C/C++ で SQLite トランザクションをマスター:コミット、ロールバック、オートコミット

2024-07-27

C/C++ で SQLite トランザクションをコミットする方法

C/C++ で SQLite トランザクションをコミットするには、以下の手順に従います。

トランザクションを開始する

sqlite3_exec(db, "BEGIN TRANSACTION;", NULL, NULL, NULL);

このコードは、BEGIN TRANSACTION; SQL ステートメントを実行し、トランザクションを開始します。

トランザクション内で操作を実行する

トランザクション開始後、INSERT, UPDATE, DELETE などの SQL ステートメントを実行してデータベースを操作することができます。

sqlite3_exec(db, "INSERT INTO customers (name, email) VALUES ('Alice', '[email protected]');", NULL, NULL, NULL);
sqlite3_exec(db, "UPDATE customers SET name = 'Bob' WHERE id = 1;", NULL, NULL, NULL);

すべての操作が完了したら、COMMIT SQL ステートメントを実行してトランザクションをコミットする必要があります。

sqlite3_exec(db, "COMMIT;", NULL, NULL, NULL);

このコードは、COMMIT; SQL ステートメントを実行し、トランザクション内で実行されたすべての操作を確定します。

エラー処理

トランザクション内でエラーが発生した場合、ROLLBACK SQL ステートメントを実行してトランザクションをロールバックする必要があります。

sqlite3_exec(db, "ROLLBACK;", NULL, NULL, NULL);

以下のコードは、顧客情報をデータベースに挿入し、コミットする例です。

#include <sqlite3.h>

int main() {
  sqlite3 *db;
  char *zErrMsg = NULL;

  int rc = sqlite3_open("example.db", &db);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to open database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  rc = sqlite3_exec(db, "BEGIN TRANSACTION;", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to begin transaction: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  rc = sqlite3_exec(db, "INSERT INTO customers (name, email) VALUES ('Alice', '[email protected]');", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to insert customer: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_exec(db, "ROLLBACK;", NULL, NULL, NULL);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  rc = sqlite3_exec(db, "COMMIT;", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to commit transaction: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  sqlite3_close(db);
  return 0;
}
  • トランザクションは、データベース接続を開いている間、いつでも開始できます。
  • 複数のトランザクションをネストすることができます。
  • トランザクションがコミットまたはロールバックされると、自動的に終了します。
  • 明示的にトランザクションを開始しない場合、SQLite はデフォルトでオートコミットモードになります。オートコミットモードでは、各ステートメントが個別にコミットされます。
  • [SQLite トランザクションのコミット



#include <sqlite3.h>

int main() {
  sqlite3 *db;
  char *zErrMsg = NULL;

  // データベースを開く
  int rc = sqlite3_open("example.db", &db);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to open database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // トランザクションを開始する
  rc = sqlite3_exec(db, "BEGIN TRANSACTION;", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to begin transaction: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // 顧客情報を挿入する
  rc = sqlite3_exec(db, "INSERT INTO customers (name, email) VALUES ('Alice', '[email protected]');", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to insert customer: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_exec(db, "ROLLBACK;", NULL, NULL, NULL);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // 注文情報を挿入する
  rc = sqlite3_exec(db, "INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity) VALUES (1, 1, 10);", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to insert order: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_exec(db, "ROLLBACK;", NULL, NULL, NULL);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // トランザクションをコミットする
  rc = sqlite3_exec(db, "COMMIT;", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to commit transaction: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // データベースを閉じる
  sqlite3_close(db);

  return 0;
}

このコードは、以下の操作を実行します。

  1. example.db という名前のデータベースを開きます。
  2. トランザクションを開始します。
  3. customers テーブルに顧客情報を挿入します。
  4. orders テーブルに注文情報を挿入します。
  5. データベースを閉じます。

説明

  • このコードでは、sqlite3_exec 関数を使用して、SQL ステートメントを実行しています。
  • sqlite3_exec 関数は、4 番目の引数に NULL を渡すことで、エラーメッセージを取得できます。
  • トランザクションを開始するには、BEGIN TRANSACTION; SQL ステートメントを実行します。
  • トランザクションをコミットするには、COMMIT; SQL ステートメントを実行します。
  • このコードは、エラー処理を簡略化するために簡略化されています。本番環境で使用する場合には、適切なエラー処理を実装する必要があります。
  • C/C++ 向け SQLite



これが最も一般的で推奨される方法です。COMMIT ステートメントを実行すると、トランザクション内で実行されたすべての操作が確定されます。

BEGIN TRANSACTION;
INSERT INTO customers (name, email) VALUES ('Alice', '[email protected]');
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity) VALUES (1, 1, 10);
COMMIT;

sqlite3_exec 関数の戻り値を検査する

sqlite3_exec 関数は、トランザクションが成功したかどうかを示す戻り値を返します。戻り値が SQLITE_OK である場合、トランザクションは正常にコミットされました。

#include <sqlite3.h>

int main() {
  sqlite3 *db;
  char *zErrMsg = NULL;

  int rc = sqlite3_open("example.db", &db);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to open database: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  rc = sqlite3_exec(db, "BEGIN TRANSACTION;", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to begin transaction: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  rc = sqlite3_exec(db, "INSERT INTO customers (name, email) VALUES ('Alice', '[email protected]');", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to insert customer: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_exec(db, "ROLLBACK;", NULL, NULL, NULL);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  rc = sqlite3_exec(db, "INSERT INTO orders (customer_id, product_id, quantity) VALUES (1, 1, 10);", NULL, NULL, &zErrMsg);
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to insert order: %s\n", zErrMsg);
    sqlite3_free(zErrMsg);
    sqlite3_exec(db, "ROLLBACK;", NULL, NULL, NULL);
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  // トランザクションが成功したかどうかを確認する
  if (rc != SQLITE_OK) {
    fprintf(stderr, "Failed to commit transaction: %s\n", sqlite3_errmsg(db));
    sqlite3_close(db);
    return 1;
  }

  sqlite3_close(db);

  return 0;
}

どちらの方法を使用するかは、個人の好みと状況によって異なります。一般的には、COMMIT ステートメントを使用する方法の方が簡潔で分かりやすいのでおすすめです。

上記以外にも、SQLite トランザクションをコミットする方法はいくつかあります。

  • sqlite3_autocommit 関数を使用して、オートコミットモードを有効にすることができます。オートコミットモードでは、各ステートメントが個別にコミットされます。
  • SAVEPOINT ステートメントを使用して、トランザクション内でセーブポイントを作成することができます。セーブポイントは、トランザクションの一部をロールバックしたい場合に役立ちます。

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