SQL Server の例外処理:THROW と RAISERROR の徹底比較

2024-05-23

SQL Server で同じ例外を再スローする方法

THROW キーワードを使用する

同じ例外を再スローするには、THROW キーワードを使用します。 構文は以下の通りです。

THROW error_number [, message] [, severity]
  • error_number は、再スローする例外のエラー番号です。
  • message は、例外と共に再スローされるオプション メッセージです。
  • severity は、例外の重大度を指定するオプション パラメーターです。 指定されない場合は、元の重大度が使用されます。

例:

BEGIN
    DECLARE @salary DECIMAL(10,2);

    SET @salary = -100;

    IF @salary < 0
    BEGIN
        THROW 50000, '給与は負の値にできません。', 16;
    END;

    SELECT @salary;
END

この例では、@salary 変数の値が負の場合、エラー番号 50000 とメッセージ "給与は負の値にできません。" を持つ例外が再スローされます。 重大度は 16 に設定されているため、これは重大なエラーとして扱われます。

RAISERROR プロシージャを使用する

同じ例外を再スローするもう 1 つの方法は、RAISERROR プロシージャを使用することです。 構文は以下の通りです。

RAISERROR ([message] [, severity] [, state] [, error_number])
  • error_number は、再スローする例外のエラー番号です。 指定されない場合は、50000 が使用されます。
BEGIN
    DECLARE @salary DECIMAL(10,2);

    SET @salary = -100;

    IF @salary < 0
    BEGIN
        RAISERROR ('給与は負の値にできません。', 16, 1, 50000);
    END;

    SELECT @salary;
END

この例は、THROW キーワードを使用した例と同じです。

注意事項

  • 例外を再スローする前に、常に例外を処理する必要があります。 例外を単に再スローすると、アプリケーションがクラッシュする可能性があります。
  • THROW キーワードまたは RAISERROR プロシージャを使用する前に、適切なエラー番号とメッセージを選択していることを確認してください。



    BEGIN
        DECLARE @salary DECIMAL(10,2);
    
        SET @salary = -100;
    
        IF @salary < 0
        BEGIN
            THROW 50000, '給与は負の値にできません。', 16;
        END;
    
        SELECT @salary;
    END
    
    BEGIN
        DECLARE @salary DECIMAL(10,2);
    
        SET @salary = -100;
    
        IF @salary < 0
        BEGIN
            RAISERROR ('給与は負の値にできません。', 16, 1, 50000);
        END;
    
        SELECT @salary;
    END
    

    説明

    • 両方の例では、@salary 変数の値が負の場合、例外が発生します。
    • 例 2 では、RAISERROR プロシージャを使用して同じ例外が再スローされます。

    実行方法

    これらの例を実行するには、SQL Server Management Studio などのツールを使用する必要があります。 コードをクエリ エディタに貼り付け、実行ボタンをクリックします。




      SQL Server で同じ例外を再スローするその他の方法

      TRY...CATCH ブロックを使用すると、コードブロック内で発生する例外を処理できます。 例外を再スローするには、CATCH ブロック内で THROW キーワードを使用します。

      BEGIN
          DECLARE @salary DECIMAL(10,2);
      
          SET @salary = -100;
      
          BEGIN TRY
              SELECT @salary;
          END TRY
          CATCH
              THROW;
      END
      

      この例では、@salary 変数の値が負の場合、THROW キーワードを使用して元の例外が再スローされます。

      xEvents は、SQL Server でイベントを管理および追跡するための機能です。 xEvents を使用して例外をキャプチャし、再スローすることもできます。

      CREATE EVENT TYPE MyException
          ON FAILURE = RAISEERROR(50000, '例外が発生しました。', 16);
      

      この例では、MyException という名前の新しいイベント タイプが作成されます。 このイベントが発生すると、エラー番号 50000 とメッセージ "例外が発生しました。" を持つ例外が再スローされます。 重大度は 16 に設定されているため、これは重大なエラーとして扱われます。

      • TRY...CATCH ブロックを使用する場合は、再スローする前に例外を処理する必要があります。
      • xEvents を使用するには、xEvents に関する基本的な知識が必要です。

      SQL Server で同じ例外を再スローするには、さまざまな方法があります。 状況に応じて適切な方法を選択してください。


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