MySQLクエリで「文字列Aが文字列Bに含まれるかどうか」を判定する3つの方法とサンプルコード

2024-04-02

MySQLクエリにおける文字列比較:包含関係の検証

MySQLクエリにおいて、特定の文字列が別の文字列に含まれているかどうかを検証する方法はいくつかあります。本記事では、代表的な3つの方法と、それぞれの利点と欠点について解説します。

方法1:LIKE演算子

LIKE演算子は、ワイルドカード文字(%)とアンダーバー(_)を用いて、パターンマッチングを行うための演算子です。

SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%太郎%';

上記は、名前カラムに「太郎」を含むレコードを全て取得する例です。

利点

  • ワイルドカード文字を用いることで、部分一致や前方一致、後方一致などの複雑なパターンマッチングが可能です。

欠点

  • ワイルドカード文字の使用は、インデックスの効きが悪くなる可能性があります。
  • パターンマッチングのルールが複雑で、理解しにくい場合があります。

方法2:INSTR関数

INSTR関数は、指定された文字列が別の文字列内で最初に現れる位置を返す関数です。

SELECT * FROM users WHERE INSTR(name, '太郎') > 0;
  • ワイルドカード文字を使用しないため、インデックスの効きが良好です。
  • 比較的シンプルな構文で、理解しやすいです。
  • 部分一致や前方一致、後方一致などの複雑なパターンマッチングには対応できません。

方法3:SUBSTRING関数

SUBSTRING関数は、指定された文字列から部分文字列を抽出する関数です。

SELECT * FROM users WHERE SUBSTRING(name, 1, 2) = '太';
  • 構文が比較的複雑で、理解しにくい場合があります。

MySQLクエリにおける文字列比較には、LIKE演算子、INSTR関数、SUBSTRING関数の3つの方法があります。それぞれの方法には利点と欠点があるため、状況に応じて適切な方法を選択する必要があります。




テーブル構成

CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) NOT NULL
);

データ挿入

INSERT INTO users (name) VALUES
  ('山田太郎'),
  ('佐藤花子'),
  ('田中一郎'),
  ('斎藤二郎');
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%太郎%';

結果

| id | name        |
|----|------------|
| 1  | 山田太郎   |
SELECT * FROM users WHERE INSTR(name, '花子') > 0;
| id | name        |
|----|------------|
| 2  | 佐藤花子   |
SELECT * FROM users WHERE SUBSTRING(name, 1, 2) = '田中';
| id | name        |
|----|------------|
| 3  | 田中一郎   |
  • ワイルドカード文字を用いたパターンマッチング
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '佐藤_%';
| id | name        |
|----|------------|
| 2  | 佐藤花子   |
  • 部分一致
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%郎%';
| id | name        |
|----|------------|
| 3  | 田中一郎   |
| 4  | 斎藤二郎   |
  • 前方一致
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '山田%';
| id | name        |
|----|------------|
| 1  | 山田太郎   |
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '%太郎';
| id | name        |
|----|------------|
| 1  | 山田太郎   |



REGEXP演算子は、正規表現を用いてパターンマッチングを行う演算子です。LIKE演算子よりも複雑なパターンマッチングに対応できます。

SELECT * FROM users WHERE name REGEXP '^山田.*';

上記は、名前カラムの先頭が「山田」で、その後ろに任意の文字列が続くレコードを全て取得する例です。

  • 非常に複雑なパターンマッチングにも対応できます。

POSITION関数は、指定された文字列が別の文字列内で最初に現れる位置を返す関数です。INSTR関数と同様ですが、より多くのオプションを提供します。

SELECT * FROM users WHERE POSITION('太郎' IN name) > 0;
  • INSTR関数よりも多くのオプションを提供します。
  • INSTR関数よりも構文が複雑です。

MATCH関数は、指定された文字列が別の文字列内にあるかどうかを判定し、一致度を示す数値を返す関数です。

SELECT * FROM users WHERE MATCH(name) AGAINST ('山田太郎');
  • 単純な一致だけでなく、一致度も判定できます。

SOUNDEX関数は、指定された文字列の音節に基づいて、発音的に類似している文字列を検索する関数です。

SELECT * FROM users WHERE SOUNDEX(name) = SOUNDEX('佐藤');
  • 発音的に類似している文字列を検索できます。
  • 精度が完璧ではなく、誤った結果を返す可能性があります。

DIFFERENCE関数は、2つの文字列の差分を返す関数です。

SELECT * FROM users WHERE DIFFERENCE(name, '山田太郎') = 0;
  • 2つの文字列の差分を正確に計算できます。

mysql sql string-comparison


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