SQLで既存テーブルに新列を追加する方法:外部キー制約付き・無し

2024-04-23

SQLで既存テーブルに外部キー制約付きの新列を追加する方法

方法1:ALTER TABLE文を2回実行する

  1. 新しい列を追加する
  2. 外部キー制約を定義する
-- 例:テーブル `orders` に `customer_id` 列を追加し、`customers` テーブルの `id` 列を参照する外部キー制約を定義する

-- 1. 新しい列を追加する
ALTER TABLE orders
ADD customer_id INT;

-- 2. 外部キー制約を定義する
ALTER TABLE orders
ADD CONSTRAINT FK_orders_customers
FOREIGN KEY (customer_id)
REFERENCES customers(id);

方法2:ALTER TABLE文を1回実行する

一部のデータベースでは、ALTER TABLE文を1回実行して、新しい列を追加し、同時に外部キー制約を定義することができます。

-- 例:テーブル `orders` に `customer_id` 列を追加し、`customers` テーブルの `id` 列を参照する外部キー制約を定義する

ALTER TABLE orders
ADD customer_id INT
REFERENCES customers(id);

注意事項

  • 外部キー制約を定義するには、参照される側のテーブルに主キーが定義されている必要があります。
  • 外部キー制約を定義すると、参照される側のテーブルのデータが変更された場合、参照側のテーブルのデータも自動的に更新されます。
  • 外部キー制約を定義すると、参照側のテーブルに参照される側のテーブルに存在しない値が挿入されるのを防ぎます。

補足

上記の方法は、基本的な外部キー制約の定義方法です。オプションで、ON DELETE CASCADEやON UPDATE CASCADEなどの句を追加して、参照される側のテーブルのデータが削除または更新された場合に参照側のテーブルのデータがどのように処理されるかを指定することができます。

また、一部のデータベースでは、生成された列名を使用せずに、外部キー制約に名前を付けることができます。

-- 例:テーブル `orders` に `customer_id` 列を追加し、`customers` テーブルの `id` 列を参照する外部キー制約を定義し、制約名を `fk_orders_customers` とする

ALTER TABLE orders
ADD customer_id INT
CONSTRAINT fk_orders_customers
FOREIGN KEY (customer_id)
REFERENCES customers(id);

これらのオプションの詳細については、各データベースのマニュアルを参照してください。




方法1:ALTER TABLE文を2回実行する

-- 1. 新しい列を追加する
ALTER TABLE orders
ADD customer_id INT;

-- 2. 外部キー制約を定義する
ALTER TABLE orders
ADD CONSTRAINT FK_orders_customers
FOREIGN KEY (customer_id)
REFERENCES customers(id);
-- 新しい列を追加し、同時に外部キー制約を定義する
ALTER TABLE orders
ADD customer_id INT
REFERENCES customers(id);

説明

上記のコードは、以下の操作を実行します。

  • orders テーブルに customer_id という名前の新しい列を追加します。この列は、INT 型のデータを持ちます。
  • customer_id 列に外部キー制約を定義します。この制約により、customer_id 列の値は、customers テーブルの id 列の値と一致する必要があります。
  • 外部キー制約に FK_orders_customers という名前を付けます。これはオプションです。
  • このコードは、MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Serverなどの主要なデータベースで動作します。
  • 実際のコードは、使用するデータベースやテーブルのスキーマに合わせて調整する必要があります。

以下の例は、customers テーブルと orders テーブルの構造とデータを示しています。

customers` テーブル

列名データ型説明
idINT主キー
nameVARCHAR(255)顧客名

orders` テーブル

列名データ型説明
order_idINT主キー
customer_idINT顧客ID
product_idINT商品ID
order_dateDATE注文日

上記の例では、orders テーブルの customer_id 列は、customers テーブルの id 列を参照する外部キー制約となります。つまり、orders テーブルの customer_id 列の値は、customers テーブルの id 列の値が存在する必要があります。

