初心者でも安心!PostgreSQLでらくらく大文字小文字を区別しない検索
PostgreSQLデータベースで 大文字小文字を区別しない照合を使用する方法
ILIKE 演算子は、LIKE 演算子に似ていますが、大文字小文字を区別しません。 つまり、ILIKE 'pattern'
は、LIKE 'pattern'
と同じように動作しますが、大文字と小文字が一致しても照合されます。
SELECT * FROM users WHERE name ILIKE '%田中%'
上記のクエリは、name
列に "田中" または "たなか" または "タナカ" などと一致する名前を持つすべてのユーザーを返します。
LOWER 関数は、文字列を小文字に変換します。 これを使用して、大文字小文字を区別しない照合を独自に実装できます。
SELECT * FROM users WHERE LOWER(name) = LOWER('田中')
citext データ型は、大文字小文字を区別しない文字列データ型です。 citext 列で照合を行う場合、大文字小文字は自動的に区別されません。
CREATE TABLE users (
name citext NOT NULL
);
INSERT INTO users VALUES ('田中');
SELECT * FROM users WHERE name = '田中';
照合順序を変更する
データベース全体で 大文字小文字を区別しない照合を使用したい場合は、照合順序を変更できます。 これを行うには、次のようなコマンドを使用します。
ALTER DATABASE mydatabase SET lc_collation = 'ja_jp.ci';
このコマンドを実行すると、データベース内のすべての文字列列が ja_jp.ci
照合順序を使用するようになります。
- 既存のデータベースを変更せずに大文字小文字を区別しない照合を使用したい場合は、ILIKE 演算子または LOWER 関数を使用します。
- 新しいデータベースを作成し、データベース全体で 大文字小文字を区別しない照合を使用したい場合は、citext データ型を使用します。
- データベース全体で 大文字小文字を区別しない照合を強制的に使用したい場合は、照合順序を変更します。
PostgreSQL で大文字小文字を区別しない照合を使用する際のサンプルコード
ILIKE 演算子を使用する
-- users テーブルに name 列がある場合
SELECT * FROM users WHERE name ILIKE '%田中%'
LOWER 関数を使用する
-- users テーブルに name 列がある場合
SELECT * FROM users WHERE LOWER(name) = LOWER('田中')
citext データ型を使用する
-- citext 型の name 列を持つ users テーブルを作成
CREATE TABLE users (
name citext NOT NULL
);
-- '田中' という名前のユーザーを挿入
INSERT INTO users VALUES ('田中');
-- name 列で照合を行う
SELECT * FROM users WHERE name = '田中';
照合順序を変更する
-- データベース mydatabase の照合順序を ja_jp.ci に変更
ALTER DATABASE mydatabase SET lc_collation = 'ja_jp.ci';
これらの例は、PostgreSQLで 大文字小文字を区別しない照合を使用する基本的な方法を示しています。 具体的な状況に合わせて、これらの例を自由に修正して使用してください。
注:
- これらの例では、
users
テーブルとname
列を使用しています。 実際の状況に合わせて、テーブル名と列名を変更してください。 - PostgreSQL には、ここで説明した以外にも、大文字小文字を区別しない照合を使用するためのさまざまな方法があります。 詳細については、PostgreSQL ドキュメントを参照してください。
関数を作成する
大文字小文字を区別しない照合を独自に実装する関数をを作成できます。 この関数は、ILIKE 演算子または LOWER 関数を使用して実装できます。
この方法の利点は、柔軟性が高いことです。 特定の要件に合わせて関数をカスタマイズできます。 ただし、欠点として、関数をメンテナンスする必要がある点が挙げられます。
トリガーを作成する
トリガーを使用して、データベースに挿入または更新されるたびに文字列を自動的に小文字に変換できます。
この方法の利点は、アプリケーションコードを変更する必要がないことです。 ただし、欠点として、トリガーが実行されるたびにパフォーマンスオーバーヘッドが発生する点が挙げられます。
- 柔軟性とカスタマイズ性を重視する場合は、関数を作成する方法を選択します。
- アプリケーションコードを変更したくない場合は、トリガーを作成する方法を選択します。
- パフォーマンスが重要な場合は、照合順序を変更する方法を選択します。
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