数の呼び出し

-- ユーザー定義関数の作成
CREATE FUNCTION dbo.fn_GetFullName
(
    @firstName VARCHAR(50),
    @lastName VARCHAR(50)
)
RETURNS VARCHAR(100)
AS
BEGIN
    RETURN @firstName + ' ' + @lastName;
END;

-- ユーザー定義関数の呼び出し
SELECT @fullName = dbo.fn_GetFullName(@firstName, @lastName);

SELECT @fullName;
  • 上記のサンプルコードは、あくまで参考としてご利用ください。
  • 使用しているデータベースサーバーや環境に合わせて、コードを修正する必要があります。



SQLにおける「@」記号の代替方法

変数プレースホルダ

  • 命名パラメータ
DECLARE @name VARCHAR(50);

SET @name = 'John Doe';

SELECT * FROM users WHERE name = @name;

上記を以下のように書き換えられます。

DECLARE @name VARCHAR(50);

SET @name = 'John Doe';

SELECT * FROM users WHERE name = :name;
  • バインド変数
DECLARE @name VARCHAR(50);

SET @name = 'John Doe';

EXEC sp_executesql N'SELECT * FROM users WHERE name = ?', @name;

システム変数へのアクセス

  • 代替構文
SELECT @@VERSION;
SELECT SERVERPROPERTY('ProductVersion');
  • INFORMATION_SCHEMAビュー
SELECT value
FROM INFORMATION_SCHEMA.SYSTEM_VARIABLES
WHERE name = '@@VERSION';

ユーザー定義関数の呼び出し

  • 完全修飾名
SELECT @result = dbo.fn_GetFullName(@firstName, @lastName);
SELECT @result = [dbo].[fn_GetFullName](@firstName, @lastName);
  • EXEC構文
EXEC dbo.fn_GetFullName @firstName, @lastName, @result OUTPUT;

選択のポイント

  • コードの可読性: 命名パラメータはコードの可読性を高めることができます。
  • 互換性: 古いバージョンのデータベースサーバーを使用している場合は、「@」記号を使用する必要がある場合があります。
  • パフォーマンス: バインド変数は、パフォーマンスを向上させることができます。

「@」記号は、SQLクエリで変数やシステム変数、ユーザー定義関数を扱うための便利なツールです。しかし、状況によっては代替方法の方が適切な場合もあります。それぞれの方法の特徴を理解し、最適な方法を選択しましょう。


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