【SQL入門】SELECT INTO構文でデータを移行・加工・分析!用途別使い方とサンプルコード集

2024-07-27

MySQLにおけるSELECT INTO構文:詳細解説

構文

SELECT ...
INTO [destination]

destinationは以下の3種類から選択できます。

  1. 既存のテーブル: 抽出したデータを既存のテーブルに挿入します。
  2. 新しいテーブル: 抽出したデータを使って新しいテーブルを作成します。
  3. 変数: 抽出したデータを変数に格納します。
  4. ファイル: 抽出したデータをファイルに出力します。
  • ... は、SELECT句で指定する列名、式、または集計関数です。
  • 既存のテーブルに挿入する場合、列名とデータ型が一致する必要があります。
  • 新しいテーブルを作成する場合、CREATE TABLE構文と同じオプションを指定できます。
  • 変数は、@記号で始まる必要があります。
  • ファイル形式は、CSV、テキスト、JSONなど、様々な形式を指定できます。

用途

SELECT INTO構文は、様々な用途に使用できます。以下はその例です。

  • データの移行: あるテーブルから別のテーブルにデータを移行する。
  • データの加工: 特定の条件に合致するデータのみを抽出し、新しいテーブルを作成する。
  • データ分析: 集計関数を使用して、データの統計情報を新しいテーブルに格納する。
  • データのバックアップ: 抽出したデータをファイルに出力し、バックアップを取る。

例1:既存のテーブルにデータを挿入

既存の customers テーブルから、city が "Seattle" である顧客のみを抽出し、seattle_customers という新しいテーブルに挿入します。

SELECT *
INTO seattle_customers
FROM customers
WHERE city = 'Seattle';

例2:新しいテーブルを作成

orders テーブルから、注文金額が100ドルを超える注文のみを抽出し、high_orders という新しいテーブルを作成します。新しいテーブルには、order_idcustomer_idorder_amount の列が含まれます。

SELECT order_id, customer_id, order_amount
INTO high_orders
FROM orders
WHERE order_amount > 100;

例3:変数にデータを格納

employees テーブルから、平均給与を計算し、avg_salary という変数に格納します。

SELECT AVG(salary)
INTO avg_salary
FROM employees;

例4:ファイルを生成

products テーブルの内容をCSVファイルに出力します。

SELECT *
INTO OUTFILE '/path/to/products.csv'
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
FROM products;



SELECT *
INTO seattle_customers
FROM customers
WHERE city = 'Seattle';

解説:

  • このコードは、SELECT 句を使用して、customers テーブルからすべての列のデータを選択します。
  • INTO 句を使用して、抽出されたデータを seattle_customers という新しいテーブルに挿入します。
  • WHERE 句を使用して、city が "Seattle" である顧客のみを抽出します。
SELECT order_id, customer_id, order_amount
INTO high_orders
FROM orders
WHERE order_amount > 100;
  • このコードは、SELECT 句を使用して、orders テーブルから order_idcustomer_idorder_amount の列のデータを選択します。
  • WHERE 句を使用して、注文金額が100ドルを超える注文のみを抽出します。
  • 新しいテーブル high_orders は、order_idcustomer_idorder_amount の3つの列を持つことになります。
SELECT AVG(salary)
INTO avg_salary
FROM employees;
  • このコードは、SELECT 句を使用して、employees テーブルの salary 列の平均値を計算します。
  • INTO 句を使用して、計算結果を avg_salary という変数に格納します。
SELECT *
INTO OUTFILE '/path/to/products.csv'
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
FROM products;
  • INTO OUTFILE 句を使用して、抽出されたデータを /path/to/products.csv というCSVファイルに出力します。
  • FIELDS TERMINATED BY ',' オプションは、CSVファイルの各フィールドをカンマで区切ります。
  • 上記のコードはほんの一例です。SELECT INTO構文は、様々な目的に使用できます。



INSERT INTO ... SELECT構文は、SELECT INTO構文とほぼ同じ機能を備えていますが、より汎用性が高く、柔軟性に優れています。SELECT INTOではできない以下の操作が可能です。

  • 複数のテーブルからデータを結合して挿入する。
  • サブクエリを使用して、挿入するデータを選択する。
  • INSERT ステートメントのオプションを指定して、挿入処理を制御する。

以下の例は、INSERT INTO ... SELECTを使用して、customers テーブルと orders テーブルのデータを結合し、orders_with_customer_info という新しいテーブルに挿入する方法を示しています。

INSERT INTO orders_with_customer_info
SELECT o.order_id, o.customer_id, c.name, o.order_amount
FROM orders o
JOIN customers c ON o.customer_id = c.id;

CREATE TABLE ... SELECT

CREATE TABLE ... SELECT構文は、既存のテーブルのデータに基づいて新しいテーブルを作成する場合に便利です。SELECT INTO構文よりも簡潔で、読みやすいコードになります。

CREATE TABLE seattle_customers
SELECT *
FROM customers
WHERE city = 'Seattle';

UNION ALL

UNION ALL構文は、複数のSELECT結果を結合して新しい結果セットを作成する場合に便利です。SELECT INTO構文とは異なり、重複する行も含めて結合します。

