【実例付き】Oracle INNER JOIN UPDATEでSales部門の給与を10%増額する方法

2024-04-02

OracleにおけるINNER JOINを使用したUPDATE文

Oracleデータベースで複数のテーブルを結合し、結合結果に基づいてデータを更新する方法はいくつかありますが、INNER JOINを使用したUPDATE文は最も一般的な方法の一つです。

INNER JOINは、共通する列を持つ複数のテーブルから、一致するレコードのみを結合する結合方法です。

UPDATE文との組み合わせ

INNER JOINとUPDATE文を組み合わせることで、結合結果に基づいて特定の列の値を更新することができます。

UPDATE employees
INNER JOIN departments
ON employees.department_id = departments.department_id
SET employees.salary = employees.salary * departments.salary_multiplier
WHERE departments.name = 'Sales';

この例では、employeesテーブルとdepartmentsテーブルをdepartment_id列でINNER JOINし、Sales部門の従業員の給与をsalary_multiplier倍に更新します。

UPDATE文の構文

UPDATE table_name
INNER JOIN joined_table_name
ON table_name.column_name = joined_table_name.column_name
SET table_name.column_name = expression
WHERE condition;

各要素の説明

  • table_name: 更新するテーブル名
  • column_name: 結合条件となる列名
  • expression: 更新後の値を計算する式
  • condition: 更新対象となるレコードを指定する条件

注意事項

  • 結合条件となる列は、両方のテーブルに存在する必要があります。
  • 更新対象となるレコードが複数存在する場合、すべてのレコードが更新されます。
  • WHERE句で条件を指定することで、更新対象となるレコードを絞り込むことができます。

補足

  • 上記の例では、employeesテーブルのsalary列を更新していますが、他の列を更新することも可能です。
  • Oracleには、INNER JOIN以外にも様々な結合方法があります。詳細はOracleの公式ドキュメントを参照してください。



UPDATE employees
INNER JOIN departments
ON employees.department_id = departments.department_id
SET employees.salary = employees.salary * 1.1
WHERE departments.name = 'Sales';

解説

  • UPDATE employees: 更新するテーブルはemployeesテーブルです。
  • INNER JOIN departments: employeesテーブルとdepartmentsテーブルをINNER JOINします。
  • ON employees.department_id = departments.department_id: 結合条件はemployeesテーブルのdepartment_id列とdepartmentsテーブルのdepartment_id列が一致することです。
  • SET employees.salary = employees.salary * 1.1: employeesテーブルのsalary列を10%増額します。
  • WHERE departments.name = 'Sales': Sales部門の従業員のみを更新対象とします。

実行結果

このコードを実行すると、Sales部門の従業員の給与が10%増額されます。

  • このコードを実行する前に、employeesテーブルとdepartmentsテーブルが存在することを確認してください。
  • Sales部門が存在しない場合、このコードはエラーになります。

応用例

  • 特定の条件を満たす従業員の給与を更新する
  • 特定の部門の従業員の情報を更新する
  • 複数のテーブルのデータを結合して更新する



OracleでINNER JOINを使用したUPDATE文以外の方法

MERGE文は、INSERT、UPDATE、DELETE操作を1つの文で実行できる便利な機能です。INNER JOINと同様、複数のテーブルを結合して処理することができます。

MERGE INTO employees
USING (
  SELECT *
  FROM departments
  WHERE name = 'Sales'
) AS departments
ON (employees.department_id = departments.department_id)
WHEN MATCHED THEN
  UPDATE SET salary = salary * 1.1;

この例では、Sales部門の従業員の給与を10%増額するためにMERGE文を使用しています。

サブクエリを使用して、更新対象となるレコードを抽出する方法もあります。

UPDATE employees
SET salary = (
  SELECT salary * 1.1
  FROM departments
  WHERE name = 'Sales'
  AND department_id = employees.department_id
);

PL/SQLを使用して、より複雑な処理を行うこともできます。

DECLARE
  cursor c_employees FOR
    SELECT *
    FROM employees
    WHERE department_id IN (
      SELECT department_id
      FROM departments
      WHERE name = 'Sales'
    );
BEGIN
  FOR rec IN c_employees LOOP
    UPDATE employees
    SET salary = salary * 1.1
    WHERE department_id = rec.department_id;
  END LOOP;
END;

各方法の比較

方法メリットデメリット
INNER JOINを使用したUPDATE文シンプルで分かりやすい結合条件が複雑な場合、記述が冗長になる
MERGE文1つの文で複数の操作を実行できる記述が複雑になる
サブクエリ柔軟性が高い処理速度が遅くなる場合がある
PL/SQL最も複雑な処理が可能記述が複雑になる

sql oracle inner-join


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