SQL ServerのSuspendedと高DiskIO分析

2024-10-08

SQL Server の sp_who2 での「Suspended」ステータスと高い DiskIO の意味

日本語訳:

SQL Server の sp_who2 で「Suspended」ステータスが表示され、同時に DiskIO が高い場合、これは通常、データベースのI/Oパフォーマンスの問題を示しています。

詳細説明:

  • 高い DiskIO:

    • データベースが頻繁にディスクI/O操作を行っていることを示します。これは、データの読み書き、インデックスの更新、クエリの実行などのさまざまなタスクで発生する可能性があります。
    • 高い DiskIO は、データベースのパフォーマンスボトルネックとなることがあり、システムの全体的な応答性を低下させる可能性があります。
  • Suspended ステータス:

    • セッションが一時停止状態にあることを示します。これは、システムリソースの不足や、ロックの競合などのさまざまな理由で発生する可能性があります。
    • セッションが一時停止されると、処理が中断され、他のセッションがリソースを利用できるようになります。

両者の関連性:

  • ボトルネック: ディスクI/Oがボトルネックとなっている場合、セッションが一時停止され、他のセッションがリソースを利用できるようになります。しかし、根本的な問題が解決されない限り、セッションは繰り返し一時停止される可能性があります。
  • I/O待ち: 「Suspended」ステータスと高い DiskIO が同時に発生する場合は、セッションがディスクI/O操作を待っている可能性があります。

対処方法:

  • ロック競合の解消:

    • ロックの粒度を調整し、競合を減らす。
    • トランザクションを適切に管理し、ロックの保持時間を短縮する。
  • I/Oパフォーマンスの改善:

    • ストレージサブシステムの性能を向上させる。
    • データベースの設計を最適化し、ディスクI/Oを減らす。
    • インデックスを適切に設計し、クエリのパフォーマンスを向上させる。
    • I/O待ちを減らすためのチューニングを行う。

これらの対策を適切に実施することで、SQL ServerのI/Oパフォーマンスを改善し、セッションが「Suspended」状態になる頻度を減らすことができます。

注意:

  • sp_who2 は、システムの状態を監視するためのツールですが、問題の原因を特定するための詳細な分析は必要です。
  • 具体的な対処方法は、システムの構成やワークロードに応じて異なります。



sp_who2 の実行:

EXEC sp_who2;

このコマンドを実行すると、現在実行中のセッションに関する情報を表示します。

「Suspended」ステータスと高い DiskIO の特定:

EXEC sp_who2
WHERE state = 'suspended'
AND io_wait_time > 0;

このクエリは、ステータスが「Suspended」で、I/O待ち時間が正の値のセッションを抽出します。これらのセッションは、ディスクI/O操作を待っている可能性が高いです。

セッションの詳細な分析:

EXEC sp_who_active;

このコマンドは、現在実行中のセッションに関する詳細な情報を表示します。セッションのID、ユーザー名、実行中のクエリ、CPU使用率、メモリ使用量などを確認することができます。

I/O待ちの分析:

SELECT * FROM sys.dm_io_virtual_file_stats;

このクエリは、データベースファイルのI/O統計情報を表示します。読み書きの回数、待ち時間、エラー率などを確認することができます。

クエリの実行計画の分析:

EXEC sp_executesql N'SELECT * FROM YourTable', N'@YourParameter', @YourParameter = YourValue;

このコマンドは、指定されたクエリを実行し、実行計画を取得します。実行計画を分析することで、クエリのパフォーマンスボトルネックを特定することができます。

  • sys.dm_io_virtual_file_stats は、SQL Server 2005 以降で使用できます。
  • sp_who_active は、SQL Server 2012 以降で使用できます。
  • これらのコード例は、基本的な分析方法を示しています。実際の状況に応じて、より詳細な分析が必要となる場合があります。



  • 「プロセス」タブで、セッションのステータス、CPU使用率、メモリ使用量、I/O待ち時間などを確認できます。
  • 「アクティビティ」メニューから「アクティビティモニター」を選択します。
  • SSMS を起動し、オブジェクトエクスプローラーからデータベースを選択します。

Performance Monitor:

  • 「SQL Server」カテゴリの「General Statistics」や「IO Statistics」などのカウンターが、セッションのステータスやI/Oパフォーマンスを分析するのに役立ちます。
  • 「パフォーマンスモニター」のグラフで、SQL Server のさまざまなカウンターを監視することができます。
  • 「データコレクターセット」から「システムモニターテンプレート」を選択し、開始します。
  • Windows の「コントロールパネル」から「管理ツール」を開き、「パフォーマンスモニター」を選択します。

Extended Events:

  • 「sys.server_event_trace_events」テーブルを使用して、特定のイベントをフィルタリングし、詳細な情報を取得することができます。
  • 「sys.server_event_traces」テーブルを使用して、キャプチャされたイベントを分析します。
  • 「sys.server_event_sessions」テーブルを使用して、イベントセッションを作成し、イベントをキャプチャします。
  • Extended Events は、SQL Server のイベントをキャプチャし、分析するための機能です。

SQL Server Profiler:

  • トレースセッションを停止し、キャプチャされたイベントを分析します。
  • トレースセッションを開始し、イベントをキャプチャします。
  • トレースセッションで、キャプチャするイベントやフィルタを設定します。
  • 「ファイル」メニューから「新規トレース」を選択し、トレースセッションを作成します。
  • SQL Server Profiler は、SQL Server のイベントをトレースするためのツールです。
  • SQL Server Profiler は、特定のイベントをキャプチャし、分析するのに便利です。
  • Extended Events は、柔軟性が高く、詳細な分析を行うことができます。
  • Performance Monitor は、システム全体のパフォーマンスを監視するのに適しています。
  • これらの手法は、それぞれの長所と短所があり、適切な手法を選択する必要があります。

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