【初心者向け】MySQLでNULLをを使いこなす!= NULLとIS NULLの違いと使い分け

2024-05-23

MySQLにおける「= NULL」と「IS NULL」の違い

= NULL

  • 代入演算子として使用されます。
  • あるカラムにNULL値を代入するために使用します。

例:

UPDATE users
SET email = NULL
WHERE id = 10;

このクエリは、usersテーブルのidが10であるレコードのemailカラムをNULL値に更新します。

    SELECT *
    FROM users
    WHERE email IS NULL;
    

    このクエリは、usersテーブルでemailカラムがNULLであるすべてのレコードを選択します。

    = NULLIS NULLの主な違いは以下の通りです。

    項目= NULLIS NULL
    用途代入比較
    戻り値なしTRUE または FALSE
    データ型すべてのデータ型論理型

      補足

      • COALESCE()関数を使用して、NULL値を別の値に置換することができます。
      SELECT COALESCE(email, 'unknown') AS email
      FROM users;
      

      このクエリは、usersテーブルのすべてのレコードのemailカラムを返します。emailカラムがNULLの場合は、代わりに文字列「unknown」が返されます。




      シナリオ

      • ユーザーテーブル (users) には、idnameemail の3つのカラムがあります。
      • emailカラムには、一部のユーザーにNULL値が含まれています。

      タスク

      1. emailカラムがNULLのユーザーの数を取得する。
      2. emailカラムがNULLの場合、「無効なメールアドレス」という文字列をemailカラムに置き換える。

      解決策

      -- 1. emailカラムがNULLのユーザーの数を取得する
      SELECT COUNT(*) AS null_count
      FROM users
      WHERE email IS NULL;
      
      -- 2. emailカラムがNULLではないユーザーのnameとemailを取得する
      SELECT name, email
      FROM users
      WHERE email IS NOT NULL;
      
      -- 3. emailカラムがNULLの場合、「無効なメールアドレス」という文字列に置き換える
      UPDATE users
      SET email = '無効なメールアドレス'
      WHERE email IS NULL;
      

      説明

      1.最初のクエリは、usersテーブル全体をスキャンし、emailカラムがNULLであるレコードの数をカウントします。COUNT(*)関数を使用して、一致するレコードの数を返します。

      この例は、= NULLIS NULLを使用して、NULL値を処理する方法を示しています。具体的な状況に合わせて、これらのクエリを調整することができます。




      MySQLにおけるNULL値の処理:その他の方法

      以下に、いくつかの代替方法と、それぞれが適している状況について説明します。

      COALESCE関数

      • COALESCE()関数は、引数リストの最初の非NULL値を返します。NULL値が複数ある場合は、最初の非NULL値が返されます。
      • 欠損しているデータの代わりにデフォルト値を挿入する場合に役立ちます。
      SELECT name, COALESCE(email, 'unknown') AS email
      FROM users;
      

      CASE式

      • CASE式は、条件に応じて異なる値を返すために使用できます。
      • 複雑なロジックに基づいてNULL値を処理する場合に役立ちます。
      SELECT name,
             CASE
                 WHEN email IS NULL THEN '無効なメールアドレス'
                 ELSE email
             END AS email
      FROM users;
      

      NULL許容カラム

      • MySQLでは、カラムをNULL許容として定義することができます。
      • NULL値を格納することが想定されるカラムに適しています。
      CREATE TABLE users (
        id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
        name VARCHAR(255) NOT NULL,
        email VARCHAR(255) NULL
      );
      

      このクエリは、usersという名前の新しいテーブルを作成します。emailカラムはNULL許容として定義されているため、NULL値を格納することができます。

      DEFAULT値

      • カラムにDEFAULT値を指定することができます。
      • 新しいレコードが挿入される際、そのカラムに自動的に割り当てられる値です。
      CREATE TABLE users (
        id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
        name VARCHAR(255) NOT NULL,
        email VARCHAR(255) DEFAULT 'unknown'
      );
      

      このクエリは、usersという名前の新しいテーブルを作成します。emailカラムにはDEFAULT値として「unknown」が指定されているため、新しいレコードが挿入されると、emailカラムにこの値が自動的に割り当てられます。

      上記以外にも、MySQLでNULL値を処理する方法はいくつかあります。最適な方法は、具体的な状況によって異なります。

      • 単純な置換の場合は、COALESCE()関数またはCASE式が適しています。
      • 複雑なロジックが必要な場合は、CASE式が適しています。
      • NULL値が頻繁に発生する場合は、NULL許容カラムまたはDEFAULT値を検討してください。

      これらの代替方法について理解を深めることで、状況に応じて適切な方法を選択し、MySQLでNULL値をより効果的に処理することができます。


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