NOT IN句とEXISTS句を使いこなす!SQLiteで賢く存在しない値を探せ
SQLiteでテーブルに存在しない値をSELECTする方法
方法1:NOT IN句を使用する
NOT IN句は、指定した値のリストに一致しないレコードを抽出するのに役立ちます。以下のクエリ例をご覧ください。
SELECT *
FROM your_table
WHERE your_column NOT IN (value1, value2, value3);
このクエリは、your_table
テーブル内の your_column
カラムに存在しないすべての値を取得します。value1
、value2
、value3
は、除外したい値のリストです。
方法2:EXISTS句を使用する
EXISTS句は、サブクエリで一致するレコードがあるかどうかを確認するのに役立ちます。以下のクエリ例をご覧ください。
SELECT *
FROM your_table
WHERE NOT EXISTS (
SELECT 1
FROM another_table
WHERE another_table.column = your_table.your_column
);
このクエリは、your_table
テーブル内の your_column
カラムの値が another_table
テーブルの column
カラムに存在しないすべてのレコードを取得します。
補足
- 上記の方法は、存在しない値を厳密に抽出するものです。部分一致などの複雑な条件の場合は、適切なWHERE句条件を組み合わせて使用する必要があります。
- 複数のテーブルを跨いで存在しない値を抽出する場合は、JOIN句とNOT IN句またはEXISTS句を組み合わせて使用する必要があります。
以下のテーブルとデータがあると仮定します。
users テーブル
id | name | |
---|---|---|
1 | Alice | [メールアドレスを削除しました] |
2 | Bob | [メールアドレスを削除しました] |
3 | Charlie | [メールアドレスを削除しました] |
このクエリは、users
テーブルの email
カラムに存在しないすべてのメールアドレスを取得します。
SELECT *
FROM users
WHERE email NOT IN ('[email protected]', '[email protected]');
このクエリを実行すると、以下の結果が得られます。
id | name | |
---|---|---|
1 | Alice | [メールアドレスを削除しました] |
2 | Bob | [メールアドレスを削除しました] |
3 | Charlie | [メールアドレスを削除しました] |
SELECT *
FROM users
WHERE NOT EXISTS (
SELECT 1
FROM emails
WHERE emails.email = users.email
);
このクエリを実行するには、emails
テーブルが存在する必要があります。emails
テーブルには、除外したいメールアドレスをすべて格納する必要があります。
上記のサンプルコードはあくまでも一例であり、状況に合わせて適宜変更する必要があります。
- サンプルコードでは、文字列リテラルを使用して値を指定していますが、変数やパラメータを使用することもできます。
- 複数の値を指定する場合は、カンマ区切りで記述します。
- WHERE句に複数の条件を指定する場合は、ANDまたはOR演算子を使用して結合します。
SQLiteでテーブルに存在しない値をSELECTするその他の方法
方法3:CASE式を使用する
CASE式を使用して、条件に応じて異なる値を返すことができます。以下のクエリ例をご覧ください。
SELECT
your_column,
CASE
WHEN your_column IN (value1, value2, value3) THEN '存在する値'
ELSE '存在しない値'
END AS value_status
FROM your_table;
このクエリは、your_table
テーブルの your_column
カラムの値が value1
、value2
、value3
のいずれかに一致する場合は '存在する値'、そうでない場合は '存在しない値' を value_status
カラムとして出力します。
方法4:ウィンドウ関数を使用する
ウィンドウ関数を使用して、テーブル内の各行に対して集計や計算を行うことができます。以下のクエリ例をご覧ください。
SELECT
your_column,
ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY your_column) AS row_number,
COUNT(*) OVER (PARTITION BY your_column) AS value_count
FROM your_table;
このクエリは、your_table
テーブルの your_column
カラムの値ごとに、row_number
カラムにその行の番号、value_count
カラムにその値の出現回数を表示します。value_count
カラムの値が1の場合は、その値がテーブル内に1回のみ存在することを意味します。
- 上記の方法は、存在しない値を間接的に抽出する方法です。
- 方法1や方法2に比べて複雑なクエリとなる場合があるため、状況に合わせて適切な方法を選択する必要があります。
上記の方法に加えて、サブクエリや結合クエリなどを組み合わせることで、より複雑な条件での存在しない値の抽出も可能です。
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