この制約により、orders テーブルに存在する注文は、必ず customers テーブルに存在する顧客に関連付けられるようになります。

このサンプルコードはあくまでも一例であり、実際の状況に合わせて調整する必要があります。




SQLで既存テーブルに外部キー制約付きの新列を追加するその他の方法

方法3:CREATE TABLE ... SELECT文を使用する

この方法は、既存のテーブルからデータを抽出して、新しいテーブルを作成し、同時に外部キー制約を定義するものです。

-- 例:`orders` テーブルから `customer_id` 列と `order_date` 列を抽出し、`customers` テーブルの `id` 列を参照する外部キー制約を定義して、`new_orders` テーブルを作成する

CREATE TABLE new_orders (
  customer_id INT,
  order_date DATE,
  FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers(id)
)
SELECT customer_id, order_date
FROM orders;

方法4:既存の列を変更する

既存の列のデータ型を変更して、外部キー制約を満たすようにすることもできます。ただし、この方法は、列のデータ型が大きく異なる場合や、既存のデータに互換性の無い変更が必要となる場合などに適しています。

-- 例:`orders` テーブルの `customer_number` 列のデータ型を `INT` に変更し、`customers` テーブルの `id` 列を参照する外部キー制約を定義する

ALTER TABLE orders
MODIFY customer_number INT;

ALTER TABLE orders
ADD CONSTRAINT FK_orders_customers
FOREIGN KEY (customer_number)
REFERENCES customers(id);
  • 上記の方法はいずれも、データベースシステムや状況によって利用できない場合があります。
  • 外部キー制約を定義する前に、必ずドキュメントを参照し、構文を確認してください。
  • 外部キー制約を定義する前に、既存のデータの整合性を確認する必要があります。

これらの方法は、状況に応じて使い分けることができます。既存のテーブルに構造変更を加えたくない場合は、方法1または方法2がおすすめです。既存のテーブルからデータを抽出して新しいテーブルを作成する場合は、方法3がおすすめです。既存の列のデータ型を変更することが可能な場合は、方法4がおすすめです。


sql


データベースの行におけるフラグ:使いこなしてコードをスッキリさせよう

ここでは、データベースの行におけるフラグのベストプラクティスについていくつか紹介します。フラグの種類を明確にするフラグには、さまざまな種類があります。状態フラグ: データの状態を示すフラグです。例えば、「有効/無効」、「完了/未完了」などがあります。...


SSMSで2つのSQL Serverデータベースを比較する方法

スキーマとデータの比較には、いくつかのツールが利用可能です。それぞれに特徴があり、ニーズに合ったツールを選択する必要があります。SQL Server Management Studio (SSMS)無料Microsoft公式ツール基本的な比較機能...


MySQLデータベースから不要なレコードを排除:NOT INクエリがもたらす力

MySQLの「NOT IN」クエリは、特定の値リストに含まれないレコードを取得する強力なツールです。このクエリは、データ分析、レポート作成、重複データの排除など、さまざまなタスクに役立ちます。基本構文説明SELECT *: この部分は、取得したい列を指定します。すべての列を取得するには「*」を使用します。...


Change Trackingを無効にしてEntity Frameworkのデータ挿入速度を劇的に向上させる

Bulk Insert を使用するEntity Framework Core 6.0 以降では、BulkInsert メソッドを使用して大量のデータを効率的に挿入できます。この方法は、従来の Add メソッドよりも大幅に高速なパフォーマンスを提供します。...


SQL Server - INSERT後に値を取得する - ストアドプロシージャ

SQL ServerでINSERTを実行した後、挿入されたレコードの値を取得したい場合があります。この場合、いくつかの方法があります。方法@@IDENTITYIDENTITYプロパティを持つ列に値を挿入する場合、@@IDENTITY変数を使用して、挿入されたレコードのIDを取得できます。...