PostgreSQLで「cached plan must not change result type」エラーが発生した時の対処法
PostgreSQL エラー「cached plan must not change result type」解説
原因
このエラーが発生する主な原因は次のとおりです。
- テーブルスキーマの変更: テーブルの構造が変更されると、結果型も変わります。
解決方法
このエラーを解決するには、次の方法があります。
- クエリを再実行する: クエリを再実行すると、新しいプランが作成されます。
- キャッシュをクリアする:
pg_invalidate_cached_plans()
関数を実行することで、キャッシュをクリアすることができます。 - アプリケーションを再起動する: アプリケーションを再起動すると、キャッシュがクリアされます。
このエラーの詳細については、以下のリソースを参照してください。
例
以下の例は、このエラーが発生する状況を示しています。
-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
id int,
name text
);
-- データ挿入
INSERT INTO users (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
-- クエリ実行
SELECT * FROM users;
-- 結果
-- id | name
-- -- | --
-- 1 | John Doe
-- テーブルスキーマ変更
ALTER TABLE users ADD COLUMN age int;
-- クエリ再実行
SELECT * FROM users;
-- エラー
-- ERROR: cached plan must not change result type
この例では、users
テーブルに age
列を追加したため、結果型が変わりました。そのため、キャッシュされたプランは使用できなくなり、エラーが発生します。
このエラーは、テーブルスキーマやデータ型、クエリ内の式が変更されたときに発生します。このエラーを解決するには、クエリを再実行するか、キャッシュをクリアするか、アプリケーションを再起動する必要があります。
# ライブラリのインポート
import psycopg2
# 接続情報の定義
host = "localhost"
port = 5432
database = "test"
user = "postgres"
password = "postgres"
# 接続の作成
connection = psycopg2.connect(
host=host,
port=port,
database=database,
user=user,
password=password,
)
# カーソルの作成
cursor = connection.cursor()
# テーブル作成
cursor.execute(
"""
CREATE TABLE users (
id int,
name text
)
"""
)
# データ挿入
cursor.execute(
"""
INSERT INTO users (id, name) VALUES (1, 'John Doe')
"""
)
# クエリ実行
cursor.execute(
"""
SELECT * FROM users
"""
)
# 結果の取得
results = cursor.fetchall()
# 結果の出力
for result in results:
print(result)
# テーブルスキーマ変更
cursor.execute(
"""
ALTER TABLE users ADD COLUMN age int
"""
)
# クエリ再実行
cursor.execute(
"""
SELECT * FROM users
"""
)
# エラー発生
# ERROR: cached plan must not change result type
# キャッシュクリア
cursor.execute(
"""
pg_invalidate_cached_plans()
"""
)
# クエリ再実行
cursor.execute(
"""
SELECT * FROM users
"""
)
# 結果の取得
results = cursor.fetchall()
# 結果の出力
for result in results:
print(result)
# 接続のクローズ
cursor.close()
connection.close()
- テーブル
users
を作成し、データ(1, 'John Doe')
を挿入します。 SELECT * FROM users
を実行し、結果を出力します。- テーブル
users
にage
列を追加します。 - エラーが発生します。
- 結果を出力します。
このサンプルコードを実行することで、エラー「cached plan must not change result type」の発生と解決方法を理解することができます。
エラー「cached plan must not change result type」の解決方法
クエリを修正して、結果型が変更されないようにすることができます。例えば、以下の方法があります。
- 不要な列を選択しないようにする。
- データ型変換を行う。
- CASE式を使用する。
prepared statementを使用すると、クエリプランがキャッシュされます。そのため、prepared statementを使用しないようにすることで、このエラーを回避することができます。
PLANNER_DEBUG
を有効にすることで、クエリプランの詳細な情報を出力することができます。この情報を使用して、エラーの原因を特定することができます。
PostgreSQLのバージョンを上げることで、このエラーが修正されている場合があります。
PostgreSQLのコミュニティに問い合わせる
上記の方法で解決できない場合は、PostgreSQLのコミュニティに問い合わせてみてください。
このエラーは、さまざまな方法で解決することができます。状況に応じて、最適な方法を選択してください。
postgresql