PostgreSQLでINSERTとUNION ALLを使って「INSERT IF NOT EXISTS」を実現する方法

2024-05-16

PostgreSQLでの「INSERT IF NOT EXISTS, ELSE RETURN ID」の実装方法

方法1:CTE(共通表式)とINSERT

  1. CTEを使用して、既存のレコードと一致するかどうかを確認します。
  2. 一致しない場合は、INSERTを使用して新しいレコードを挿入します。
  3. 一致する場合は、既存のレコードのIDを返します。
WITH cte AS (
  SELECT id
  FROM table_name
  WHERE column1 = 'value1' AND column2 = 'value2'
)

INSERT INTO table_name (column1, column2)
VALUES ('value1', 'value2')
RETURNING id
WHERE NOT EXISTS (
  SELECT 1
  FROM cte
);

SELECT id
FROM cte;

方法2:INSERTとUNION ALL

  1. INSERTを使用して、新しいレコードを挿入しようとします。
INSERT INTO table_name (column1, column2)
VALUES ('value1', 'value2');

SELECT id
FROM table_name
WHERE column1 = 'value1' AND column2 = 'value2';

UNION ALL

SELECT id
FROM table_name
WHERE column1 = 'value1' AND column2 = 'value2';

方法3:CASE式とINSERT

INSERT INTO table_name (column1, column2)
VALUES ('value1', 'value2')
RETURNING id
CASE
  WHEN EXISTS (
    SELECT 1
    FROM table_name
    WHERE column1 = 'value1' AND column2 = 'value2'
  ) THEN
    (
      SELECT id
      FROM table_name
      WHERE column1 = 'value1' AND column2 = 'value2'
    )
  ELSE
    (
      id
    )
END;

これらの方法はすべて、既存のレコードと一致するかどうかを確認してから新しいレコードを挿入し、必要に応じて既存のレコードのIDを返すことができます。どの方法を使用するかは、状況に応じて選択してください。

その他の注意点

  • 上記のコードはあくまで例であり、使用するテーブルやカラム名に合わせて変更する必要があります。
  • エラー処理やロック処理などの考慮事項もあります。
  • 複雑な処理の場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。



PostgreSQLにおける「INSERT IF NOT EXISTS, ELSE RETURN ID」のサンプルコード

-- usersテーブルを作成する
CREATE TABLE IF NOT EXISTS users (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name TEXT NOT NULL,
  email TEXT UNIQUE NOT NULL
);

-- 新しいレコードを挿入する
INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]')
RETURNING id;

-- 既存のレコードと一致するかどうかを確認する
SELECT *
FROM users
WHERE name = 'Taro Yamada' AND email = '[email protected]';

このコードでは、以下の処理が行われます。

  1. CREATE TABLE IF NOT EXISTS users ステートメントを使用して、users テーブルが存在しない場合は作成します。
  2. INSERT INTO users ステートメントを使用して、Taro Yamada という名前と [email protected] というメールアドレスを持つ新しいレコードを users テーブルに挿入しようとします。
  3. RETURNING id 句を使用して、挿入されたレコードのIDを返します。
  4. SELECT ステートメントを使用して、挿入されたレコードが users テーブルに存在するかどうかを確認します。

このコードは、users テーブルにレコードが存在しない場合にのみ新しいレコードを挿入し、挿入されたレコードのIDを返す方法の1つの例です。

-- productsテーブルを作成する
CREATE TABLE IF NOT EXISTS products (
  id SERIAL PRIMARY KEY,
  name TEXT NOT NULL,
  price DECIMAL(10,2) NOT NULL
);

-- 新しいレコードを挿入する
INSERT INTO products (name, price)
VALUES ('iPhone 13 Pro', 1299.00)
RETURNING id, name;

-- 既存のレコードと一致するかどうかを確認する
SELECT *
FROM products
WHERE name = 'iPhone 13 Pro';

このコードは、products テーブルに iPhone 13 Pro という名前の製品が存在しない場合にのみ、その製品を挿入し、その製品のIDと名前を返します。

これらのサンプルコードは、状況に合わせて変更することができます。




PostgreSQLにおける「INSERT IF NOT EXISTS, ELSE RETURN ID」の実装方法:代替手段

MERGE文を使用する

PostgreSQL 8.4以降では、MERGE文を使用して「INSERT IF NOT EXISTS」をより簡単に実装できます。

MERGE INTO users (name, email)
USING (
  VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]')
) AS new_data
ON (users.name = new_data.name AND users.email = new_data.email)
WHEN MATCHED THEN UPDATE SET name = new_data.name
WHEN NOT MATCHED THEN INSERT (name, email) VALUES (new_data.name, new_data.email)
RETURNING id;
  1. MERGE INTO users ステートメントを使用して、users テーブルに新しいレコードをマージしようとします。
  2. USING 句を使用して、新しいレコードのデータソースを指定します。
  3. ON 句を使用して、既存のレコードと新しいレコードを一致させる条件を指定します。
  4. WHEN MATCHED 句を使用して、既存のレコードと一致した場合の処理を指定します。

INSERT...ON CONFLICT DO NOTHINGを使用する

INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('Taro Yamada', '[email protected]')
ON CONFLICT DO NOTHING;
  1. ON CONFLICT DO NOTHING 句を使用して、既存のレコードと一致する場合は何もしないことを指定します。

トリガーを使用して、「INSERT IF NOT EXISTS」ロジックをデータベースにカプセル化することができます。

CREATE OR REPLACE FUNCTION insert_if_not_exists()
RETURNS TRIGGER AS $$
BEGIN
  IF NOT EXISTS (
    SELECT 1
    FROM users
    WHERE name = NEW.name AND email = NEW.email
  ) THEN
    INSERT INTO users (name, email)
    VALUES (NEW.name, NEW.email);
  END IF;

  RETURN NEW;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;

CREATE TRIGGER insert_if_not_exists_trigger
BEFORE INSERT ON users
FOR EACH ROW
EXECUTE PROCEDURE insert_if_not_exists();
  1. insert_if_not_exists トリガー関数を定義します。
  2. このトリガーは、users テーブルに新しいレコードが挿入される前に insert_if_not_exists 関数を呼び出します。

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