【保存データ別】MySQLで適切なデータ型を選択する方法とサンプルコード
MySQLで利用可能なデータ型
主なデータ型
数値型:
- TINYINT: 小さな整数を格納します。(-128~127)
- SMALLINT: 中程度の整数を格納します。(-32,768~32,767)
- MEDIUMINT: 大きな整数を格納します。(-8,388,608~8,388,607)
- INT: 整数を格納します。(-2,147,483,648~2,147,483,647)
- BIGINT: 大きな整数を格納します。(-9,223,372,036,854,775,808~9,223,372,036,854,775,807)
浮動小数点型:
- FLOAT: 単精度浮動小数点数を格納します。(約7桁の有効数字)
文字列型:
- CHAR: 固定長の文字列を格納します。
- TEXT: 長い文字列を格納します。
- BLOB: バイナリデータを格納します。
日付と時刻型:
- DATE: 日付を格納します。
- TIME: 時刻を格納します。
- DATETIME: 日付と時刻を格納します.
- TIMESTAMP: タイムスタンプを格納します。
- BOOL: 真偽値を格納します。
- ENUM: 列挙型と呼ばれる、事前に定義された一連の値から選択できる値を格納します。
- SET: 集合型と呼ばれる、複数の値を格納できます。
データ型の選択
データ型を選択する際には、以下の要素を考慮する必要があります。
- 格納するデータの種類: データ型は、格納するデータの種類によって異なります。例えば、整数を格納するにはINT型、文字列を格納するにはVARCHAR型を使用します。
- データ量: データ型によって、格納できるデータ量が決まります。例えば、TINYINT型は1バイトのデータしか格納できませんが、BIGINT型は8バイトのデータまで格納できます。
- 処理速度: データ型によって、データの処理速度が異なります。例えば、浮動小数点型は数値型よりも処理速度が遅くなります。
- メモリ使用量: データ型によって、メモリの使用量が異なります。例えば、BLOB型は、他のデータ型よりも多くのメモリを使用します。
データ型に関する情報
テーブルの作成
CREATE TABLE users (
id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) NOT NULL,
email VARCHAR(255) UNIQUE NOT NULL,
age TINYINT NOT NULL,
created_at DATETIME NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP,
updated_at DATETIME NOT NULL DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP ON UPDATE CURRENT_TIMESTAMP
);
このコードは、users
という名前のテーブルを作成します。このテーブルには、以下のカラムがあります。
id
: 主キーであり、自動的にインクリメントされる整数を格納します。name
: 最大255文字の文字列を格納します。age
: 0~127の整数を格納します。created_at
: 作成日時を格納します。
データの挿入
INSERT INTO users (name, email, age)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]', 30),
('Hanako Sato', '[email protected]', 25);
このコードは、users
テーブルに2行のデータを追加します。
データの取得
SELECT * FROM users;
既存のテーブルのカラムのデータ型を変更するには、ALTER TABLE
ステートメントを使用します。
ALTER TABLE users
MODIFY age SMALLINT;
このコードは、users
テーブルのage
カラムのデータ型をTINYINTからSMALLINTに変更します。
データ型の注意点
- データ型の変更は、既存のデータに影響を与える可能性があります。変更を行う前に、十分な注意が必要です。
- データ型の変更は、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。変更を行う前に、パフォーマンスを検証する必要があります。
情報スキーマテーブル
MySQLには、information_schema
というデータベースがあり、その中にcolumns
というテーブルがあります。このテーブルには、すべてのテーブルのカラムに関する情報が格納されています。
SELECT COLUMN_NAME, DATA_TYPE
FROM information_schema.columns
WHERE TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'
AND TABLE_NAME = 'your_table_name';
このコードは、your_database_name
データベースのyour_table_name
テーブルのカラム名とデータ型を取得します。
MySQL Shell
MySQL Shellは、MySQLを操作するためのコマンドラインツールです。MySQL Shellを使用して、データ型に関する情報を取得することもできます。
DESCRIBE your_table_name;
GUIツール
MySQL WorkbenchなどのGUIツールを使用して、データ型に関する情報を取得することもできます。これらのツールは、通常、テーブル構造エディタなどの機能を提供しており、そこで各カラムのデータ型を確認することができます。
mysql sql mariadb