【保存版】PostgreSQLで古い行を定期処理! トリガー、ジョブ、パーティショニングのメリットとデメリット比較
PostgreSQLで古い行を定期的に削除する方法
トリガーを使用する
トリガーは、INSERT、UPDATE、DELETEなどの操作が発生したときに自動的に実行されるコードです。古い行を削除するためにトリガーを使用するには、以下の手順が必要です。
- トリガーを作成する。トリガーは、削除する行を決定する条件と、削除を実行するコードを含む必要があります。
- トリガーをテーブルに関連付ける。
トリガーを使用する利点は、コードが簡潔で分かりやすいことです。また、トリガーは、削除操作が発生したときにのみ実行されるため、パフォーマンスに影響を与える可能性が低くなります。
定期的に実行されるジョブは、特定の時間間隔で実行されるコードです。古い行を削除するために定期的に実行されるジョブを使用するには、以下の手順が必要です。
- ジョブをスケジュールする。ジョブは、特定の時間間隔で実行されるようにスケジュールする必要があります。
定期的に実行されるジョブを使用する利点は、複雑なロジックを実装しやすいことです。また、ジョブは、特定の時間間隔で実行されるようにスケジュールできるため、パフォーマンスに影響を与える可能性が低くなります。
一方、定期的に実行されるジョブを使用する欠点は、コードが複雑になる可能性があることです。また、ジョブは、定期的に実行されるため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
VACUUM
コマンドは、不要なデータを削除し、データベースのパフォーマンスを向上させるために使用されます。古い行を削除するためにVACUUM
コマンドを使用するには、以下のコマンドを実行する必要があります。
VACUUM table_name;
VACUUM
コマンドを使用する利点は、コードが簡潔で分かりやすいことです。また、VACUUM
コマンドは、不要なデータを削除し、データベースのパフォーマンスを向上させるためにも使用できます。
一方、VACUUM
コマンドを使用する欠点は、削除操作が発生したときにのみ実行されるため、古い行がすぐに削除されない可能性があることです。また、VACUUM
コマンドは、データベース全体を処理するため、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。
PostgreSQLで古い行を定期的に削除するには、様々な方法があります。どの方法を使用するかは、要件とパフォーマンスのトレードオフによって異なります。
- コードが簡潔で分かりやすく、複雑なロジックを実装する必要がない場合は、トリガーを使用することをお勧めします。
- 複雑なロジックを実装する必要がある場合は、定期的に実行されるジョブを使用することをお勧めします。
- データベースのパフォーマンスを向上させる必要がある場合は、VACUUMコマンドを使用することをお勧めします。
PostgreSQLで古い行を定期的に削除するサンプルコード
CREATE OR REPLACE FUNCTION delete_old_rows()
RETURNS TRIGGER AS $$
BEGIN
DELETE FROM mytable
WHERE created_at < NOW() - INTERVAL '1 day';
RETURN NEW;
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
CREATE TRIGGER delete_old_rows_after_insert
AFTER INSERT ON mytable
FOR EACH ROW
EXECUTE PROCEDURE delete_old_rows();
このコードは、mytable
テーブルから、作成日が1日以上前の行を削除します。トリガーは、mytable
テーブルに新しい行が挿入された後に実行されます。
定期的に実行されるジョブを使用する
CREATE OR REPLACE FUNCTION delete_old_rows()
RETURNS void AS $$
BEGIN
DELETE FROM mytable
WHERE created_at < NOW() - INTERVAL '1 day';
END;
$$ LANGUAGE plpgsql;
CREATE SCHEDULE delete_old_rows_schedule
EVERY 1 DAY
DO CALL delete_old_rows();
このコードは、mytable
テーブルから、作成日が1日以上前の行を削除するジョブを作成します。ジョブは、1日ごとに実行されます。
VACUUMコマンドを使用する
VACUUM mytable;
このコマンドは、mytable
テーブルから不要なデータを削除します。古い行も削除されますが、削除操作が発生したときにのみ実行されるため、古い行がすぐに削除されない可能性があります。
注意事項
- 上記のコードはあくまでサンプルであり、実際の要件に合わせて変更する必要があります。
- トリガーやジョブを使用する場合は、パフォーマンスに影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
パーティショニングは、テーブルを複数のサブテーブルに分割する手法です。古い行を削除するためにパーティショニングを使用するには、以下の手順が必要です。
- テーブルをパーティションキーに基づいてパーティションに分割する。パーティションキーは、古い行を決定するために使用する列である必要があります。
- 古いパーティションを定期的に削除する。
パーティショニングを使用する利点は、パフォーマンスが向上することです。古いパーティションのみを削除するため、データベース全体を処理する必要はありません。
一方、パーティショニングを使用する欠点は、テーブルの管理が複雑になることです。また、パーティションキーを適切に選択する必要があります。
論理削除を使用する
論理削除は、行を物理的に削除せずに論理的に削除する方法です。古い行を削除するために論理削除を使用するには、以下の手順が必要です。
- 論理削除用の列を追加する。この列は、行が削除されたかどうかを示すフラグとして使用されます。
- 古い行を論理的に削除する。論理的に削除された行は、
SELECT
クエリでは表示されませんが、データベースには残っています。 - 定期的に論理的に削除された行を物理的に削除する。
論理削除を使用する利点は、データを完全に削除する前に復元できることです。
一方、論理削除を使用する欠点は、パフォーマンスが低下する可能性があることです。論理的に削除された行は、データベースに残り続けるため、クエリのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
外部ツールを使用する
PostgreSQLには、古い行を削除するための様々な外部ツールがあります。これらのツールを使用すると、上記のいずれの方法よりも簡単に古い行を削除できます。
外部ツールを使用する利点は、使いやすいことです。また、多くの場合、スケジューリングやその他の機能が組み込まれています。
一方、外部ツールを使用する欠点は、コストがかかる場合があることです。また、オープンソースではないツールを使用する場合は、セキュリティ上のリスクがある可能性があります。
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