エラー 1022: Can't write; duplicate key in table の原因と解決方法

2024-04-02

MySQL エラー 1022: Can't write; duplicate key in table の解説

MySQL エラー 1022 は、重複するキーがテーブルに存在するために、データの書き込みができないことを示します。これは、PRIMARY KEYUNIQUE 制約を持つカラムに、すでに同じ値が存在している場合に発生します。

原因

このエラーが発生する主な原因は次のとおりです。

  • INSERT 文で重複する値を挿入しようとしている
  • UNIQUE 制約を持つカラムに、すでに同じ値が存在する

解決策

このエラーを解決するには、以下の方法を試してください。

  • INSERT 文または UPDATE 文で、重複する値を修正する
  • IGNORE オプションを使用して INSERT 文を実行する (ただし、データの整合性が失われる可能性があることに注意してください)

詳細

補足

  • このエラーは、InnoDB ストレージエンジンを使用している場合に最もよく発生します。
  • IGNORE オプションを使用する場合は、データの整合性が失われる可能性があるため、注意が必要です。



-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) UNIQUE
);

-- 重複する値を挿入しようとする
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe');
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe'); -- エラーが発生する

-- 結果
-- ERROR 1062 (23000): Duplicate entry 'John Doe' for key 'name'
-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) UNIQUE
);

-- データ挿入
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe');

-- 重複する値で更新しようとする
UPDATE users SET name = 'John Smith' WHERE id = 1;
UPDATE users SET name = 'John Doe' WHERE id = 2; -- エラーが発生する

-- 結果
-- ERROR 1062 (23000): Duplicate entry 'John Doe' for key 'name'

例 3: IGNORE オプションを使用して INSERT 文を実行する

-- テーブル作成
CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) UNIQUE
);

-- 重複する値を挿入する
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe');
INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe') IGNORE; -- エラーは発生しない

-- 結果
-- 1 行が挿入される
-- 'John Doe' という名前のデータが 2 行存在する

上記のコードは、エラー 1022 の発生原因と解決策を理解するためのサンプルです。実際のコードは、使用している環境や要件に合わせて変更する必要があります。




エラー 1022 のその他の解決方法

AUTO_INCREMENT カラムを使用する

PRIMARY KEY カラムに AUTO_INCREMENT 属性を設定すると、MySQL が自動的に一意の値を生成してくれます。

CREATE TABLE users (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255) UNIQUE
);

ON DUPLICATE KEY UPDATE オプションを使用する

INSERT 文に ON DUPLICATE KEY UPDATE オプションを指定すると、重複するキーが存在する場合、そのレコードを更新することができます。

INSERT INTO users (name) VALUES ('John Doe') ON DUPLICATE KEY UPDATE name = 'John Smith';

UNIQUE 制約を削除する

どうしても重複する値を挿入したい場合は、UNIQUE 制約を削除することができます。ただし、データの整合性が失われる可能性があるため、注意が必要です。

ALTER TABLE users DROP INDEX name;

別のテーブルを使用する

重複する値を許容する場合は、別のテーブルを使用してデータを保存することができます。

CREATE TABLE users_old (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255)
);

CREATE TABLE users_new (
  id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  name VARCHAR(255)
);

-- 古いデータを新しいテーブルに移行する
INSERT INTO users_new (name) SELECT name FROM users_old;

-- 古いテーブルを削除する
DROP TABLE users_old;

アプリケーション側で重複チェックを行い、重複する値を挿入しないようにすることができます。

def insert_user(name):
  # 重複チェック
  if User.objects.filter(name=name).exists():
    return False

  # データ挿入
  user = User(name=name)
  user.save()

  return True

mysql


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