General、Bin、Unicode:UTF-8照合順序徹底解説
MySQLにおけるUTF-8、照合順序、およびGeneral、Bin、Unicodeの違い
本記事では、MySQLにおけるUTF-8文字コードと照合順序について解説し、General、Bin、Unicodeの3つの照合順序の違いを詳しく説明します。
文字コード
文字コードとは、文字をコンピュータ上で表現するための規則です。MySQLでは、様々な文字コードをサポートしていますが、最も汎用的に使用されているのがUTF-8です。
UTF-8は、世界中のほとんどの文字を表現できる可変長文字コードです。1バイトから4バイトまでの長さのバイト列を使用して、文字をエンコードします。
照合順序とは、文字列を比較する際の規則です。MySQLでは、文字コードごとに複数の照合順序が用意されています。
照合順序は、以下の要素によって決定されます。
- 文字の並び順
- 大文字と小文字の区別
- アクセント記号の扱い
- 空白文字の扱い
General、Bin、Unicodeの違い
General、Bin、Unicodeは、UTF-8文字コードで使用できる照合順序です。それぞれの照合順序は以下の特徴を持っています。
General
- 最も一般的な照合順序
- 空白文字を区別
Bin
- バイナリ値として比較
Unicode
- Unicode標準に基づいた照合順序
どの照合順序を選択すべきかは、データの内容と用途によって異なります。
- 言語固有の比較を行う場合は、その言語に対応した照合順序を選択する必要があります。
- 大文字と小文字を区別する必要がない場合は、Bin照合順序を選択すると、比較処理が高速になります。
- アクセント記号や空白文字を区別する必要がある場合は、Unicode照合順序を選択する必要があります。
まとめ
MySQLにおけるUTF-8文字コードと照合順序について理解し、データの内容と用途に合った照合順序を選択することが重要です。
-- データベースの作成
CREATE DATABASE utf8_demo;
-- データベースの文字コードと照合順序を設定
USE utf8_demo;
ALTER DATABASE utf8_demo CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci;
-- テーブルの作成
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci,
email VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci,
PRIMARY KEY (id)
);
-- データの挿入
INSERT INTO users (name, email) VALUES ('山田太郎', '[email protected]');
INSERT INTO users (name, email) => ('佐藤花子', '[email protected]');
-- データの検索
SELECT * FROM users WHERE name = '山田太郎';
-- 照合順序を使用した比較
SELECT * FROM users WHERE name LIKE '佐藤%';
上記のコードでは、utf8_demo
というデータベースを作成し、その文字コードと照合順序をutf8_general_ci
に設定しています。
また、users
というテーブルを作成し、name
とemail
という2つのカラムを設定しています。これらのカラムの文字コードと照合順序もutf8_general_ci
に設定しています。
最後に、INSERT
ステートメントを使用してデータを挿入し、SELECT
ステートメントを使用してデータを検索しています。
照合順序を使用した比較
上記のコードでは、LIKE
演算子を使用して、name
カラムが佐藤
で始まるデータを検索しています。
utf8_general_ci
照合順序は、大文字と小文字を区別しないため、佐藤
と佐藤花子
は一致するものとみなされます。
その他の照合順序
上記のサンプルコードでは、utf8_general_ci
照合順序を使用していますが、他にも様々な照合順序が用意されています。
以下の表は、UTF-8文字コードで使用できる主な照合順序とその特徴を示しています。
照合順序 | 特徴 |
---|---|
utf8_general_ci | 大文字と小文字を区別しない、アクセント記号を区別しない |
utf8_bin | バイナリ値として比較 |
utf8_unicode_ci | 大文字と小文字を区別、アクセント記号を区別 |
詳細は、MySQLドキュメントの Character Sets and Collations: https://dev.mysql.com/doc/refman/8.0/en/charset-unicode.html を参照してください。
MySQLでUTF-8文字コードと照合順序を使用するその他の方法
クライアントライブラリの使用
MySQLクライアントライブラリは、MySQLサーバーと通信するためのソフトウェアです。多くのクライアントライブラリは、文字コードと照合順序を指定する機能を提供しています。
例えば、PythonのMySQLdbライブラリでは、以下のように接続時に文字コードと照合順序を指定できます。
import mysql.connector
connection = mysql.connector.connect(
host="localhost",
user="root",
password="password",
database="utf8_demo",
charset="utf8",
collation="utf8_general_ci"
)
SQLステートメントの使用
以下のSQLステートメントを使用して、接続時の文字コードと照合順序を指定できます。
SET NAMES utf8;
SET COLLATION utf8_general_ci;
これらのステートメントは、MySQLサーバーとの接続が確立した後、いつでも実行できます。
テーブル作成時に、CHARACTER SET
句とCOLLATE
句を使用して、テーブルの文字コードと照合順序を指定できます。
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci,
email VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci,
PRIMARY KEY (id)
);
CREATE TABLE users (
id INT NOT NULL AUTO_INCREMENT,
name VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_general_ci,
email VARCHAR(255) CHARACTER SET utf8 COLLATE utf8_unicode_ci,
PRIMARY KEY (id)
);
上記のように、様々な方法でMySQLでUTF-8文字コードと照合順序を使用することができます。
mysql utf-8 collation