以下の例は、products テーブルと categories テーブルのデータを結合し、すべての製品とカテゴリを表示する方法を示しています。

SELECT *
FROM products
UNION ALL
SELECT *
FROM categories;

TEMPORARY TABLE

TEMPORARY TABLEは、処理中にのみ存在する一時的なテーブルを作成する場合に便利です。SELECT INTO構文よりも効率的で、メモリ使用量が少ない場合がある。

以下の例は、orders テーブルから、注文金額が100ドルを超える注文のみを含む一時テーブル high_orders を作成する方法を示しています。

CREATE TEMPORARY TABLE high_orders
SELECT *
FROM orders
WHERE order_amount > 100;

クライアントライブラリ

MySQLクライアントライブラリを使用すると、SELECT INTO構文よりも柔軟で強力な方法でデータを操作できます。ライブラリは、結果セットをメモリに格納したり、CSVファイルなどの形式で保存したりするなどの機能を提供します。

以下の例は、PythonのMySQLライブラリを使用して、products テーブルの内容をCSVファイルに保存する方法を示しています。

import mysql.connector

db = mysql.connector.connect(
    host="localhost",
    user="username",
    password="password",
    database="mydatabase"
)

cursor = db.cursor()

cursor.execute("SELECT * FROM products")
results = cursor.fetchall()

with open('products.csv', 'w') as csvfile:
    writer = csv.writer(csvfile)
    writer.writerow([col for col in cursor.description])
    writer.writerows(results)

db.close()

mysql sql



データ移行ツール、クラウドサービス、オープンソースツールを使って SQL Server 2005 から MySQL へデータを移行する

このチュートリアルでは、SQL Server 2005 から MySQL へデータを移行する方法について 3 つの方法を説明します。方法 1: SQL Server Management Studio を使用方法 2: bcp コマンドを使用...


INSERT INTOステートメントのIGNOREオプションでMySQL REPLACE INTOを代替

MySQLのREPLACE INTOコマンドは、SQL Server 2005では完全に同じように実装されていません。しかし、いくつかの代替方法を用いることで、同様の動作を実現することができます。REPLACE INTO とはREPLACE INTOは、INSERT INTOと似ていますが、以下の点が異なります。...


Subversion を使用したデータベース構造変更のバージョン管理

データベース構造変更をバージョン管理システムで管理することは、データベースの開発と運用において非常に重要です。バージョン管理システムを使用することで、以下のメリットを得ることができます。変更履歴の追跡: 過去の変更内容を詳細に追跡することができ、どの変更が問題を引き起こしたのかを特定しやすくなります。...


ALTER TABLE文でユニークインデックス列の値を入れ替える

方法1:UPDATE文を使用する最も簡単な方法は、UPDATE文を使用して、直接値を入れ替えることです。例:この方法では、WHERE条件で特定のレコードのみを対象に値を入れ替えることができます。方法2:CASE式を使用するCASE式を使用して、値を入れ替える条件を指定することもできます。...


データベースインデックスの仕組みを理解するためのコード例

データベースインデクシングとは、データベース内のデータを高速に検索するための仕組みです。データベースのテーブルにインデックスを作成することで、特定の列の値に基づいてデータをすばやく検索することができます。SQL (Structured Query Language) を使用してデータベースを操作する場合、インデックスは非常に重要な役割を果たします。適切なインデックスを適切な場所に作成することで、クエリの実行時間を大幅に改善することができます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



ストアドプロシージャ、ライブラリ、フレームワーク...MySQLでバイナリデータを扱うためのツール

BINARY:固定長のバイナリデータ型。最大255バイトまで保存できます。BLOB:可変長のバイナリデータ型。最大65, 535バイトから4GBまで保存できます。TEXT:可変長の文字列型。最大65, 535バイトから4GBまで保存できます。バイナリデータだけでなく、文字列も保存できます。


MySQLトリガーでテーブル更新を防止するエラーをスローする方法

MySQLトリガーは、特定のデータベース操作に対して自動的に実行されるコードです。トリガーを使用して、テーブル更新を防止するエラーをスローすることができます。例:以下の例は、usersテーブルのage列が18歳未満の場合に更新を防止するトリガーです。


SQL Server Profilerを使ってSQL Serverテーブルの変更をチェックする

Change Trackingは、テーブルレベルで変更されたデータを追跡する機能です。有効にすると、どの行が挿入、更新、削除されたかを追跡できます。メリット比較的軽量な機能設定が簡単クエリで変更内容を取得できる変更されたデータの内容は追跡できない


初心者でも安心!PHPでフラットファイルデータベースを始めるためのガイド

PHPは、Web開発に広く使用されているプログラミング言語です。SQLは、データベースとのやり取りに使用される構造化照会言語です。フラットファイルデータベースは、PHPとSQLを使用して読み書きできます。軽量で高速設定と管理が簡単習得しやすい


C#/VB.NET プログラマー必見!T-SQL CAST デコードのすべて

T-SQL CAST は、データを異なるデータ型に変換する関数です。C#/VB. NET で T-SQL CAST を使用する場合、デコードが必要になることがあります。この解説では、T-SQL CAST のデコード方法について、C#/VB