最新の情報に基づいたSQL Serverの接続プーリングとログイン/ログアウト監査

2024-04-08

SQL Serverにおける接続プーリングとログイン/ログアウト監査の解説

接続プーリングは、データベースへの接続を事前に作成し、プールに保持しておく技術です。これにより、アプリケーションがデータベースに接続する際に、毎回接続を確立する必要がなくなり、パフォーマンスが向上します。

SQL Serverにおける接続プーリング

SQL Serverでは、以下の2種類の接続プーリングを使用できます。

ADO.NET接続プーリング

ADO.NET接続プーリングは、.NET Frameworkによって提供される接続プーリング機能です。この機能を使用するには、アプリケーションコードで接続プーリングを有効にする必要があります。

SQL Server接続プーリングは、SQL Serverによって提供される接続プーリング機能です。この機能を使用するには、SQL Server Management Studio (SSMS)またはTransact-SQL (T-SQL)を使用する必要があります。

接続プーリングの利点

パフォーマンスの向上
接続の確立にかかる時間の短縮
リソースの使用量の削減
スケーラビリティの向上

接続プーリングの設定が複雑になる場合がある
接続プーリングが正しく設定されていない場合、パフォーマンスが低下する可能性がある

ログイン/ログアウト監査は、データベースへのログインとログアウトを記録する監査機能です。この機能を使用することで、誰がいつデータベースにアクセスしたかを追跡することができます。

SQL Serverにおけるログイン/ログアウト監査

サーバー監査
データベース監査

サーバー監査は、サーバーレベルでログインとログアウトを監査する機能です。この機能を使用するには、SSMSまたはT-SQLを使用する必要があります。

ログイン/ログアウト監査の利点

セキュリティの向上
コンプライアンスの強化
問題のトラブルシューティング

監査ログが大きくなる可能性がある

接続プーリングとログイン/ログアウト監査は、SQL Serverのパフォーマンスとセキュリティを向上させるために役立つ機能です。これらの機能を正しく設定することで、データベースをより効率的かつ安全に運用することができます。

ADO.NET接続プーリング

using System.Data.SqlClient;

public class SqlConnectionPoolExample
{
    public static void Main()
    {
        // 接続文字列
        string connectionString = "Data Source=localhost;Initial Catalog=Test;Integrated Security=True";

        // 接続プーリングを有効にする
        SqlConnection.ConnectionString = connectionString + ";Pooling=True";

        // データベースへの接続を開く
        using (SqlConnection connection = new SqlConnection())
        {
            connection.Open();

            // データベース操作

            connection.Close();
        }
    }
}

SQL Server接続プーリング

-- 接続プーリングを有効にする
EXEC sp_configure 'connection pooling', 1;

-- 接続プーリングの設定を確認する
EXEC sp_configure 'connection pooling';

-- 接続プーリングを無効にする
EXEC sp_configure 'connection pooling', 0;

ログイン/ログアウト監査

-- サーバー監査を有効にする
ALTER SERVER AUDIT [Login Logout Audit]
WITH
(
    STATE = ON,
    QUEUE_DELAY = 0,
    AUDIT_LOGIN = ON,
    AUDIT_LOGOUT = ON,
    FAILURE_ACTION = SHUTDOWN
);

-- データベース監査を有効にする
ALTER DATABASE [Test]
SET AUDIT ON WITH
(
    AUDIT_LOGIN = ON,
    AUDIT_LOGOUT = ON
);